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町医者こそが医師という職業の集大成なのだ――。大正時代、「虫医者」として頼りにされた初代。軍医として戦線を彷徨った二代目。地元で内科医院を開いた三代目。先端医療に取り組む外科医として、パンデミックに直面した四代目。時代の荒波を越え、地域に根ざし、つねに患者と共に戦い、涙し、喜ぶ開業医の心とは。病と命の現場に真摯に向き合う姿を抒情豊かに描きだして感動を呼ぶ百年の物語。(解説・佐野史郎)
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Posted by ブクログ
病死した父の代まで代々続いた診療所を、主に経済的な理由で、閉じました。現代の開業医は様々な方向から叩かれます。父は夜中よく起こされて診療していたのを覚えています。そんな私がこの作品を読むと、私も耳が痛くなる作品でした。
彦山ガラガラ 二○一○年/父の石 一九三六年/ 歩く死者 二○一五年/兵站病院 一九四三 ― 四五年/ 病歴 二○○三年/告知 二○一九年/ 胎を堕ろす 二○○七年/復員 一九四七年/ 二人三脚 一九九二年/パンデミック 二○一九 — 二一年 四代にわたる医師の家 働き方は...続きを読むそれぞれながら、治療するという立場は同じと思えば違うかもしれないとも思う。 戦争の時代、パンデミックの時 思いは乱れたかもしれない 自分が体験していないことは想像するしかないけれど、できるだけ心を寄せて想像しようと思う
4世代にわたる町医者の物語。時代が前後するので少し混乱するが、全部読み応えがある。 中でも「二人三脚」は聖二とMの友情にホロリ。「パンデミック」では、コロナ禍当時の首相を裸の王様と切って捨てる・・・まさに自分もそう思っていたので痛快だ。
最後の章のパンデミックは、フィクションのようだ。コロナ感染拡大の危機感が蘇った。これはこれでリアリティ画って良いのですが、もう少し恋愛的な要素が入っていても良いと思った。
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