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「女の子を起こそうとなさらないで下さいませよ。どんなに起こそうとなさっても、決して目をさましませんから……」老いを感じ始めた六十七歳の江口が通された部屋には、深紅のビロードのカーテンがかかり、布団の中では、若く美しい娘が裸のまま眠っていた。江口が娘に触れ、布団に入ろうとすると――。「片腕」「散りぬるを」を併録。(解説・浅田次郎)※三島由紀夫による解説は収録しておりません。
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Posted by ブクログ
老人が薬で眠らされた裸の若い娘と添い寝できる秘密の宿。会員となった主人公は娘に添い寝しながら、過去の女や自分の娘、母を回想する。危うい設定を様式美すら感じさせる文学作品へと昇華させているのはさすがという他ない。最後に主人公にちょっとした罰も与えている。
匂いまで伝わりそうな 衝撃的な作品 これは ずっと語り継がれる 小説だと 思った エロスが伝わる素晴らしい文体!
3.5以上4未満 純文学と言われる枠に 最近たちかえるようになってひしひしと感じるのは、 この時代の純文学小説家は 現代よりもずっと 同じ言語を使える者同士でしか通じ合えなかっただろうな ということ。 日本はなまじ識字率が高い為に「自分は日本語を理解している」と思っている層が大半だと感じているけ...続きを読むど、 一方で 本質的な事も含めて言語を理解している層は少ないように思う。 敬語が通じにくい人に敬語を使っても その心配りが意味をなしにくいのと同様、 日本語に本質的に向き合う人でなければ 本書の深さは伝わらないんだろうなと なんとなく感じる。 わたし自身がこの書の深さを感じとれている側、と言いたいのではなく… なんというか 孤高と孤独さをもって 突き放されたような読後感。 純文学に元々壁を感じやすい人には 読み進めにくいように思った。
「眠れる美女」「片腕」「散りぬるを」を収めた三編。 眠れる美女は、独特な世界観に最初は驚きつつも、美しい文章と描写に引き込まれて一気読みでした。 現在の出来事に、主人公の過去の記憶や感覚が自然に重なっていく構成がとても印象的で、説明しすぎない文章だからこそ、想像しながら読む感覚も心地よく、切なさも残...続きを読むる作品でした。 巻末の三島由紀夫の解説も興味深かったです。
おジイの少女に魅了されていく描写が、程よく気持ち悪くて良かった。 止めたけど、寝てるところに致そうとしてた場面が印象的。 ラストはおジイが亡くなるのかな?なんて思ってたら、いい意味で裏切られた。 夢の終わりは儚い。 物語としては、片腕が凄く好きだった。 あの幻想的な雰囲気が心地良き。
きしょくてとても好き。まるで隣で寝ているかのように、ぬくもりを感じる緻密な美女の描写が美しかった。一人目の美女が好き。読後も体がこんな雰囲気のお耽美キショ文学を求めている。どうしてくれるんだ
眠れる美女、片腕、散りぬるをの三編を収録。 眠れる美女は、感情を持たない異性、そしてコミュニケーションを断たれた関係という奇妙な設定によって、人間の奥底に眠る感情を強くノックされるような物語だった。 片腕は、正直なところ、少し理解の及ばない世界だった。 それでも不思議と読む手が止まることはなく...続きを読む、苦もなくページを捲ることができた。よほど自分は川端作品と相性が良いのだろう、と改めて思わされた一冊。
クソジ…いや江口老人への嫌悪感が凄まじくて集中できない。素直に女の子たちを愛でればいいじゃないか。自分は違う、他を老人どもと蔑む…何なんだこいつは。 女の子たちの描写がそりゃあもうすごくてドキドキする。 片腕、びっくりした。いきなり何!?となる。官能的〜。 散りぬるを、ちょっと何言ってるのか分から...続きを読むない。
小説なので何を書いても良いとはいえ、3篇のどれもなかなかに背徳的で反社会的な要素に満ちている。 「眠れる美女」は情景を想像すると絵面の気持ち悪さが先に立ち、細かな描写が入ってこない。「片腕」にも共通するが、あまり抑揚のない話であり、どこで終わっても良さそうなのに結末だけが突出しているようにみえてしま...続きを読むう。 「散りぬるを」は事件に題材を借りたフィクションなのだが、被害者が実在する以上、今だと何かと物議を醸すことになりそうだ。「狂気による犯罪のほうが正気の犯罪よりも悪である」等の認識は通常の法理を突き抜けているが、今もこうした理由のよくわからない事件は度々起り、真実や動機も結局は裁判の作文の中で片付けられてしまうことに対して、小説家として別の立場を示したのだろうか。
川端康成の作品本当に数十年ぶりに 読んだ 3編のうち 眠れる美女は不思議に すっと入り込めた 片腕はついていけない 散リぬるをは何だか理解しにくかった 川端文学は美しい日本の文化 人情 所作 感情など随所に感じられる と言うが この年になってやっと 分かると言う感じ これから少し読んてみようという...続きを読む気になった
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