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Posted by ブクログ 2022年01月16日
有名な『伊豆の踊り子』を早速読んだ。語彙が時代を感じさせるが、文体は瑞々しく、大正期の作品とは思えないほど映像的な文章で驚いた。
当時の高校生は今の大学生に当たるだろうか。勉学に励むなかで、青少年にありがちな自意識による若さが何となく共感できる。やっぱり、女の子の気を引きたいけど躊躇してしまうこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月28日
伊豆に旅行に行ったので、ベタなチョイスをしました。「伊豆の踊子」は、今まで読んだ川端作品の中では喉の通りが一番良く、快い作品だと思う。ひたひたした暗闇も含んでいるが、そこに染まりきっていない。はじめは伊豆の雨に主人公は洗われ、踊り子一行との交流と別れを経て、自らの涙で洗われる。人と人との関わりと言う...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
川端をばかにしていた。ノーベル賞作家はどうも印象が良くない。今まで川端というと「なんか静かで、きれいっぽいこと書いてるだけでしょ?」と勝手に思っていた。でも、全然ちがった。
確かに川端の世界はきれいだ。でも、そのきれいさは「よくある美しさ」とはちょっとちがう。 たとえば「伊豆の踊子」に何気なくは...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月16日
デビュー作を含む、川端康成の初期の作品集である。
若さ故か、私の読解力不足か、所々で話者や情景がわかりにくい箇所があった。
しかし、それでも後の文豪となる片鱗を見せ、毒のないサッパリとした文章でありながら、森や温泉の匂いが鼻先にツンと香ってくるような、艶かしい表現を併せ持っている。
特に印象的だっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月04日
『十六歳の日記』
奇を衒う表現がないので読みやすく、表現が簡素であるためか却って表現以上のものを感じる。
『招魂祭一景』
正直、情景が全く浮かばなかった。わざとわかり難く書いているのか、狙い通りに書くとわかりにくくなってしまうのか、それとも当時の著者に表現力が足りないのか。単純に若いだけとも感じら...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月17日
川端康成が二十代の頃に書いた作品を収めた短編集。表題作他、「十六歳の日記」「招魂祭一景」「青い海黒い海」「春景色」収録。「十六歳の日記」は盲目で寝たきりの祖父の死を記録した日記であり、淡々とした筆ながら、読むとその苦労が忍ばれます。「伊豆の踊子」は何度目かの再読。朗らかで明るい作風は何度読んでも爽や...続きを読む
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