伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

616円 (税込)

3pt

旧制第一高等学校に入学した川端康成(1899-1972)は、1918(大正7)秋、初めて伊豆に旅をして、天城峠を越えて下田へ向かう旅芸人の一行と道連れになった。ほのかな旅情と青春の哀歓を描いた青春文学の傑作「伊豆の踊子」のほか、祖父の死を記録した「16歳の日記」など、若き川端の感受性がきらめく青春の叙情6篇。

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伊豆の踊子・温泉宿 他4篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    有名な『伊豆の踊り子』を早速読んだ。語彙が時代を感じさせるが、文体は瑞々しく、大正期の作品とは思えないほど映像的な文章で驚いた。

    当時の高校生は今の大学生に当たるだろうか。勉学に励むなかで、青少年にありがちな自意識による若さが何となく共感できる。やっぱり、女の子の気を引きたいけど躊躇してしまうこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月25日

    物書きは、“女”と“食”が書ける様になって初めて一人前だと言われているらしい?。正に この様なお話の事を言うんでしょうか。
    美しく 儚く 可憐で それでいて 芯の通った強さを感じる“女(ひと)”。
    もう少し勉強して、もう一度通読してみたいと思うう。

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    Posted by ブクログ 2011年07月28日

    伊豆に旅行に行ったので、ベタなチョイスをしました。「伊豆の踊子」は、今まで読んだ川端作品の中では喉の通りが一番良く、快い作品だと思う。ひたひたした暗闇も含んでいるが、そこに染まりきっていない。はじめは伊豆の雨に主人公は洗われ、踊り子一行との交流と別れを経て、自らの涙で洗われる。人と人との関わりと言う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    不朽の名作。初恋、旅路、限りある二人の時間など、郷愁を誘うキーワードがちりばめられています。ただただ純粋な恋というものは、経験を積むごとに、するのが困難になっていく。だからこそ大人になればなるほど、私はこの作品をますます愛しあこがれるのかもしれません。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     川端をばかにしていた。ノーベル賞作家はどうも印象が良くない。今まで川端というと「なんか静かで、きれいっぽいこと書いてるだけでしょ?」と勝手に思っていた。でも、全然ちがった。
     確かに川端の世界はきれいだ。でも、そのきれいさは「よくある美しさ」とはちょっとちがう。 たとえば「伊豆の踊子」に何気なくは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月16日

    デビュー作を含む、川端康成の初期の作品集である。
    若さ故か、私の読解力不足か、所々で話者や情景がわかりにくい箇所があった。
    しかし、それでも後の文豪となる片鱗を見せ、毒のないサッパリとした文章でありながら、森や温泉の匂いが鼻先にツンと香ってくるような、艶かしい表現を併せ持っている。

    特に印象的だっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月04日

    『十六歳の日記』
    奇を衒う表現がないので読みやすく、表現が簡素であるためか却って表現以上のものを感じる。

    『招魂祭一景』
    正直、情景が全く浮かばなかった。わざとわかり難く書いているのか、狙い通りに書くとわかりにくくなってしまうのか、それとも当時の著者に表現力が足りないのか。単純に若いだけとも感じら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月17日

    川端康成が二十代の頃に書いた作品を収めた短編集。表題作他、「十六歳の日記」「招魂祭一景」「青い海黒い海」「春景色」収録。「十六歳の日記」は盲目で寝たきりの祖父の死を記録した日記であり、淡々とした筆ながら、読むとその苦労が忍ばれます。「伊豆の踊子」は何度目かの再読。朗らかで明るい作風は何度読んでも爽や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月17日

    こないだ河津・下田へ行ったばかりだったので読みたくなった「伊豆の踊子」だけ読んであとは積ん読。

    ”下田の港は、伊豆相模の温泉場なぞを流して歩く旅芸人か、旅の空での故郷として懐かしがるような空気の漂った町なのである。” っていうフレーズ、心と体にじわーんと染み渡りました。

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    Posted by ブクログ 2010年01月10日

    伊豆の踊子だけ読みました。
    主人公と踊子がくっつくかと思いきや、なかなかくっつかなかったので何とも歯がゆかったです。
    最後の船に乗ったときは寂しい気持ちになりました。

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