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Posted by ブクログ
122編の掌編集。時間をかけて読んだこともあって、どんな内容だったか忘れている作品もある。それなのに、不思議と頭から離れないような一瞬のイメージや、感情がたくさん残っている。
どういうことなのか上手く言語化できないけれど、削ぎ落とされてすっきりした文章なのに、素っ気ないわけではない。行間の情報量が多く、長編を読んだあとのような心地よい疲労感さえ感じるほどだった。言葉の取捨選択のセンスがすごいということなのか。
伝統的な日本の美意識、余白を活かす表現。
詩や短歌に触れるときの感覚にも通じるものがある気がした。
現代の倫理観にはそぐわないものや、なかなかえげつない話もあるのだが、私はあまり気にならなかった。人物の人生そのものよりも、人生のある一瞬が切り取られたときに現れる何かを読んでいるのかもしれない。
私は本を持ち込んで長風呂をするのが好きで、ここ最近、時間のあるときはこの本をお供に少しずつ読み進めた。湿度の高い、湯気のこもった空間が、なんとなくこの作品とマッチしていたようで、贅沢な時間を過ごせてとても満足した。
風呂読書派の方にもおすすめです。
Posted by ブクログ
川端康成の本をはじめて読んだ。
こういった文学的領域に足を踏み入れる予定はなかったのだが、多くの中国人が好きらしく、読んでみようと思った。
122編のなかでひとつ好きな話があればいいなというテンションで読んだ。
「雨傘」「木の上」は好きかもしれない。
「駿河令嬢」「日本人アンナ」「ざくろ」「秋の雨」は嫌いじゃないかもしれない。
「乗馬服」はなんだかなぁと思った。
結局、「木の上」が一番好きかな。
読みながら、ジェネレーションギャップをかなり感じていた。そんな些細なことで恥じらいを感じるのかと思ったし、言葉遣いが自分のイメージする江戸時代だった。
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