伊豆の踊子(新潮文庫)

伊豆の踊子(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

旧制高校生の「私」は、一人で伊豆を旅していた。途中、旅芸人の一行を見かけ、美しい踊子から目が離せなくなる。大きな瞳を輝かせ、花のように笑う踊子。彼女と親しくなりたい。だが、「私」は声をかけられない……。そんなとき、偶然にも芸人たちから話しかけられ、「私」と踊子との忘れられない旅が始まった――。若き日の屈託と瑞瑞しい恋を描いた表題作。ほかに「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」を収録。(解説・竹西寛子、重松清)※三島由紀夫による解説は収録しておりません。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    伊豆の踊子(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1942680
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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伊豆の踊子(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なぜかは忘れたけれど「禽獣」を読みたくて買った。川端康成は大抵表題作より併録作の方が好み。
    表題作「伊豆の踊り子」もあまりにも有名なのに初読。

    「伊豆の踊り子」
    淡い恋の青春小説とするにはあまりにもその心情は多層的で複雑だ。
    恋情があり、自己憐憫があり、階級的な見下しがあり、拒絶への過敏さがあり、それでも思いがけず受容されたという感覚があり、自己陶酔、承認欲求、その全部を主人公自身が言語化できずに終わる、という感じでしょうか。未整理で過敏な自意識の若者が踊り子を鏡にして自分を見つめているという構造で、触れると壊れる砂糖細工のような繊細さです。その組み立ては芸術的で、組み上げられた細工品が音もなく崩れるようなラストが美しい。


    「禽獣」
    たまらなく良かった。
    女を見つめ、犬を飼い、鳥を選び、死なせ、ある一羽だけを大切にする。その具体だけで、人間の愛、支配、選別、美意識、残酷さ、孤独まで描いてしまう。
    動物の飼育やその死に対するぞんざいさ、菊戴を無条件に大切にする不合理さ、千花子への説明できない執着や自己嫌悪と虚無を通して、人間という矛盾した存在の不安定感を描き出している。
    たったこれだけの文量でここまでできるものなのか。

    川端康成は風景を書いてるよりこうした嫌なものを書いている方が冴えている気がします。
    川端康成らしい、渇望しながらも傍観する視線を堪能できる短編。

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    中学生振りの「伊豆の踊子」。
    子供の頃はどうしても踊子目線になってしまったけど、
    大人になって読むと、主人公から見た踊子の清らかな瑞々しさが際立って迫ってくる。
    多分、踊子側だったのにいつの間にか主人公側になっていたんだと思う。
    雨、温泉、涙、の表現がしっとり美しくて、伊豆の自然の情景に癒やされて、日本人に生まれてよかったとまで思わされる小説。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    川端康成とその表現力に魅了される1冊。

    『伊豆の踊子』
    平たく言うと身分の高い内気な学生坊ちゃんが一人旅の途中で旅芸人一行のうちの美しい踊子に惚れ、お近づきになりたい一心で追いかける話。川端康成本人の実体験が元になっているらしい。

    内容のキモさは一旦置いておいて表現力に心底驚かされた。綺麗な女にドギマギするその緊張感がひしひしと伝わってくるうえ、主人公の額に流れる汗までもが目に浮かぶような文章だった。

    「私は冷淡な風に女達を追い越してしまった。」
    「(話しかけられると)私はほっとして(一行の)男と並んで歩き始めた。」
    このたった二行で主人公の非モテ感が面白いほど伝わってくる。本当は旅芸人一行(というか踊子)と一緒に歩きたいんだけど声をかける勇気なんか無く、奇跡的にその連れに声をかけてもらって一緒に歩けるようになったっていう下り。女に対する執着心の強さとは裏腹に乏しい対人力のギャップが生々しく、いい描写だと思う。

    個人的には内気で漢気の足りない性格の私が好きになれなかった。ロリコン疑惑も否めない。けどそんな現実味というか、人間味溢れる点も含めこの文章は素晴らしいのだと思う。

    『温泉宿』
    『抒情歌』

    全体的に難しかった。読み慣れていない古い日本語に加え、宗教や神話といった様々な教養知識に苦戦した。可食部を沢山残してしまった感じがあるのでリベンジしたい。
    「奇なるかな、火中に蓮華を生じ、愛欲の中に正覚を示す。」

    『禽獣』
    現代なら動物愛護団体が黙っちゃいない。独身中年男が鳥を死なせてしまった話から好きだった女への未練の話へと移り変わっていく。

    0
    2026年04月08日

    Posted by ブクログ

    日本小説の珠玉の名作。
    これほどまでに美しい小説があるだろうか?

    一文一文を噛み締めるように読んだが、全ての文に「美」が宿っており、小説の真髄に触れた気分である。

    旅芸人との関わりの中で、「孤児根性」を霧散させて残った「甘い快さ」を、私も読後に感じた。

    0
    2025年07月16日

    Posted by ブクログ

    綺麗な描写やハッとする表現に夢中になりながら読んだ
    伊豆の踊子、抒情歌の小説的な美しさ、温泉宿、禽獣の時に生々しいリアルさ、どれをとっても良かった。

    0
    2025年06月06日

    Posted by ブクログ

    孤独に悩む若者の、数日間の伊豆への一人旅を描いた名作。清純無垢な踊子へ想いをつのらせ、主人公の「孤児根性」がほぐれるさまがとてもエモい。
    切り取られる瞬間のすべてが美しい、究極の青春小説。

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    青春物語でもあり恋愛小説でもあった。高校2年生の自分にも当てはまる節があったり、主人公に共感できるような部分が多く見られる親しみやすいストーリーだった。自分にとってお気に入りの描写がたくさんあった。

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    抒情歌がとても美しかった…
    西洋の香を感じたところ、好き。咲く花にあなたを感じるのも好き。主人公の女性がとんでもなく美人だと想像してしまう文章…

    0
    2025年02月20日

    Posted by ブクログ

    踊り子の幼いが故の純粋無垢ないじらしい様子と少し恥じらいも出る女性の面も踊り子の薫が非常に愛らしい。はじめは恋で見ていたが、兄の様に感じてきたのではないかと思った。

    0
    2025年02月05日

    Posted by ブクログ

    郷里が舞台にもかかわらず、恥ずかしながら通読したことがなかった。はじめ、色の小説かと思ったが、芸者一行との同道で主人公が社会と和合していく小説であった。
    その和合も、具体的な描写を挙げるのは難しいが、どちらかといえば一方的・独善的に見える。栄吉をはじめとする一向の内面に含みを持たせつつもそれがなかなか見えず、悩めるエリートの精神的再起ばかりを捉えてしまうからかもしれない。

    船に乗り合わせた少年の飯を食って学生マントに潜り込むのは、最早図々しいだろうと思い笑ってしまった。

    0
    2024年07月15日

伊豆の踊子(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    伊豆の踊子(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1942680
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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