暖簾

暖簾

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通常価格 528円 (480円+税)
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作品内容

一介の丁稚から叩きあげ、苦労の末築いた店も長子も戦争で奪われ、ふりだしに戻った吾平の跡を継いだのは次男孝平であった。孝平は、大学出のインテリ商人と笑われながら、徹底して商業モラルを守り、戦後の動乱期から高度成長期まで、独自の才覚で乗り越え、遂には本店の再興を成し遂げる。親子二代“のれん”に全力を傾ける不屈の気骨と大阪商人の姿を描く作者の処女作。

暖簾 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年03月16日

    現代から見れば時代遅れな部分も多々あるかもしれないけど、仕事をする上での気持ちの根幹部分を教えてくれる作品だと思う。
    儲けを得る事の難しさや、時代の流れを考える事の重要性等何も考えずに働いちゃいけないと思った。
    明治、大正、昭和の大阪商人のど根性と言うかそう言ったものを見せてもらえる名作だと思う。

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    Posted by ブクログ 2022年06月14日

    2代に渡る大阪商人を描き、ビジネスのあらゆる場面を凝縮したような作品。
    小説ではあるけれど、ビジネス書としても読めます。

    下積み時代、毎日の単調なただのランプの煤掃除から、
    ランプが綺麗になれば昆布(商品)を美味しそうに照らすと語り、
    旦那様に魅入られ、丁稚から格上げされるというシーンがあります。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月13日

    山崎豊子氏の処女作。

    大阪商人を主題にした小説はほかにもいくつか読んでいるが、一番ベースになるような基本のストーリーに接した気がする。

    がむしゃらな商人根性が、暖簾に裏打ちされた恥じない商いとしっかり通じているところが、純粋でまっすぐで読んでいて快適だった。

    生きる力を裾分けしてもらえるような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月25日

    山崎豊子のデビュー作であり、出世作。

    日清戦争後、淡路から裸一貫で大阪の昆布商に丁稚奉公し、苦節10数年、暖簾分けして自らの店を持ち、繁盛させていく主人公の姿が第一部で描かれ、第二部では、主人公の次男が戦災ですべて失った老舗の暖簾を再興していく物語。

    どんなに困難なことがあっても、決して暖簾に傷...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月19日

    山崎豊子の処女作。
    大阪の昆布屋、「浪速屋」で丁稚奉公から暖簾分けをされるまでの吾平の努力、生きざまと、その息子の孝平の戦後の復興の模様を生き生きと描いている。

    処女作なのにクオリティ高すぎてびっくり。豊子天才だ!

    思ったのは、やはり時代を読める人間でないと、商売はできないということである...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月09日

    なにわのあきんどのど根性はすごいなぁー。今はもうこれほど暖簾に誇りとプライドをかけてる船場の商人なんて大阪にはおらんかもなぁ。戦争や震災にあっても裸一貫で立ち上がるこのど根性見習いたいもの。

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    Posted by ブクログ 2009年10月17日

    2009.03. 大阪生粋の商人の会話がおもしろい。丁稚から根性入れて昆布に一生をかける主人公。「〜だっせ。」「〜やぜェ。」等々、読んでいてほんとに生きた会話というのはこういうのだなと思う。そして次世代・息子の商売の様子も真面目一徹でよいです。正直に懸命に生きる人の姿はよいです。こういう話、どっかで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月26日

    戦後の動乱期、ビジネスモデルが激変する中で創意工夫する商人の姿は、時代は違えど、現代に通じるものがあると感じた。
    現代は戦後と同じくらい、激変期にあるのではないか。
    船場商人→戦争→統制経済→闇市→百貨店の台頭→ネットの台頭→百貨店の衰退→現時点

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    Posted by ブクログ 2018年10月20日

    大阪商人の気概が臨場感を持って感じられた。山崎豊子の処女作とは知らなかったが、後の活躍が見えるような作品。

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    Posted by ブクログ 2015年03月27日

    暖簾の重さの良い部分と悪い部分が、上手く描かれています。

    伝統を守ることと進化することのバランス。

    お客様に良い商品を渡すためにする努力の大切さと、店を大きくしたいという私欲。

    見た目は同じでも、志という土台が重要だとわかります。

    何かを始めようとする人に薦めたいです。

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