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初めて『不毛地帯』を読んだとき、圧倒的な感動が胸に押し寄せ、しばし呆然としてしまいました。けして、楽しいばかりの話ではありません。戦争の話、抑留の話、友の死、そして―。
“結局、古き良き昭和の話だよねー”と言う人もいるでしょう。でも、そんな陳腐な言葉は寄せ付けないほどのドラマがここにあると、私は声を大にして言いたい!!
また、私が山崎豊子さんの作品の中で一番『不毛地帯』を好きな理由は、途中はいろいろな困難と挫折に見舞われながらも最後に「救い」があるからです。油田がねえ…。彼女ともねえ…。いかん、ここからはネタバレ!!
さてさてどんな救いなのか?は、あなたの目で確かめてください。
Posted by ブクログ
伊藤忠商事瀬島元会長がモデル。
ロシア勾留の記述、関東軍、満州の記述、日ソ中立条約、国際条約をも破り、捕虜規定を顧みず、対米のための安い労働力として酷使するロシアの卑劣さ。
第二次世界大戦、誰も得しない、その揺り戻しが大きい日本。憲法に"軍備を保有せず"を誓いながら、朝鮮戦争時にアメリカの要請で自衛隊を作る。一方、論理的なドイツ等とは異なり、憲法では軍備廃棄の文言を残したままという、矛盾に満ちた国家。説明できないことを、空気で説明する日本の悪文化を感じた。
商社エピソードについては、仕立戦の書き振りがリアルで面白い。実弾か空売りか、大勢をどう味方につけるのか。
また、惨敗した金子部長への社長が放った言葉、商社も軍隊も人が財産という共通項はあるが、1人数銭の徴兵と、扶養家族も含めたケアが必要な会社では人材の費用が異なるという言葉、なるほどと感じた。視座が高い。情ではなく、構造問題として、直ぐに首を切ることはしない。残酷ではあるが、どうモチベートし、人材価値を最大限引き出すか、現代の商社にも通ずるものがありそう。
次回、アメリカ出張編から。
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