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初めて『不毛地帯』を読んだとき、圧倒的な感動が胸に押し寄せ、しばし呆然としてしまいました。けして、楽しいばかりの話ではありません。戦争の話、抑留の話、友の死、そして―。
“結局、古き良き昭和の話だよねー”と言う人もいるでしょう。でも、そんな陳腐な言葉は寄せ付けないほどのドラマがここにあると、私は声を大にして言いたい!!
また、私が山崎豊子さんの作品の中で一番『不毛地帯』を好きな理由は、途中はいろいろな困難と挫折に見舞われながらも最後に「救い」があるからです。油田がねえ…。彼女ともねえ…。いかん、ここからはネタバレ!!
さてさてどんな救いなのか?は、あなたの目で確かめてください。
Posted by ブクログ
商社マンにとって、パーティは社交は名目、情報収集がメイン。不可抗力等万一も考慮して契約するのが商社マンのイロハのイ。
商社は数字が人を殺すのだと実感したという文章、ぎくりとくるものがある。
絶対ランクAからB、当社もそんな基準があるんだろうか、、。商社の海外支店は、ニッポン交通公社とか呼ばれてるんだろうか、、。
動線とTODO、気を使うとは、動線を把握し、そこで立ち止まるポイントを少なくし、スムーズにする 言葉遣い。
次期戦闘機、僕に見当違いな詰問する前に、防衛庁が取り組むべきと返すが、選挙がらみ資金がらみで国防の重要事項が決まる実態。今の日本はどうか?
大本営参謀の思考法、どんな複雑な事象も問題点を5点以内に要約し、その裏付けをとれば結論出る。結論ファースト、問題点 裏付け。
組織の秩序、一つの負けに拘れば本質を失う
イスラエルアラブ戦争とそれで一儲けを狙う利権者たち。商社間の情報戦争、相手を陥れる戦略、足の引っ張り合い。全て、競合を出し抜いて一儲けするため。ブローカー、よくわからん交易会社、その他種々。
インドネシア華僑の話も興味深い。シンガポールや他の東南アジアに散らばる、ユダヤ的ポジション。彼らのビジネスセンスは見習う必要がある。彼らにとってビジネスは、イエスorノーの世界。加えて、ビジネスとプライベートは全く別物である点も印象深い。
社内体制についても、常務に上がったことに対して不満をいう主人公と早めに常務に上げて、揉まれることを望む社長。組織を強くなるのは、どういう条件が揃った時か?ここも勉強になる。結局、戦略があり、戦術があり、それを実行する人がいる。軍との違いは、自己意識を持った集団である点、会社を達観して見れそう。
Posted by ブクログ
自衛隊の次期戦闘機候補でラッキード社を推す近畿商事は、グラント社を推す東京商事の強力な売込みに苦戦します。「空のギャング」とあだ名される鮫島に度々出し抜かれながら、壹岐は自らの信念を曲げ、過去の軍歴で培った人脈を駆使し、ラッキードを強力にプッシュします。
そしてその商戦のなかで親友川又を追い詰め、死に至らしめることに。
そして時が経ち、入社から8年という短さで常務へと焦心し、社長直属の「業務本部」の本部長として全社にまたがる経営戦略を立案しますが、早すぎる出世への嫉妬や、旧来からの社風を軽視するように見える壹岐のやり方には反発も小さくなく、思うように成果を上げられないことも度々です。
「近畿商事のため」と身を粉にして働きながらも、社内からも理解されずに辛い結果をかみしめることの多い壹岐の辛さは想像に余りありますし、自身の感情をひた隠しにして会社のために力を尽くそうとする壹岐の強さ、またそのプレッシャーをこらえきれずに妻にあたってしまう彼の弱さ、壹岐という器の大きな男に対して自身のプライドを傷つけられたと感じて反発する同僚たちなど、社会の不条理な在り方が余すことなく描かれている作品です。
戦闘機受注や、中東戦争によるスエズ運河の封鎖による船舶市場の高騰をめぐる商戦は、経済だけでなく政治や外交も絡む複雑な部分もありますが、一つひとつの状況が丁寧に描かれていて、経済・外交についての特別な予備知識が無くてもしっかりと理解することができます。
企業人として次第に成長している壹岐ですが、国のために働き続けた軍人としての人生の次に歩む、「第二の人生」の在り方として、商社マンの自分の働き方が果たして国益にかなうものなのかどうか、という悩みを持つ壹岐の姿は、渋沢栄一が良く主張していた「私利私欲ではない、公益のための事業を追求することの重要性」と一致するような気もします。
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