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Posted by ブクログ
山崎豊子さんの未完の遺作。
三部作になるはずだった物語の第一部。
海自の潜水艦「くにしお」と釣り船の衝突により民間人30人の命が奪われる。
世間の批判の目に晒される自衛隊。
海軍内での居場所を失う「くにしお」の乗組員たち。
若き士官、花巻の目線からストーリーは展開していく。
深い海の中でひっそりと、日々命懸けで国防に携わっている彼らの任務。
行間から、彼らの任務の息詰まる緊張感を感じる。
この物語は単なる裁判ものではない。
巻末に作者の没後、プロジェクトチームがまとめたその後のストーリーがおおまかに掲載されている。
真珠湾攻撃にまで遡る壮大なスケールに圧倒され、もはや読むことが叶わないのが残念でならない。
時に批判される「戦争をしない軍隊」への予算や在り方。
「戦争と平和」とは。
戦争を知るものの心の傷。
近隣国との命を削るかけひき。
深いテーマを持ち、命の終わりまで平和への想いを届けようとした著者に改めて哀悼の意を表します。
Posted by ブクログ
山崎豊子さんの最後の小説。
執筆途中で亡くなってしまったので、物語は終わっていないが、それでも読む価値ある1冊。
山崎豊子さんは人間の心象描写がすごくわかりやすく、自分もその場にいるような感覚になります。
この小説は戦艦乗り、海上自衛隊が舞台。
日本で自衛隊というと陸上の方が目立っているが、地政学的にシーパワーである日本において海上自衛隊の重要さを改めて実感。
戦争と正義がテーマになっているが、その正義は何か、手探りで自分の正義とは何か向き合いながら生きていく主人公。
自身の正義も何か非常に考えさせられる。
山崎さんの作品は今後も読み続けたいと思いつつ、最後まで読んでみたかったと、、今でも思います。
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