無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
初めて『不毛地帯』を読んだとき、圧倒的な感動が胸に押し寄せ、しばし呆然としてしまいました。けして、楽しいばかりの話ではありません。戦争の話、抑留の話、友の死、そして―。
“結局、古き良き昭和の話だよねー”と言う人もいるでしょう。でも、そんな陳腐な言葉は寄せ付けないほどのドラマがここにあると、私は声を大にして言いたい!!
また、私が山崎豊子さんの作品の中で一番『不毛地帯』を好きな理由は、途中はいろいろな困難と挫折に見舞われながらも最後に「救い」があるからです。油田がねえ…。彼女ともねえ…。いかん、ここからはネタバレ!!
さてさてどんな救いなのか?は、あなたの目で確かめてください。
Posted by ブクログ
千代田自動車とアメリカ・フォーク社との資本提携は、フォークからのたった1枚のビジネス・レターで交渉の打ち切りが決定された。
そこにはライバルである東京商事・鮫島の暗躍があった。
新規合弁会社の設立を強引に押し進めようとする里井副社長と、あくまでも千代田の利益を損なわないよう交渉を行う壹岐。
商社のことが何もわからない僕が読んでも、2人の力量の差は歴然としていると思った。
里井副社長には心臓病の不安があるため、この時点で専務である壹岐が実質的に近畿商事のナンバー・2になった。
そして、壹岐は資源に乏しい日本の将来を見据え、石油確保の手段を模索しはじめた。
イランのサルベスタン鉱区に入札することを決め、日本石油開発公社の吉良総裁に資金援助を申し出るが、鮫島らの策により、出資比率10%という納得できない結果を突きつけられることになる。
この公正を欠く出資に甘んじ、公社グループについて資本参加にとどまるか、あるいは公社グループを離脱して外国の石油会社と組み、独自に国際入札に挑戦するか。
壹岐は悩んだ末に、アメリカのオリオン・オイルと組んで鉱区を入札する方針を打ち出した。
国賊呼ばわりされかねないこの決断を、「公社グループが落札できなかった場合の“安全弁”」と言ってのける壹岐の口の巧さに感服!
商社に入って、壹岐はいろいろな仕事で手を汚してきたけれど、その心の中にはいつも「戦争の過ちを2度とくり返してはいけない」という強い意思があるように思える。
朔風会への協力を惜しまないのも、石油の確保を願うのも、根底にはそのような思いがあるからで、壹岐のそういう真っ直ぐな態度はすごく尊敬できる。
壹岐にとって、商社マンとして最後の仕事になる石油開発はどうなるのか?
最終巻も一気に読めそう。
−−−−−
唐沢さんの「WANDA」のCM、最後に岸部四郎さん(里井副社長)が出てくるのがおもしろい。
Posted by ブクログ
『不毛地帯』第4巻
妻・佳子を不慮の事故で失い、単身、アメリカへ行き、アメリカ近畿商事の社長となった、壱岐正。
アメリカ自動車メーカー・フォークと千代田自動車との提携に奔走するが…
副社長・里井により、担当を外される…
資源に乏しい日本の先々を考え、原油を確保する道を探していた…
フォークと千代田との提携は、東京商事・鮫島の暗躍によって…
副社長・里井の壱岐への嫉妬はみっともない。
壱岐にまかせておけば…
自らの功としようとするばかりに、壱岐の意見を聞き入れなかったために。
昭和の会社とはこんなものなんだろうか⁇
息子・誠の壱岐への態度は受け入れられない。
シベリア抑留中のことも、近畿商事入社後の時期戦闘機導入戦でのことも…
壱岐がしてきたことは何も知らないではないか…
近畿商事で働き続けていることだって…
川又が亡くなって、1番苦しんだのは、壱岐なのに。
家族のためを思い、昼夜働き続けてきた父に感謝すべきだろう。
父の想いをわかろうとしてほしい。
最後にはわかりあえるのだろうか、壱岐と誠は…
昭和の時代とはいえ、突然、家を訪れたり、近くまで来て電話をしたり、もう少し相手に対して、配慮があってもいいと思うが…
千里とはどうなるんだろう…
しかし、長かった…
が、面白い。
いよいよ最終巻。
最後は、壱岐がすべて商戦を勝ち抜き、スカッと終わって欲しい。
Posted by ブクログ
壱岐正の勤める近畿商事はいよいよ石油開発に挑む。
壱岐は専務に昇格し、社内での地位をますます高めてゆく。しかし昇進すればするほど周囲との確執も大きくなり、里井副社長と激しく対立する事になる。
石油開発ではイランの油田の開発権を得るために、日本の商社グループを抜け、アメリカの会社と組んで落札を狙うという、ある意味日本を裏切ったとも受け取られかねない決断をする。一方、千代田自動車とフォードの提携では東京商事の鮫島の暗躍もあり、敗れる。そこでもすぐに次の手を打ち、千代田自動車とユナイテッドモーターズの提携を画策する。
この巻でもっとも印象に残ったのは、中東の不毛地帯での石油利権を巡る争いだ。五菱商事の上杉や近畿商事の兵頭があらゆる手段を駆使して石油に関する決定権をもつミスターXに会おうとしのぎを削る。砂漠、土漠の乾いたすさまじい自然の描写も、まるで自分が砂地獄に迷い込んだような気分になる。
展開も早くスラスラ読めた。
本来は正義感の強い人間でありながら、商売のために手を汚さざるをえない壱岐が哀れになってきた。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
試し読み