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傾いた家のために財閥の妾となった泉美、貧しさ故に芸妓として売られた姉妹の菊代と雛代、奉公先で書生の子どもを身籠る千恵子、豪奢な屋敷で愛に飢える県知事令嬢の和江。人生を選びとることも叶わず、女は明日死ぬかも判らぬ男を想うしかなかった時代──戦前から戦後の不自由さを吸い上げ、荒野の日本で美しく野性的に生を全うした彼女たちが咲かす、ドラマティックな恋の花。
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦を生きる2人の女性を題材にした二つの話。 一人は姉妹で女衒に売られ、一人は知事の家に奉公に上がる。 どちらも厳しい時代を強かに生きる様子に心打たれます。
宮木あや子さんの文章は綺麗ですごく好きです。短編小説かと思いきや、ひとつひとつが繋がっていて長編小説のようです。明治、大正、昭和の女性って題材がもともと好きなので楽しく読めました。
いやー、もう本当に好きだ。 壊れちゃいそうに切なくて悲しいのに なんて美しくて強い、女たち。 情感に溢れる描写と、理性的な文章の骨子 何より作者の、人物に対する眼差しが優しくて 泣きそうになるほど、みんな愛おしい。 凌霄花のお話がときめきすぎて 萌えましたすみません……。 でもどの話も好きだよー...続きを読むー。ぶわっ。゚(゚´Д`゚)゚。
どろどろだけど、美しいお話だと思いました。 短編かと思いきや、連作で、こういうのが好きなのでわくわくしました。 菊代さんと雛代さんは結局…と気になります。 女性は強い。
大正〜平成。それぞれの時代を生き抜く3人の女たち。官能も、ただ単に肉体的な官能だけでなく心の官能が丁寧に書かれてました。宮木さん大好き。
大正、昭和、そして平成。 時代を通して当時の背景と女性の生き方が描かれていました。 ただ単に『話』として読むだけじゃなく読んだ後、今現代を生きる我々の自由さを改めて考えさせられる。 ただの恋愛小説では片付けられない。 しっかり読者の今を考えさせてくれるとてもシリアスで深い内容だと思いました! その...続きを読む作者、宮本あや子さんの年齢を見て脱帽! まだお若いのにここまで時代をしっかり把握されていて、描写も飛び抜けて素晴らしく書けるなんて。 花宵道中も素晴らしい作品だと痛感した後に白蝶花を読ませて頂いたのですが 二作読ませて頂いて、こんな素晴らしい本と出会う事が出来て幸せだと。 思いました。 巷に溢れている恋愛小説、携帯小説はもう読めなくなるくらい。 話の繋ぎ方や、書き方も大好きです。 書き手の自己満足で書かれた小説が多い中、宮本さんの作品は、読み手の立場に立って書いてくださっているのではないでしょうか! ストーリーに出てくる登場人物にも愛情を持って書いてらっしゃるんだなぁと感じます。
心も、何もかもすべてを奪い去るような恋。 宮木あや子さんの書く恋はそういうことなんだと思う。 それがたとえふしだらとか呼ばれたとしても。 というわけで、がっつり恋したいです。愛じゃなくて恋。切実に。
読む度に惹きこまれる宮木さんの小説。 大正から戦後にかけてを強く、逞しく生き抜いた女性を描いたこの短編集は、読み進めていくにつれ連作短編小説だと気付きます。点と点が線になる。 解説は三浦しをんさんが書かれているのですが、これがまた素晴らしく小説の魅力を伝えていて、ページを閉じるその瞬間まで、むしろ...続きを読む読み終えた後も余韻が残り、幸せでした。 何をもって幸福なのか、不幸なのか。 理不尽なことがない人生なんてない中で、登場する女性たちに、幸せなことも、辛いことも訪れて、それはこの小説に限らず、現実に生きている私たちも同じこと。 全体を通して際立つのは、愛する男性の存在。 そして、女性同士の深い繋がり。 愛する人に出会えたこと、そのこと自体は、女性としてとても幸せなことだと思います。 一方で、その人と離れなくてはいけないことは、どれ程魂がちぎれる痛みでしょうか。まして、戦地に赴く、命が助かるかわからない、それをどうすることもできない無力さは、想像するだけでも居た堪れない。 三浦さんも解説で書かれていましたが、男性同士の友情とはまた違った、女性同士の友情、というのもあるんですよね。 表面上は分かり合えなくても、深いところで繋がっていること。宮木さんの描く女性が好きです。 そして、辛い出来事が起こりながらも、花の名前がつけられたこの短編集は、美しさを置き去りにしない。 「花の匂いに溜息が出た。すぐ外に見える沈丁花が甘酸っぱい香りを部屋の中まで漂わせ、その横の寒緋桜は毒々しいほど鮮やかに花を垂れている。柊南天がひよこみたいに黄色い花をぽつぽつと星のように咲かせ、地面の近くを見れば、鈴蘭水仙が申し訳なさそうに小さな白い花を付けていた」 と、まだまだ続けたくなってしまうけれど、なんて、美しく、素敵な目線を持って世界を見ているんだと思いませんか。 泥に汚れても凛とした花のような、誇り高い美しさを見せてくれるから、泣きたくなる。日本ではもう戦争をしていないけれど、今も世界で戦争をしている国の女性たちは、同じように愛する人を送り出している。 そう思うと、またさらに泣きたくなるのでした。
戦前~戦後の婦人解放も儘ならなかった時代を生きた5人のヒロイン達を4つの花の名に題した連作短編。 花宵道中に引けを取らないぐらい官能的…。 情婦、妾、女中、令嬢、立場も環境も異なる女性達の儚くも情熱的な純愛物語が最後1つに繋がった時は鳥肌が立ちました。 それでもやっぱり戦争物は泣いてしまう。 女だっ...続きを読むて必死に戦ってきたんだ…と。
小説だな、と思う部分もあるけど小説だから良いのだ。そんな謎結論。 男と時代に翻弄される女性達のお話。 どの女も強い。泣いてるけど、みんな強い。 思い返してみると誰も生きることを諦めていないのがすごい。 そんなにも愛した男はいい男だったのだろうか。 文にすると どの愛も短い。 当たり前のことだけど読...続きを読むんでる側とと彼女達の時間の長さは全く違う。支えになり得る充分な時間をかけていると思う。 でも、読んでる私から見ると短い。愛は時間の長短ではないと思うけど。もうちょっと恋愛してても良かったかな。 それを許さない時代だったのだろうけども。
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