泥ぞつもりて

泥ぞつもりて

682円 (税込)

3pt

3.3

「余はこれから何人の女を抱かねばならぬのだろう」――時は平安。清和、陽成、宇多、若くして即位した天皇たちはそれぞれに孤独な屈託を抱えていた。そして、後宮の女たちは、そんな主上のお訪いを来る夜も来る夜もただひたすら待つのだった。 入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛。いつの世も変わらぬ、身を滅ぼさんばかりの物狂おしい恋情を描いた時代絵巻。新進気鋭の女性官能作家による平安恋物語誕生!

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泥ぞつもりて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年10月11日

    平安期の朝廷を舞台に繰り広げられる、物苦しい恋の物語が三編入った連作短編集。
    日本史を勉強する際に暗記した、単なる記号に過ぎなかったいくつもの名前達。それらがこの小説を通して色鮮やかに命を吹き込まれ、悩み、苦しみ、それでも恋い慕うことを止められない、ひとりひとり心を備えた人間達であったのだと、ひどく...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年06月07日

    女の目からみる平安。
    女はいつも待つ身。

    うわー!難しかった!
    でも、凍れる涙が特に良かった。
    面白かった。

    高子に好感を持ってなかった、
    泥ぞつもりてから、
    凍れる涙を読んだら一気に高子に好感をもった。

    最後は結構きついなと思う内容だったけど、
    それぞれの人々の想いが交錯し読んでいて
    夢中に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年07月04日

    高子さんが主役
    というか、時代を前後しながら物語を数人の女性たちが紡ぎだす
    歴史小説というよりも時代を平安に置いたロマンスです

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月09日

    清和天皇をめぐる恋の話。史実が中々資料としてない中、想像でここまで書けるのは凄い。高子は在原業平と激しく恋愛しているし、清和天皇も可哀想になぁ。

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    Posted by ブクログ 2017年03月01日

    陽成、清和、宇多の後宮を舞台にした歴史小説。

    陽成帝の、乳兄弟源益への恋。
    その母、二条の后藤原高子の、多くの男たちとの恋と、その男たちに先立たれる境遇。
    宇多朝を描く「東風吹かば」は、宇多の若き日の、陽成や道真への憧れや心酔が、年を経て変質していく様を描く。

    宮木さんの作品を読むのは、これが初...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年09月05日

    まんま伊勢物語……。
    伊勢物語好きな人は必読!やな。

    けど、宮木あや子にしてはあんまサクサク読めず。
    私が平安時代とか、あまり興味ないからかも。

    そんな古典好きでもないけど、伊勢物語の第四段と第六段は高校の古典でやったので、覚えてる。
    六段なんて、ほんとそのままだわ。

    結局、主人公は藤原高子な...続きを読む

    0

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