ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
白痴の女と火炎の中をのがれ、「生きるための、明日の希望がないから」女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。戦後の混乱と頽廃の世相にさまよう人々の心に強く訴えかけた表題作など、自嘲的なアウトローの生活をくりひろげながら、「堕落論」の主張を作品化し、観念的私小説を創造してデカダン派と称される著者の代表作7編を収める。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
『白痴』 人には、生命の危機に立たされて初めて得る心情というものがあることを知った。とにかく新感覚。ここ最近で最もインパクトの強い作品だった。
登場人物は、男女の肉体関係を、浮気を、戦争を愛する。それが正しいかどうかよりも、そういった小説のフィクション性が、現実の輪郭を際立たせること。というかなんなら「現実はフィクションを含む」ことを思い知らされる。
「堕落論」などのエッセイを読んでから小説を読んだ。坂口安吾がどんな考え方をする人なのか大体分かった状態で読んだので面白く感じた。どの話も彼自身の哲学が反映されていて、ここまで一貫に徹して己を曝け出している人も珍しいんじゃないかと思う。何か一つのゴールを見据えている感じがすごく伝わる。 また、文体も肌...続きを読むに合っていた。純文学の抒情的表現や、…みたいな感じ、分かるでしょ…??といったような文体に馴染めない(私自身が鈍感だからだと思うが…)人間なので、坂口安吾の文体が心地よかった。特に心地よかったのは「青鬼の褌を洗う女」で、サチ子目線から語る心の機微の言語化や考え方がすごく面白かった。 どの話でも語り手たちは(作者は坂口安吾なので…)理路整然とした雰囲気で語っていく。それでもふとした拍子に目の前の女をかわいいと言ったり、男をわけが分からず愛しいと言ったりする。そこがすごく好きだし、かわいい。 好きな作家に出会えて嬉しくなった。 〜メモ〜 「私は海を抱きしめていたい」 私は物その物がその物であるような、動物的な真実の世界を信じることができないのである。 私は最も好色であるから、単純に肉慾的では有り得ないのだ。 「青鬼の褌を洗う女」 私は現実はただ受け入れるだけだ。呪ったり憎んだりせず、呪うべきもの憎むべきものには近寄らなければよいという立前で、けれども、たった一つ、近寄らなければよい主義であしらうわけには行かないものが母であり、家というものであった。
戦中・戦後の退廃した世の中をすこぶる美しく描いている。モノクロの映画のように、淡々と。ゆったりと。堕落した生活から、何をみるのか。何を感ずるのか。
戦時戦後の混乱期を生きていた男女の、肉欲や曖昧な生命観を表した作品。短編集でそれぞれ別のキャラクターが登場するんだけど、誰もがうっすら敗戦への絶望感や見えない未来に対する自棄を抱えていて、これはその当時のスタンダードだったのか、坂口安吾自身の投影だったのか、と思いながら読んだ。 文体が特徴的で、場...続きを読む面が転々としたり、急に登場人物が増えた感じがしたり、息継ぎが難しい本。終始非常に生々しい。
やはり戦争を生きていない私には理解できない価値観や、気づいていない真意などもあるのだろうが、それを抜きにしても面白い作品だと感じた。戦争の荒波の中で嵐のように絶えず変化していく価値観。その中でひとり、芋虫のように横たわる女。その果てしなく無限の孤独に主人公は救われるが、それは周囲から孤立している主人...続きを読む公自身の自己愛に過ぎないのではないか。
正直難しくて完全に内容を理解できた気がしないが文章のリズムが良くて綺麗で読んでて楽しかった。外套と青空が1番好き
自分に重ねて、主人公の反省がまるで自分のように感じるのを楽しんだ。欲情に埋もれる過程が生々しくも表現され、それが別れを際立たせる。
戦争時代でのお話で、主人公の感情変化や周りの人々の人間的生々しさがひしひしと伝わる物語でした。戦争時の環境やそこでの人々の感情といい、戦争についてとても考えさせられ、爆弾が降り注ぐ街、生死を彷徨う中、主人公の感情に移入し手に汗握る思い出読み切りました。
特に青鬼の褌を洗う女ですが 一応奥様がモデルとされていますが 可愛くってしょうがない感じが にじみ出ております ひねくれた溺愛が心をくすぐりました 戦争のさなか 馬鹿々々しさや絶望があっても しっかり生きている感じ 白痴や女性に対する 憎悪や嫌悪があっても それは自分の怒りの投影であり そのなかで...続きを読む 支え合う姿には 愛を感じます
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
白痴
新刊情報をお知らせします。
坂口安吾
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
肝臓先生
明治開化 安吾捕物 読者への口上
試し読み
安吾巷談 麻薬・自殺・宗教
安吾の新日本地理 安吾・伊勢神宮にゆく
安吾人生案内 その一 判官巷を往く
我が人生観 (一)生れなかった子供
安吾下田外史
堕落論
「坂口安吾」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲白痴 ページトップヘ