白痴

白痴

小説・文芸
539円 (税込)

2pt

白痴の女と火炎の中をのがれ、「生きるための、明日の希望がないから」女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。戦後の混乱と頽廃の世相にさまよう人々の心に強く訴えかけた表題作など、自嘲的なアウトローの生活をくりひろげながら、「堕落論」の主張を作品化し、観念的私小説を創造してデカダン派と称される著者の代表作7編を収める。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    白痴
  • タイトルID
    :
    205211
  • ページ数
    :
    271ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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白痴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『白痴』
    人には、生命の危機に立たされて初めて得る心情というものがあることを知った。とにかく新感覚。ここ最近で最もインパクトの強い作品だった。

    0
    2026年01月01日

    Posted by ブクログ

    登場人物は、男女の肉体関係を、浮気を、戦争を愛する。それが正しいかどうかよりも、そういった小説のフィクション性が、現実の輪郭を際立たせること。というかなんなら「現実はフィクションを含む」ことを思い知らされる。

    0
    2023年03月24日

    Posted by ブクログ

    「堕落論」などのエッセイを読んでから小説を読んだ。坂口安吾がどんな考え方をする人なのか大体分かった状態で読んだので面白く感じた。どの話も彼自身の哲学が反映されていて、ここまで一貫に徹して己を曝け出している人も珍しいんじゃないかと思う。何か一つのゴールを見据えている感じがすごく伝わる。
    また、文体も肌に合っていた。純文学の抒情的表現や、…みたいな感じ、分かるでしょ…??といったような文体に馴染めない(私自身が鈍感だからだと思うが…)人間なので、坂口安吾の文体が心地よかった。特に心地よかったのは「青鬼の褌を洗う女」で、サチ子目線から語る心の機微の言語化や考え方がすごく面白かった。

    どの話でも語り手たちは(作者は坂口安吾なので…)理路整然とした雰囲気で語っていく。それでもふとした拍子に目の前の女をかわいいと言ったり、男をわけが分からず愛しいと言ったりする。そこがすごく好きだし、かわいい。
    好きな作家に出会えて嬉しくなった。

    〜メモ〜
    「私は海を抱きしめていたい」
    私は物その物がその物であるような、動物的な真実の世界を信じることができないのである。 私は最も好色であるから、単純に肉慾的では有り得ないのだ。
    「青鬼の褌を洗う女」
    私は現実はただ受け入れるだけだ。呪ったり憎んだりせず、呪うべきもの憎むべきものには近寄らなければよいという立前で、けれども、たった一つ、近寄らなければよい主義であしらうわけには行かないものが母であり、家というものであった。

    0
    2023年03月03日

    Posted by ブクログ

    感想・考察(一番心に残ったポイント):
    女を単なる「豚」のような存在とみなしていた伊沢が、極限の空襲の中で「一生俺が守る」「俺についてこい」と変化した一瞬。戦争という絶望的な窮地の中で、誰かを守り、すがりつかれることで、伊沢自身もまた「人間らしさ」を取り戻し、人間になれた一瞬だった。この覚悟を決めた伊沢の姿は、純粋にとてもかっこいいと感じた。
    【全体の結末に対する感想】
    大空襲の渦中で見せた熱い覚悟や「愛おしいものを守りたい」という人間らしさも、猛火が過ぎ去れば、またいつもの日常と「豚と同等の扱い」へと戻っていく。その落差が切なく、何とも言えない余韻を残す。
    熱狂と冷却、極限状態での強い人間らしさと、すぐに戻ってくる冷酷な現実。一瞬の熱量とその後の冷めやられた日常の対比が、まさにあの「戦争という時代そのもの」を如実に表していると感じられる、非常に深い小説だった。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    いろんな欲望が冴え渡る瞬間が書かれてる短編集

    NUMBER GIRLの「桜のダンス」という曲の中に"わたしは海を抱きしめていたい"という歌詞があって、(いい意味で)向井秀徳らしくなくて好きだった。いまはもうあんまり聴かなくなったけど、数年越しにこの短編集の中で再会できて嬉しい。

    0
    2026年05月25日

    Posted by ブクログ

    戦時戦後の混乱期を生きていた男女の、肉欲や曖昧な生命観を表した作品。短編集でそれぞれ別のキャラクターが登場するんだけど、誰もがうっすら敗戦への絶望感や見えない未来に対する自棄を抱えていて、これはその当時のスタンダードだったのか、坂口安吾自身の投影だったのか、と思いながら読んだ。

    文体が特徴的で、場面が転々としたり、急に登場人物が増えた感じがしたり、息継ぎが難しい本。終始非常に生々しい。

    0
    2025年12月24日

    Posted by ブクログ

    やはり戦争を生きていない私には理解できない価値観や、気づいていない真意などもあるのだろうが、それを抜きにしても面白い作品だと感じた。戦争の荒波の中で嵐のように絶えず変化していく価値観。その中でひとり、芋虫のように横たわる女。その果てしなく無限の孤独に主人公は救われるが、それは周囲から孤立している主人公自身の自己愛に過ぎないのではないか。

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    正直難しくて完全に内容を理解できた気がしないが文章のリズムが良くて綺麗で読んでて楽しかった。外套と青空が1番好き

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    自分に重ねて、主人公の反省がまるで自分のように感じるのを楽しんだ。欲情に埋もれる過程が生々しくも表現され、それが別れを際立たせる。

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    戦争時代でのお話で、主人公の感情変化や周りの人々の人間的生々しさがひしひしと伝わる物語でした。戦争時の環境やそこでの人々の感情といい、戦争についてとても考えさせられ、爆弾が降り注ぐ街、生死を彷徨う中、主人公の感情に移入し手に汗握る思い出読み切りました。

    0
    2024年07月26日

白痴 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    白痴
  • タイトルID
    :
    205211
  • ページ数
    :
    271ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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