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Posted by ブクログ 2023年03月03日
「堕落論」などのエッセイを読んでから小説を読んだ。坂口安吾がどんな考え方をする人なのか大体分かった状態で読んだので面白く感じた。どの話も彼自身の哲学が反映されていて、ここまで一貫に徹して己を曝け出している人も珍しいんじゃないかと思う。何か一つのゴールを見据えている感じがすごく伝わる。
また、文体も肌...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月22日
引用 頁六一〜
「私はあなたを嫌っているのではない、人間の愛情の表現は決して肉体のものではなく、人間の最後の住みかはふるさとで、あなたはいわばそのふるさとの住民のようなものだから、などと伊沢も始めは妙にしかめつらしくそんなことも言いかけてはみたが、もとよりそれが通じるわけではないのだし、いったい...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月06日
『私はそのころ耳を澄ますようにして生きていた』
極度に物を所有したがらなく、1か月の給与を1日で無理にでも使い切ろうとする語り手は、複数の女たちの間で爛れるような生活を送る。
/いずこへ
『その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、まったく、住む建物も各々の食べ物もほとんど変わっていやしな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月09日
特に青鬼の褌を洗う女ですが
一応奥様がモデルとされていますが
可愛くってしょうがない感じが
にじみ出ております
ひねくれた溺愛が心をくすぐりました
戦争のさなか
馬鹿々々しさや絶望があっても
しっかり生きている感じ
白痴や女性に対する
憎悪や嫌悪があっても
それは自分の怒りの投影であり
そのなかで...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月18日
自覚はあるが積極的に考えたくない心の動きを観念的かつ現実的に述べていて、小説の中のお話というよりもあまりに人間に近すぎて他人事に感じられない作品だった。
作者の、人間に対する理知的な分析力と、分析という言葉とは真反対の理屈に合わない人間らしい雑多な気持ちが同居していた。
「私は海をだきしめていたい...続きを読む
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