夜長姫と耳男(乙女の本棚)

夜長姫と耳男(乙女の本棚)

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

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人気シリーズ「乙女の本棚」第12弾は坂口安吾×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。
師匠の推薦で、夜長姫のために仏像を彫ることになった耳男。故郷を離れ姫の住む村へ向かった彼を待っていたのは、残酷で妖しい日々だった。

ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼んでいるイラストレーター・夜汽車が坂口安吾を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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夜長姫と耳男(乙女の本棚) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夜汽車さんのイラストが好きなので、この本も気になっていた。
    坂口安吾作品を読むのは初めてで、最初はなんだか小難しく感じもしたけれど、イラストの助けもあり、読み進めるほど惹き込まれてしまった。た、耽美……!!

    ヒメがとにかく魅惑的で、強いキャラクター性を中心に進む物語いいなぁ、と思った。

    0
    2026年02月23日

    Posted by ブクログ

    2025/10/30
    p.23
     その雑念を抑えるために、タクミの心になりきろうとオレは思った。親方が教えてくれたタクミの心構えの用いどころはこの時だと思った。
     そこでオレはエナコを見つめた。大蛇が足にかみついてもこの目を放しはしないぞと我とわが胸に云いきかせながら。
     オレの目はエナコの顔から放れなかったが、一心不乱ではなかった。なぜなら、オレは驚愕と怒りを抑えた代りに、嘲りが宿ってしまったのを、いかんともすることができなかったから。
     その嘲りをエナコに向けるのは不当であると気がついていたが、オレの目をエナコに向けてそこから放すことができなければ、目に宿る嘲りもエナコの顔に向けるほかにどう仕様もない。
     エナコはオレの視線に気がついた。次第にエナコの顔色が変った。オレはシマッタと思ったが、エナコの目に憎しみの火がもえたつのを見て、オレもにわかに憎しみにもえた。オレとエナコは全てを忘れ、ただ憎しみをこめて睨み合った。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    大好きなんですよ、坂口安吾の「夜長姫と耳男」
    けれどもレビューは書いてない、と言うか書けなかったですね。
    もう「雰囲気があるんですよ」とか「世界観が」とか陳腐な言葉しか出てこない、何故好きなのかもよく分からないし。
    この作品に関しては、作者の意図とか教科書的な答え合わせなんかどうでも良いと考えていました。

    ところが「乙女の本棚」シリーズに収録されているらしい。ということで、夜汽車さんのイラストを眺めながら人生何度目かの再チャレンジ。

    うーん、ファム・ファタルですね。

    ファムファタルが何か分かっているのか?と問い詰められると、「だって夜長姫が好きなんじゃー」と開き直るしかなくなるのですが、面白いのでみなさん是非お読みください。

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに「絵本」の形式で読んだが、物語の続きが気になるという気持ちと、美麗なイラストを見たいという気持ちで2倍楽しめた。

    0
    2023年03月09日

    Posted by ブクログ

    衝撃的すぎるお話…。
    夜長姫サイコパスすぎるね( ; ; )
    美しいし、無邪気な笑顔でとんでもないこと言う。

    「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊るして、いま私を殺したように立派な仕事をして…………」

    0
    2022年06月29日

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズ。
    他の作品と比べると、分厚いなと思ったら、内容もズッシリとしています。

    今回はイラストの力よりも作品の力が強く、ただひたすら、自分では理解出来ない理屈に翻弄されながら読み進めました。とにかく姫が恐ろしい。矛盾してるけど、無邪気な邪悪さがすごい。
    読み終えて、少し放心してしまうような緊迫感に満ちた作品でした。いやいやすごい。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    可愛らしいタイトルなのに、また坂口安吾の超コワイ女の話だった。というか、夜長姫も耳男もキャラクターの名前なんだね。
    耳がウサギのように上に長いタクミの耳男が、長者の耳長家に行って菩薩を彫る。他のタクミの青笠や古釜という名前もファンタジックで面白い。
    絵も、想像しづらい耳男を描いてくれてわかりやすかった。
    耳男が耳を千切られたり、蛇を殺して血を飲んだり、天井に吊るしながら菩薩を彫るのも妙だし、死が大好きなかわいい夜長姫はサロメみたいだった。
    最後のシーンは芸術とは、という作者の持論が聞こえるようだった。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、この年になるまで坂口安吾のことをよく知らなかった。数年前に『堕落論』を読んで興味は持っていたが。
    で、この話。なんか一周回って愛の話なんじゃないかと思った。相当いびつだし、登場人物の誰一人として思い入れはできないけど。ヒメの最期の言葉が呪いのように残っていて、そのせいかもしれない。
    『桜の森の満開の下』でも思ったけれど、絵本のようにうつくしいイラストが、作品をいい意味で読みやすく、イメージしやすくしていると思う。読む人を選ぶとは思うけれど、夜汽車さんのイラストも一見の価値ありなのでぜひ読んで!
    …落ち着いたら坂口安吾の他の作品にも手を出したい…。

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

    坂口安吾 安吾忌
    こちらは初読、1952「夜長姫と耳男」
    飛騨の匠の弟子の仏師、耳男。
    乙女の本棚になるまで、知らなかった作品です。

    耳男の語りの説話体。
    長者に乞われて夜長姫の護身仏を彫る。
    耳男は、夜長姫の何かが秘そむ無邪気な笑顔に囚われて、化け物を彫る決心をする。
    蛇の生き血を飲みその死骸を吊るす。
    それさえ美しいと思う夜長姫。
    好きなものは、呪うか殺すか争うか。
    なかなかの狂気と幻想の世界観。
    飛騨という土地への坂口安吾の思い、飛騨の匠への敬意。命惜しまぬ作品へのリスペクト。

    夜汽車さんの作品は、可愛さもあり、まるで乙女の童話に擬態しているけど、ストーリーは鳥肌もの。

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    痛い痛い痛い。
    『桜の森の満開の下』も女が狂ってたけど、『夜長姫と耳男』も負けず劣らず狂ってる。
    予想外の展開にちょっと引きました。。。
    イラストが綺麗で読みやすいので『乙女の本棚』シリーズはオススメです!

    0
    2024年02月08日

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