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「働くこと=生きること」責任ある立場に立ち、人生の光と影を背負いながら誠実に働くことは、それだけで充分に難しいこと。「働きざかり」の世代が直面する“見えざる危機”を心身両面から探り、解決のヒントを提案します。「つきあいの功罪」「会議と疲れ」「妥協と協調」「男女の迷走」「いじめの病根」そして「中年の危機」。誰もが避けては通れない大切な課題を考えるための心のカルテ。
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Posted by ブクログ
今から思い返すと日本にまだ勢いがあり経済力があった時代に書かれた本なので、違和感がある箇所もある。だが、それにもまして、時代が変わっても悩みは変わらないと思わせる普遍的なテーマばかりだった。もはや古典の域。とても読みやすいので、すらすら読んでしまったけれど、内容は深い。考察の種が至る所にある。中年を...続きを読むどう生きるか、場の論理、など、が特に心に沈澱し、ふとした時に水面に浮かび上がって、つらつらと考えている
メソです。 私は、考えさせられた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 今までとは違う、「何やら不可解な気持ち?」がわき出した中年ご夫婦におすすめの一冊です。
「こころの処方箋」以上に価値のある本。職場・家庭をはじめとする、日常のあらゆる場面での心構えについて、数々の例をあげて説明している。とりわけ、貧しい社会の子育て・豊かな社会の子育てという考え方は圧巻であった。物質的に豊かな社会は、実は子育てが難しいという。何故か??キーワードは、ズバリ”愛”。知識と...続きを読むいうより、知恵の詰まった本である。
若干長い。 中盤までは中年まで働いて家庭を築いていればかならず経験するような挫折、問題との直面はあって、不幸ではなく誰もが経験するものであること、またそのあたりの事例を上げてそれらの人がどう解決してきたのかが書いてある。まぁまぁ面白い。 後半急に心理学の教科書的考察が入り、子どものいじめや取り...続きを読む巻く環境を憎々しく思う文がならんだあとの締めが、ギャップもあってかとてもよかった。 締めのサマリ。 死ぬ前にちゃんと自分、家族と向き合うこと。 家庭のこじれは、相互の理解不足が露呈したもの。 人生の前半は上昇が中心。社会的地位や家庭を築く。後半はいかにして死を迎えるかについて思いを致すことが大事。(ユングの生涯からきてるっぽい)
劣等感や自己嫌悪の価値 虫の好かぬ相手は、自分が気づいていない影の部分を拡大して映してくれる鏡のようなものである。 自分を殺すとしても、それはどのような形で生まれ変わるのか。妥協と協調。 死にたい人へ。生き方を変えるべきだ。ここで死んで生まれ変わることが必要だ 精神面も一病息災 期待してた中年クラ...続きを読むイシスの記載は少なかったが、精神科医にとって自分にとって実臨床に活きる言葉が多かった。
この本が書かれたのは1980年前後らしいけど、人が抱え問題は現在と全く同じだ。 中でも素晴らしい洞察だと思ったのは、「場の倫理と個の倫理」について。 場の倫理を優先する日本人は場(会社であったりTwitterのクラスタで会ったり)の中で脱落者を作ろうせず、そして同じ器の枠外の人や出来事には全く興...続きを読む味がない。(ある意味、平和運動やヘイトスピーチも似ている) しばらくは河合隼雄さんの本を読んでみよう。
近代の働き盛りといわれている中年男性の周辺の心情や問題に関して描かれている。 結構前の本なのに、子供との問題、家族との問題、社会との問題、同僚との問題など、やっぱりいつの時代も 課題はあんまり変わらない。 ただ、心に留めておきたい箇所は「教育」で。 こんなに豊かになった社会で、子どもは親から与えら...続きを読むれすぎてしまって。 自分で一生懸命、欲しいものを選んで買う楽しさや迷いや葛藤。 友達や先生との喧嘩の中で学ぶ人間関係や倫理感。 人格を形成する上での貴重な経験を奪ってはないだろうか?という問い。 大人になれば、欲しいものを自分で買える。誰かを攻撃したりするのは良くないし、思いやる気持ちが大切なのはわかる。 でも、失敗をさせてあげない、苦痛を味あわせないことは 実はとっても不幸なこと。 与えてあげられるけど、あえて与えない、という選択は「愛する」ことなんだよ。 という内容にハッとした。 人との関わりの中で、苦しんで悩む期間を経験しなければ、 人は何かに気づくことも成長もできない。 障害も無くスムーズに成長することはないんだと、 カウンセリングの目線から語られていて、読みやすかった
第5章 働きざかりの社会学の後半 いかに老いるか 中年期から死を意識して生きる。P205〜 死を受け入れる。 考え方 味方 切り口
仕事場、家庭における様々なトラブル、負の感情に対する考え方を優しく示してくれる本。人生の相談本として、一章手元においておきたいと思った。
本から 男性の無意識に存在する女性像の原型の存在をアニムス(アニマの 男性形)と呼んだ。 アニマ 「内なる異性」を外界へと投影し、現実の異性に対して恋愛感情を抱く。 アニマは男性の心の中の女性的な側面と結びついている。われわれが 真に「結合」をはからねばならぬのは、内なる異性との結合なのである。...続きを読む アニムス 女性のアニムスが強くなると、それは母性を敵対視する。すべての ものを同様に包み込んでしまう母性の働きは、アニムスの全てを 区別し判断する働きと、中々両立し難いのである。 アニムスは高い知識や、決断力、実行力などを与えてくれるものである。 アニムスは、もともと根付いた存在としての女性を、高みへと連れ出し、 その存在に形を与えてくれる役割を果たすものである。 アニマ、アニムスの存在によって、実のところ、二人の男女関係は 四人の関係にまで複雑化されるので、男女関係というものは、 思いの他に難しく、不可解なものとなるのである。 自ら投影したアニマ、アニムス像を、自らのこととして引き受けることの 出来る人は、そこに人格の成長を経験することになる。これを「投影の ひきもどし」と呼ぶ。 人間は一方で安定を欲しつつ、一方では変化を求めている。 苦悩や努力なしに人間が成長することはない。 女性の方が自分が「存在する」。男性は何かを「する」。 「死の受け入れ」こそが、われわれの老年をより生き生きとしたものと するのではないだろうか。
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