箱男(新潮文庫)

箱男(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく、実験的精神溢れる書下ろし長編。(解説・平岡篤頼)

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箱男(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今月、、、今年、、、、、、人生一面白かった小説だった。
    「安部公房」という作家や「箱男」という作品の存在は知っており気になっていた。映画化するということを本屋でふと思い出し手に取り、購入してみた。

    昔の作品だから面白いと思えるか不安と思っていたのも束の間、新聞記事!最高の書き出し!!箱の製法!!の

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    「ぼく」って、誰?

    見ることと、見られること。
    見られずに見ることと、見ずに見られること。

    見ることは、相手への優越性であり、支配欲であり、それが相手からは自分が見えないとなると、危険な中毒症状を引き起こす。
    箱の内側が覗き屋の領分ならば、逆転して、箱の外側が内側ということも有り得る。
    ダンボー

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    ダンボール箱を頭からすっぽりと被り都市を徘徊する男。
    新聞記事、AからDの挿入文、白黒の写真、そして箱男を名乗る語り手の「ぼく」
    様々な表現で様々な物語を語り、その先にあるのは嘘か誠か。
    意味がわからないのに惹きつけられ、気づけば読み終わった衝撃の一冊→

    読み終わってからだいぶん経つけど、今読み返

    0
    2024年06月16日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに再読したが。エキサイティングすぎる。後半の視点が変わりまくるあたりのついていけなさすごい。

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    「箱男」という一方的に見続ける存在。
    私は箱男になりたいと思った。人に見られずに人を見れるなんて、そんなに愉しいことはないように思う。
    だが、「箱男」は人間という立場を放棄しているからこそ誰にも見られない訳だし、決してノーリスクではないのを鑑みると悩ましいところではある。

    著者はそんな「箱男」とい

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    映画化のため、観に行く手前で再読。
    学生時代に偏読した安部公房、いろんな人に貸したりしていたので「箱男」はどこかに行ってしまっていました。
    なので再購入。

    入れ替わる。
    贋医者
    贋箱男………
    そして、ノート

    匿名性で「覗き見る」行為と一方的にせまい箱のなかで評価分析を繰り返す。
    よく、書評にイン

    0
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    前半から中盤までは面白く読んだ
    後半は安部公房の実験的?文章に困惑される。
    部屋の隣は路地だったりのパラレルワールドで、すっかり、まんまと迷子になる。
    面白いけど難解。難解だけど面白い。非常に引力は感じる。箱男のフィギュアがあったら欲しいなと思う私はもう箱に囚われてるのか?(箱自体はまだいらないけど

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    ただいま映画『箱男〜The Box Man〜』が上映中である。公開日以降、最初の日曜日に観に行った。僕の個人的な事情なのだけれど、今年は、かつてないほど映画を観ている。俳優さんの演技というものについて理解を深めたいと思ったからだ。というのも僕の好きだった俳優さんは、演技について“天才”とすら称される

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    映画公開と知って急遽読んでみた。
    覗き見の秘密的なゾクゾク感、高揚感、罪悪感
    それだけではないなにか
    なかなか難しい。ダンボールを被ることで常に覗き見している自分がいて、周りからはただのゴミとなる。わかるようなわからないような、いったいこの話しの語りてはどこに行きつきたいのか?
    真実がどこで、あるい

    0
    2024年08月22日

    Posted by ブクログ

    映画の予習のつもりで読んだがよくわからん。
    本物の箱男は軍医殿?
    冒頭から登場するAは贋医者の贋者となって女と暮らした?

    見る、見られるの関係性がテーマとしてあるようだがそれを突き詰めたようなDの場合を読むと変態的なオチになりそうに思える。

    匿名性を保ったまま一方的に対象を観察する箱男はSNS隆

    0
    2024年08月04日

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