大岡昇平の一覧

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作品一覧

2019/07/12更新

ユーザーレビュー

  • 野火
    俘虜記を読んだ時もそうだったが、戦時の比島、戦線離脱して彷徨う一人の兵隊の描きは、どうしても、作者自身の実体験を想起しながら読まされてしまう。極限状態に置かれて、生きる為に取らざるを得ない行為。意思の有無を自分自身確かめながら、本能か否か、飢えに襲われ、骨のみになる肉体同様、心も、剥き出しになるのだ...続きを読む
  • 野火
    これまで読むことがなかった戦争文学の代表的な作品。思っていたよりずっとスマートで読みやすい。
    文章がなめらかで映像的、自然描写は美しさすら感じる。著者の高い筆力があってこその技巧なのだろう。だからこその生々しさがある。敵との戦闘場面はほとんどないのにピンと張りつめた緊張感。極限の飢餓状態での人間の剥...続きを読む
  • 野火
    ◯とても面白い。
    ◯極限の精神状態における、生きることについての思索が、冷徹に貫かれている印象。ただ、後半になるにつれて、錯乱した状況を表すように、読解がかなり難しくなってくる。
    ◯そこまで分量のない小説ではあるが、読み終わった後に、自分が生きていることについてや、極限状態で事故を保ち続けることにつ...続きを読む
  • 野火
    この傑作の前に、
    塚本監督の『野火』を鑑賞していて、
    そのビビットなフィリピンの自然と、
    説明が少ないからこそ迫りくるリアリティに圧倒されていたが、
    原作を読んだらなんと内的な物語なのか!

    極限の状況に置かれたからこそ見いだされる、
    倫理性や人間性、そして宗教性。

    内省することでしか生き延びられ...続きを読む
  • 野火
    戦争をしらない人間は、半分は子供である」胸に刺さった…
    「どうせ、彼等は私もの言うことを理ないであろうが」無理…
    現地にいる兵士のような感覚になる。後半は、怒涛のように読んだ。
    死に直面した兵士の物語。淡々と兵士の感情を難しい文体で難しいが、短いのに内容は壮絶…食物の有難さ、こんなんで戦争に勝てない...続きを読む