【感想・ネタバレ】中原中也のレビュー

あらすじ

中原の不幸は果して人間という存在の根本的条件に根拠を持っているか。……人間は誰でも中原のように不幸にならなければならないものであるか。……深い友情から発した鋭い洞察力と徹底した実証的探究で、中原中也とは何か、文学とは何かに迫る第1級の評伝。野間文芸賞受賞の『中原中也』から「中原中也伝――揺籃」「朝の歌」「在りし日の歌」を収録。

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匿名

ネタバレ 購入済み

中原中也のことを大岡昇平がどのように思っていたか、それが大岡昇平が歳を取るとともに変化しているのが興味深かったです。
中原中也の詩作当時の時代背景や周りの文芸人との関係などが臨場感を持って伝わり、とても希少な本だと思いました。

#切ない #深い

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

中原中也考察本。二十数年の間に中也について書いたものをまとめたものなのだそうなので文量は多い。「詩人」の項が特に血の通った感じがして好きだ。「しかし中原が今生きていて、僕がこの頃書いてるものを読んで、何て言うだろうかと思うと、やはりゾッとする。」

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

作品やルックスからは繊細で寡黙なイメージを抱くが、
中原中也はなかなかめんどくさくて複雑な人間だ。

文学上の友として喧嘩したり嫉妬しあったりと、
中原と筆者の関係は常に友好的であったわけではないようだが、
冷静な分析は非常に説得力がある。
その一方で、長い年月を経たからこそ感じる、若くして亡くなった友への
感傷がにじみ出ており、筆者の中原への尊敬の気持ちも感じられる。

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2013年11月05日

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