遠藤周作の作品一覧
「遠藤周作」の「王妃マリー・アントワネット(上下)合本版(新潮文庫)」「満潮の時刻」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「遠藤周作」の「王妃マリー・アントワネット(上下)合本版(新潮文庫)」「満潮の時刻」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
慶應義塾大学文学部仏文科を卒。随筆や文芸評論や戯曲も手がけている。1950年にフランスへ留学。帰国後は批評家として活動。『白い人』で芥川賞を受賞。代表作品の『沈黙』をはじめとする多くの作品は、欧米で翻訳され高い評価を受けている。
Posted by ブクログ
正確には「作家の」日記ではない。フランスでの2年半の思索と模索の記録。研究者か小説家か評論家か、道はまだ定まっていない。
場所はルーアン、リヨン、そして時々パリと田舎の町や村。部屋には師や友人たちがよく訪ねてくるし、お茶や食事にも頻繁に招かれ、忙しい毎日。しかし本務は勉強と研究、心は時に静謐、孤独な修行僧のよう。持ち前のおどけや冗談は一切感じられない。モーリアック、ベルナノス、ジッド、クローデル、サルトル、ボーヴォワール、カミュ、マルロー、フォークナー……興味の赴くままに読み耽り、真摯にものごとを考える遠藤青年がいる
日記には、天気や風景の描写もあり、その時の空気や日差しも感じられる。どこか朝
Posted by ブクログ
まさか実際に存在した事件だったとは、思っても居らず。解剖のシーンは、文字だけで映像も何も無いのに、想像されてなかなか読むのがきついものがあったが、故に現実を知らされる。
日本もなかなかの戦争犯罪を犯してきたのかと初めて知った。
日本人の無神的な思考は、きっとそういうことをしてしまった彼らを庇護してしまうところにあるのでは無いか。ヒルダの言っていた、「神様がこわいとは思わないのか」という一言は核心をついている。彼らは神という絶対存在が自分の上にある。自分の一挙一動を監視し、裁判を下す神という存在が。だから悪には容赦なく敵意を向けるし、善にはとことん慕う。しかし日本人にはそれがない。故に悪意を見