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Posted by ブクログ 2024年03月01日
たぶん、『こころの声を聴く―河合隼雄対話集』の中で取り上げられていて、読みたくなった本だったはず。
河合隼雄の本でよく言われている、欧米に行った時の、日本人としての葛藤を、そのままこの本に出てくる大津が代弁してくれてるんだなと思いながら読んだ。
「ヨーロッパの考え方はあまりに明晰で論理的だと、感服...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月31日
何かの喪失を抱え、インドの母なる河ガンジスにやってきた日本の旅行客たち。このガンジス河は死者にはじまり、どんな醜い人間もどんな汚れた人間もすべて拒まず受け入れ、そして流れていく。
どの人間にも我々が知らない、知りようもない彼らのドラマがある。
三條のような旅行客もまたリアルだった。
愛・玉ねぎとか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月13日
長年お世話になった本屋の閉店日に購入した本。
インドのガンジス河に行く日本人観光客を中心とした物語。
深い哀しみが存在する人生の終局を目前に、人は何を想い、求めるのか。
古い作品でテーマは必然的に重いものの、読みにくさは無い。
忙しい毎日を送る現代人に、一度立ち止まり、死生を考える機会を与える、印象...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月17日
登場人物や概念、起こる出来事など、対応関係(対比関係)に置けるものがかなり多かった気がする。また、無駄な文がなく表現のひとつひとつにちゃんと意味があった。それによって全体的によくまとまった仕上がりになっているので、かえってインドの混沌とした世界が際立って、良いと思った。
ガンジス河の流れを死者の領域...続きを読む
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