深い河 新装版

深い河 新装版

858円 (税込)

4pt

愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。

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深い河 新装版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月13日

    高校生の時に課題図書だった「沈黙」は読みにくかったイメージがあり、遠藤周作のキリスト教信仰をテーマとした小説は避けていましたが、「深い河」は好きな本の一つとなりました。

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    たぶん、『こころの声を聴く―河合隼雄対話集』の中で取り上げられていて、読みたくなった本だったはず。
    河合隼雄の本でよく言われている、欧米に行った時の、日本人としての葛藤を、そのままこの本に出てくる大津が代弁してくれてるんだなと思いながら読んだ。

    「ヨーロッパの考え方はあまりに明晰で論理的だと、感服...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    内容は重いが、読みやすかった。色々な人生がガンジス川に集まる。必ずしも白黒つけなくていいよね。神様もそれぞれの形があっていい。

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    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    すごく良い
    人は皆、誰にも言えない秘密を抱えている。それゆえに孤独なのだ。深い河に象徴される救いは、秘密を吐露できる安心感があるがゆえで、だとすれば確かに誰の中にも玉ねぎはいるのかもしれない

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    Posted by ブクログ 2023年11月10日

    河は今日まであまたの人間の死を包みながら、それを次の世に運んだように、川原に腰かけた男の人生の声も運んでいった。

    死生観と宗教

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    何かの喪失を抱え、インドの母なる河ガンジスにやってきた日本の旅行客たち。このガンジス河は死者にはじまり、どんな醜い人間もどんな汚れた人間もすべて拒まず受け入れ、そして流れていく。
    どの人間にも我々が知らない、知りようもない彼らのドラマがある。
    三條のような旅行客もまたリアルだった。

    愛・玉ねぎとか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    長年お世話になった本屋の閉店日に購入した本。
    インドのガンジス河に行く日本人観光客を中心とした物語。
    深い哀しみが存在する人生の終局を目前に、人は何を想い、求めるのか。
    古い作品でテーマは必然的に重いものの、読みにくさは無い。
    忙しい毎日を送る現代人に、一度立ち止まり、死生を考える機会を与える、印象...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月17日

    登場人物や概念、起こる出来事など、対応関係(対比関係)に置けるものがかなり多かった気がする。また、無駄な文がなく表現のひとつひとつにちゃんと意味があった。それによって全体的によくまとまった仕上がりになっているので、かえってインドの混沌とした世界が際立って、良いと思った。
    ガンジス河の流れを死者の領域...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月10日

    30年の時を経て読むことが出来た作品。
    十代の私では読み終えられなかった。
    この本を紹介してくれた女性に感謝します。
    ありがとう✨
    祈りと信仰を深いレベルで考えさせられる作品。オススメです❗

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    購入済み

    疎外。自分を信じられるか?

    2021年09月16日

    美津子は恋愛遊戯から一転
    妻の座に就くが、夫と合わない。
    看護婦の自分も本心に思えない。

    人には善悪両方があるのか。
    ヒンズー教の女神の二面性が
    それを肯定する。また、
    病に苦しみつつ乳を与える神もいる。

    弱虫の神学生大津は、誘惑され、
    胸だけを許された後、捨てられる。
    ...続きを読む

    #泣ける #感動する #深い

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