プロフィール

  • 作者名:遠藤周作(エンドウシュウサク)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1923年03月27日
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:作家

慶應義塾大学文学部仏文科を卒。随筆や文芸評論や戯曲も手がけている。1950年にフランスへ留学。帰国後は批評家として活動。『白い人』で芥川賞を受賞。代表作品の『沈黙』をはじめとする多くの作品は、欧米で翻訳され高い評価を受けている。

配信予定・最新刊

作品一覧

  • 深い河 新装版

    深い河 新装版

    小説・文芸

    4.3
    1巻902円 (税込)
    愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。
  • 王妃マリー・アントワネット(上下)合本版(新潮文庫)

    王妃マリー・アントワネット(上下)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸

    -
    1巻1,760円 (税込)
    美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある……。フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。 ※当電子版は新潮文庫版『王妃マリー・アントワネット』上下巻をまとめた合本版です。
  • 哀歌

    哀歌

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,353円 (税込)
    肉体の恐怖の前には精神など全く意味を失ってしまう。臆病に生き臆病に埋もれて、自分がどんなに卑怯なのか、どんなに弱いのか、たっぷり承知している――弱者。弱者を凝視して聖書とキリストの意味を追究し、「沈黙」への展開を示唆した注目すべき短篇集。人間の深層によどむ(哀しみの歌)を表題に据え、「その前日」「四十歳の男」「大部屋」「雲仙」など12篇を収める。
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話

    狐狸庵閑話

    小説・文芸

    4.1
    1~4巻565~814円 (税込)
    ぐうたら人生の味を開陳する狐狸庵山人の珍妙なる人間学。秀吉の夫婦喧嘩を仲裁する信長に英雄偉人の尻尾を覗き、酒癖のあれこれに人情風俗の妙を知る。権威や独善には背を向け、劣等生的人間に豊かさを見、親愛感を覚える。愛すべきはマヌケ人間、語るべきは気弱人間。人生の味をいかんなく示すエッセイ。
  • 反逆(上)

    反逆

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻748~792円 (税込)
    1度でもいい。上さまの……あの顔に……怯えの影を見たい――己れの力に寸分の疑いをもたぬ信長の自信、神をも畏れぬ信長への憎しみ、恐れ、コンプレックス、嫉妬、そして強い執着……村重、光秀、秀吉の心に揺らめく反逆の光を、克明に追う。強き者に翻弄される弱き者たちの論理と心理を描ききった歴史大作。
  • 沈黙

    沈黙

    小説・文芸

    4.3
    1巻781円 (税込)
    島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
  • おバカさん

    おバカさん

    小説・文芸

    5.0
    1巻836円 (税込)
    銀行員・隆盛を頼って、昔のペンフレンドが日本にやって来るという。現われたのはナポレオンの末裔と自称する、馬面の青年だった。臆病で無類のお人好しのガストンは、行く先々で珍事件を巻き起こすが……。
  • 死について考える

    死について考える

    小説・文芸

    3.9
    1巻660円 (税込)
    「本当に苦しいでしょうね」「やがて私たちもそうなるんですから」生き残る者のこの言葉はまもなく地上を去っていく者に理解と人間的連帯とを示し、ある程度の慰めを与える。だが、それは死んでいく者の苦しみの半分を慰めてあげても、あとの半分を鎮めはしない。その五〇パーセントをも鎮めるには……。著者が遺そうとした心優しいメッセージ。
  • ボクは好奇心のかたまり

    ボクは好奇心のかたまり

    小説・文芸

    -
    1巻638円 (税込)
    いかにもの好きと言われようと、いかに冷や水とけなされようと、生れつきの好奇心のムシはおさまらない――美人女優に面談を強要する、幽霊屋敷を探険に行く、上野の乞食氏と対談する、催眠術の道場を見物に行く、舞台熱が昂じて素人劇団を結成する、無謀にも運転免許に挑戦する、etc、etc。呆れるばかりのもの好き精神を発揮して狐狸庵先生東奔西走。珍妙無類のエッセー集。
  • 結婚

    結婚

    小説・文芸

    3.9
    1巻586円 (税込)
    限りない期待と、多くの不安に心がゆれる結婚――それはたまたまめぐりあった1組の男女の単なる共同生活なのか、あるいは美しい愛情物語なのか。持続する愛とは?思わぬもろさを含む夫婦生活をつなぐものは?夫と妻の間に横たわる問題を、オムニバス風の手法で追求した表題作ほか8編を収録。
  • 王の挽歌(上)

    王の挽歌

    小説・文芸

    -
    1~2巻638円 (税込)
    肉親も家臣も、いや自分自身さえ信じられぬ……。豊後の名門守護・大友家の統領として、内紛に悩まされながらも、北の大内、毛利と戦い、北九州六国に領土を広げた大友宗麟。戦乱にあけくれた生涯は、また時分自身との闘いの日々であったが、わずか数日のザビエルとの出会いが宗麟の心の闇に一筋の光を投げかけていた。戦国の世にもう一つの王国を求めた切支丹大名を描く歴史長編。
  • 海と毒薬

    海と毒薬

    小説・文芸

    4.1
    1巻671円 (税込)
    腕は確かだが、無愛想で一風変わった中年の町医者、勝呂。彼には、大学病院時代の忌わしい過去があった。第二次大戦時、戦慄的な非人道的行為を犯した日本人。その罪責を根源的に問う、不朽の名作。 (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 鉄の首枷 小西行長伝

    鉄の首枷 小西行長伝

    小説・文芸

    4.0
    1巻555円 (税込)
    堺の名家に生まれ、豊臣秀吉に取り立てられ、関ヶ原合戦で敗れて刑死した、キリシタン大名小西行長にはめられていた“鉄の首枷”とは。無謀な朝鮮侵攻において秀吉を裏切り、同僚加藤清正を落とし入れてまで和平工作を重ねた行長の、面従腹背の生涯の謎に迫る傑作。
  • 怪奇小説集

    怪奇小説集

    小説・文芸

    4.3
    1~2巻607~660円 (税込)
    深夜、胸をしめつけられるような息苦しさに襲われたルーアンのホテル、真夜中の階段を上がっていく何者かの足音を耳にしたリヨンの学生寮、うなだれている人影を夜具の足許に目撃した熱海の旅館――「三つの幽霊」ほか、身の毛もよだつ恐怖譚15編を収録。
  • 新装版 海と毒薬

    新装版 海と毒薬

    小説・文芸

    3.8
    1巻638円 (税込)
    生きたままの人間を解剖する――戦争末期、九州大学附属病院で実際に起こった米軍捕虜に対する残虐行為に参加したのは、医学部助手の小心な青年だった。彼に人間としての良心はなかったのか? 神を持たない日本人にとっての<罪の意識><倫理>とはなにかを根源的に問いかける不朽の長編。
  • ひとりを愛し続ける本

    ひとりを愛し続ける本

    小説・文芸

    3.7
    1巻506円 (税込)
    情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるもう1人の自分に気がつくとき、人生はより深く、より拡がりを持つ。――退屈と忍耐、悲しみや苦しみの中に、人生を楽しみ愛する方法を、明快に語るエッセイ集。
  • 愛情セミナー

    愛情セミナー

    小説・文芸

    4.5
    1巻387円 (税込)
    本当の恋愛とは一人を愛し、それを倖せにしようとすること――。様々な愛のかたちを描き続けた作家が、自身の体験や古今東西の文学をひもときつつ、恋人たちや夫婦が直面する問題を、時に厳しく、時にユーモラスに指南する。愛を持続させるためには。本当の誠実とは。はたまた失恋の特効薬や性のタブーについて。恋に堕ち、愛に悩む男と女に救いの手をさしのべる、深い含蓄に満ちたエッセイ集。
  • 愛と人生をめぐる断想

    愛と人生をめぐる断想

    小説・文芸

    5.0
    1巻495円 (税込)
    正直、自分の著作からこのような本をつくりだすことができるとは思わなかった。あるものは私の考えや気持ちをズバリと表現したものだが、別のものは私の考えではなくても作中人物に言わせた場合もある。しかし、読みながら、「なかなか、いいことを言っているじゃないか」滑稽だが、感心してしまった……。(「あとがき」より)
  • 愛の砂漠

    愛の砂漠

    小説・文芸

    -
    1巻660円 (税込)
    高名な医師クーレージュは、町の有力者の愛人になっているマリア・クロスという未亡人に惹かれる。だが、こともあろうに18歳の自分の息子のレイモンが同じ女の虜になるとは! 地方都市ボルドーを舞台に、孤立した人間の心の暗部を描いたモーリアックの代表作。モーリアックに傾倒した遠藤周作の翻訳で。
  • 青い小さな葡萄
    値引きあり

    青い小さな葡萄

    小説・文芸

    5.0
    1巻330円 (税込)
    フランスのリヨンに留学した日本の一青年を主人公に、戦争で片腕を失ったドイツの神学生、拷問・虐殺をひそかに行った対独抵抗組織の内なる暗黒を描くことにより、人間と人間の疎外、異人種ゆえのコンプレックス、裁く者と裁かれる者の憎しみという問題を追究。遠藤文学の原点ともいうべき処女長編。
  • 秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集

    秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    1955年の芥川賞受賞直後の頃に発表された、単行本未収録の貴重な作品を収録。『海と毒薬』や『沈黙』につながる秘められた幻の短篇14作。瑞々しい筆致で描かれた、若き日の秀作!
  • 悪霊の午後(上)

    悪霊の午後

    小説・文芸

    3.5
    1~2巻660円 (税込)
    現代の魔女・南条英子の妖しい魅力を描く長編サスペンス。交通事故で夫を亡くした若く美しい未亡人に魅せられる男たち。作家・藤綱は、英子の夫の事故死に疑問を抱き、不可思議な事件の糸をたぐり寄せて、戦慄する。彼女のつつましやかな昼の素顔の下に隠されている魔性とは……。遠藤文学の異色作。<上下巻>
  • 明日という日があるじゃないか

    明日という日があるじゃないか

    ビジネス・実用

    -
    1巻858円 (税込)
    明日できることを、今日するな。今こそ生活のために生きるのをやめて、人生のために生きよう!愉快に人生を楽しもう!老いてますます絶好調、達人究極の生き方36篇。単行本未収録作多数。
  • あなたの中の秘密のあなた

    あなたの中の秘密のあなた

    小説・文芸

    3.8
    1巻510円 (税込)
    やさしさの中にひそむ欲望。勇気の中にひそむ弱さ。正義の中にひそむ虚栄心。誰も知らない、あなたですらきづいていない、あなたの「影」にどうぞ目をむけてください。愛することも愛されることも、秘密の自分を上手に受け入れることから始まります。――本書は、ご存じ狐狸庵先生が、女性の秘密について、情熱と愛情の違いについて、結婚生活の知恵について語るエッセイ集。「魅力ある悪女」に憧れるすべての女性たちに贈ります。
  • アラベスケ 遠藤周作初期エッセイ

    アラベスケ 遠藤周作初期エッセイ

    小説・文芸

    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    遠藤周作21歳。遠藤文学史上、最も若き日に執筆された表題作、初の単行本化。他、フランス留学中に家族へ宛てた新発見書簡も初公開。文学への瑞々しい情熱にあふれる美しき貴重な作品集。
  • イエスに邂った女たち

    イエスに邂った女たち

    小説・文芸

    4.0
    1巻660円 (税込)
    遠い昔、愛に渇き、病に苦しみ、夫に裏切られ、子を失い、人をネタンだ女たちが、人生の途上、イエスに出会った……。イエスはその時、どうされたのか? 人間の夢、歎き、祈りのこもった出会いの物語を、名画を通し、現代の光をあて、昔を今に甦らせる感動のエッセイ。本当の愛を知った聖書の中の女たち……マリア、マルタ、サロメもあなたの中にいます。
  • イエスの生涯

    イエスの生涯

    小説・文芸

    4.2
    1巻693円 (税込)
    英雄的でもなく、美しくもなく、人々の誤解と嘲りのなかで死んでいったイエス。裏切られ、見棄てられ、犬の死よりもさらにみじめに斃れたイエス。彼はなぜ十字架の上で殺されなければならなかったのか?――幼くしてカトリックの洗礼を受け、神なき国の信徒として長年苦しんできた著者が、過去に書かれたあらゆる「イエス伝」をふまえて甦らせた、イエスの〈生〉の真実。
  • 生き上手 死に上手

    生き上手 死に上手

    小説・文芸

    4.0
    1巻800円 (税込)
    遠藤周作 生誕100年。 長年の苦しい病気づきあいから生まれた名言・至言! 死ぬときは死ぬがよし……だれもがこんな自在な境地で 死を迎えたいと思う。しかし死は怖い。ひたすら怖い。 だからこそ日夜、怠りない「死に稽古=生き稽古」が必要になる。 長年の苦心惨憺たる病気づきあいから、 人生に無意味なものは何一つないと言い切る著者が、 自らの失敗談を交えつつ贈る人生セミナー。 解説=矢代静一 ※この電子書籍は1994年4月に刊行された文春文庫版を底本としています。
  • 異邦人の立場から 現代日本のエッセイ

    異邦人の立場から 現代日本のエッセイ

    小説・文芸

    5.0
    1巻1,254円 (税込)
    「人間の存在的な渇望は現実以上に真実である」――我々の現代と西欧の現代、その背後に脈々と流れる、我々が「本能的」に持つ汎神的血液と西欧の一神的血液。生涯のテーマ「日本人でありカトリックであること」を追求する、著者の最初のエッセイ「神々と神と」をはじめ、遠藤文学を確立した昭和40年代までを新編成。文学と信仰の原点と決意を語る熱きエッセイ。
  • 海と毒薬(新潮文庫)

    海と毒薬(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.3
    1巻539円 (税込)
    戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか? いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか? 神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。
  • 遠藤周作短篇名作選

    遠藤周作短篇名作選

    小説・文芸

    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    『沈黙』から『深い河』にいたる代表的純文学長篇小説の源泉ともいえる短篇の数々――遠藤周作には、代表的長篇小説が多くあるが、それぞれの長篇には、源泉となる短篇作品がある。その遠藤文学の核となる13の名短篇を集めた。「シラノ・ド・ベルジュラック」「パロディ」「イヤな奴」「あまりに碧い空」「その前日」「四十歳の男」「影法師」「」「母なるもの」「巡礼」「犀鳥」……遠藤周作の文学・人生・宗教観がすべてわかる短篇集。 ※本書は、『遠藤周作文学全集 第6~8巻』(1999年10~12月 新潮社刊)を底本としました。また『天国のいねむり男』は全集・文庫など未収録作品です。
  • 老いてこそ遊べ

    老いてこそ遊べ

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    年齢なんか、考えることはない! ピアノ、囲碁、ダンス、劇団「樹座」創立。老いてますます人生を愉しみ、遊びを極めた作家の達人的生き方、40篇!著者生誕90周年記念エッセイ。
  • 王国への道―山田長政―

    王国への道―山田長政―

    小説・文芸

    4.0
    1巻737円 (税込)
    笑っている者には毒があった、至る所に罠があった。――江戸初期、持ち前の才覚と力量とで出世の野望を遂げようとした山田長政は、陰険な術策と謀略の渦巻くシャム(タイ)のアユタヤ王宮の傭兵隊長となった。一方、切支丹の冒険家ペドロ岐部は魂の救いを求め、アユタヤに着いた。「地上の王国」を築こうとする者と、「天上の王国」をめざす者とを通して日本人とは何かを探る長編小説。
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

    王妃マリー・アントワネット

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻825~935円 (税込)
    美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある……。フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。
  • 面白可笑しくこの世を渡れ

    面白可笑しくこの世を渡れ

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻836円 (税込)
    息苦しい世の中にあって、馬鹿馬鹿しいことを真剣に楽しむ。これに勝る処世術はなし。笑いと遊びの達人が贈る、人生究極の愉しみ方!
  • 女の一生 一部・キクの場合

    女の一生

    小説・文芸

    4.4
    1~2巻935~1,100円 (税込)
    長崎の商家へ奉公に出てきた浦上の農家の娘キク。活発で切れながの眼の美しい少女が想いを寄せた清吉は、信仰を禁じられていた基督教の信者だった……。激動の嵐が吹きあれる幕末から明治の長崎を舞台に、切支丹弾圧の史実にそいながら、信仰のために流刑になった若者にひたむきな想いを寄せる女の短くも清らかな一生を描き、キリスト教と日本の風土とのかかわりを鋭く追求する。
  • 怪奇小説集 蜘蛛

    怪奇小説集

    小説・文芸

    4.0
    1~3巻792~858円 (税込)
    深夜胸をしめつけられるような息苦しさに襲われたルーアンのホテル、真夜中の階段を登っていく何者かの足音が聞こえるリヨンの学生寮、三浦朱門とともにうなだれた人影を見てしまった熱海の旅館――3つの怪現象をつづる「三つの幽霊」。6月の雨の中、夜道を疾走するタクシーで、どこか違和感のある運転手が突然話し始めた奇妙な話とラストに震撼する「蜘蛛」、夫に殺される予知夢におびえる女性を襲う、ある恐ろしい出来事を描く「霧の中の声」など。「人一番怖がりだった」ことで有名な著者が贈る、世にも不思議な、背筋が凍り付く14話の恐怖譚。
  • 快男児・怪男児(上)
    値引きあり

    快男児・怪男児

    小説・文芸

    -
    1~2巻330円 (税込)
    青雲の志を抱き秋田から上京した中村留吉は、生き馬の眼を抜く東京に足を踏み入れたとたんに、盗難にあい無一文になる……。一方、女優志願で、やはり秋田から上京したエイ子は、額縁ショウの女優になるが、脚本家志望のアルバイト学生・久保直樹に恋心を覚え、結核に倒れた久保に献身的助力を惜しまなかった……。純情多感な留吉とエイ子の夢と現実を軽妙な構成で描く感動的長編小説。<上下巻>
  • 影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

    影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.9
    1巻649円 (税込)
    なぜ父と母は別れたのか。なぜあのとき、自分は母と一緒に住むと勇気を持って言えなかったのか。理由は何であれ、私が母を見捨てた事実には変わりはない――。完成しながらも手元に遺され、2020年に発見された表題作「影に対して」。破戒した神父と、人々に踏まれながらも、その足の下から人間をみつめている踏絵の基督を重ねる「影法師」など遠藤文学の鍵となる「母」を描いた傑作六編を収録。(解説・浅井まかて)
  • 影法師

    影法師

    小説・文芸

    5.0
    1巻627円 (税込)
    聖職者でありながら、神の教えに背いて結婚し、教会を去っていくカトリック神父の内面の孤独と寂寥を抉る『影法師』、秀吉の朝鮮出兵で日本に伴われ、変転する運命に翻弄される朝鮮娘のキリスト教との出会いを描く『ユリアとよぶ女』、強固なキリスト教信者であった母の烈しい生き方を、幼い“私”の眼でとらえた『六日間の旅行』など、人間と信仰に対する深い洞察にみちた作品集。
  • 悲しみの歌(新潮文庫)

    悲しみの歌(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.4
    1巻825円 (税込)
    米兵捕虜の生体解剖事件で戦犯となった過去を持つ中年の開業医と、正義の旗印をかかげて彼を追いつめる若い新聞記者。表と裏のまったく違うエセ文化人や、無気力なぐうたら学生。そして、愛することしか知らない無類のお人好しガストン……華やかな大都会、東京新宿で人々は輪舞のようにからみ合う。――人間の弱さと悲しみを見つめ、荒涼とした現代に優しく生きるとは何かを問う。
  • 彼の生きかた

    彼の生きかた

    小説・文芸

    4.3
    1巻781円 (税込)
    〈俺は人間の世界が嫌や。言葉も不自由やし……俺もお前たちの中に入りたいわ〉 ドモリで気が弱いために人とうまく接することができず、人間よりも動物を愛した福本一平は、野生の日本猿の調査に一身を捧げる決意をする。しかし、猿の餌づけに精魂をかたむける彼の前には、大資本が、無理解な人間たちが立ちふさがる。一人の弱い人間の純朴でひたむきな生きかたを描く感動の長編。
  • 協奏曲

    協奏曲

    小説・文芸

    -
    1巻550円 (税込)
    かつての恋人で、今は外交官夫人になっている女性を忘れられず、再会を期してフランスへ渡る中年作家。また、海外取材という名目で、この中年独身作家のあとを追う、天衣無縫に生きる若い女性アナウンサー。二つの世代の恋愛とその心理的葛藤を、同時並列の映画的手法で描く傑作長編。

    試し読み

    フォロー
  • キリストの誕生

    キリストの誕生

    小説・文芸

    4.2
    1巻737円 (税込)
    愛だけを語り、愛だけに生き、十字架上でみじめに死んでいったイエス。だが彼は、死後、弱き弟子たちを信念の使徒に変え、人々から“神の子”“救い主(キリスト)”と呼ばれ始める。何故か?――無力に死んだイエスが“キリスト”として生き始める足跡を追いかけ、残された人々の心の痕跡をさぐり、人間の魂の深奥のドラマを明らかにする。名作『イエスの生涯』に続く遠藤文学の根幹をなす作品。
  • 口笛をふく時

    口笛をふく時

    小説・文芸

    4.0
    1巻555円 (税込)
    汗くさい中学生小津と平目、そして彼等のアイドルの女学生・愛子。稚ない青春の日々。しかし戦争はすべてを変え、海軍士官の愛子の夫も、召集された平目も死んだ……。時はたち、小津の息子、野心家の医師・鋭一は、癌の新薬の人体実験にある女性患者を選ぶ。それは偶然にも、愛子であった。小津父子の断絶、美しくも懐かしいものの消失。感動の長編小説。
  • ぐうたら社会学

    ぐうたら社会学

    小説・文芸

    3.7
    1巻440円 (税込)
    敬虔なクリスチャンにして、『沈黙』ほか、文学史に残る数々の名作を遺した遠藤周作。そのもうひとつの顔は、大仏の掌で「アア、コリャコリャ」と踊る酔っ払いに親愛の情を感じ、「お前にはマメ狸が憑いとる」と占い師のご託宣を受けて落ち込み、庭のアヒルとにらみあう、かわいらしくも可笑しい「狐狸庵先生」であった。含羞とエスプリがにじむ、極上のユーモアに満ちた狐狸庵のエッセイの真骨頂。
  • ぐうたら生活入門

    ぐうたら生活入門

    小説・文芸

    3.0
    1巻671円 (税込)
    「ケチは美徳」「嫁いじめを復活させよ」「嫌がらせをすべし」……。斜めに、鋭く社会を見つめる文豪は、軽妙につぶやく。すすめるのは“力を抜いていい加減に生きる”こと。「明日出来ることを、今日するな」をモットーとし、「人生どうせチンチンゴミの会」と言い放ち、「男の美点は女にはわからない」とぼやく。親友・北杜夫氏との痛快な「ケチ合戦」など、全編笑いにみち、人生を気楽にしてくれるユーモアエッセイ。
  • P+D BOOKS 決戦の時(上)

    決戦の時

    小説・文芸

    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    知られざる織田信長「若き日の戦いと恋情」。 「神も仏も、己の他に何も信じぬ。余は魔王になる!」18歳の若き織田信長は、自らをうつけ者と断じ、棟梁と認めない叔父、そして弟を謀殺する。 その一方で、やがて尾張を巡る攻防でしのぎを削ることになるであろう今川、斎藤との勝算のない決戦に命を賭して挑む。 若き日の信長の知られざる苦境や孤独と、唯一無二、信長が心を許した年上の恋人・吉乃(きつの)との恋情、交情の日々を初めて詳細に描いた、筆者渾身の歴史長篇前篇。 吉乃の実家・前野家の文書「武功夜話」をベースに、戦国時代のヒーロー織田信長の知られざる一面が描かれている。
  • 月光のドミナ

    月光のドミナ

    小説・文芸

    -
    1巻605円 (税込)
    暗い波間から現われた全裸の金髪女性に頬を打たれ、自己のマゾヒストとしての運命を確認する画学生千曲の暗い欲望に迫る「月光のドミナ」。外国旅行中、結核が再発した夫に南仏見物を同意させる妻のわがままを描く「再発」。ほか「シラノ・ド・ベルジュラック」「あまりに碧い空」「パロディ」「寄港地」「宦官」「松葉杖の男」「地なり」「イヤな奴」「葡萄」を収録。作中人物の心に潜む暗い衝動やエゴイズムや恐怖を、そのまま描き出す誠実な筆致と明確な構成を持つ初期短編11作。
  • 現代誘惑論 遠藤周作初期エッセイ

    現代誘惑論 遠藤周作初期エッセイ

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    単行本未収録の幻のエッセイの中から、表題作他、恋愛論を中心に貴重な美しい作品の数々を収録。真の愛の姿を追求した、若き日の鮮やかな筆致が蘇る!

ユーザーレビュー

  • 悲しみの歌(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人生でベスト5に入る名著。8年ぶりに読み直したけど本当に素晴らしい本。人間が掲げる「正義」というものはいかに脆く、虚しいものであるかを教えてくれる。この世に絶対の正義は無い。争いなんて正義と悪ではなく、いつだって正義と正義のぶつかり合い。 「自分は正義だ!あいつは絶対悪なんだから、正義の鉄槌を下してやる!」と思ったときこそ、我が身を振り返るべき一番のタイミングだと肝に銘じて生きていきたい。

    0
    2026年09月28日
  • イエスの生涯

    Posted by ブクログ

    ジーザスがかっこよすぎる。ジーザスは神の子ではなく、神力的なものを持った超人でもなかった。ただの人だった。ただ、人の優しさを自分のことのように感じることができる人だった。
    盲目の人を癒す力もなく、ただ純粋に痛みを分かち合った。
    最終的に人々は神の子ではないと見放し十字架に架ける。しかし、ジーザスは最後になっても主に彼ら(ジーザスを十字架に架けた者たち)の罪の赦しを乞うた。ジーザスは、最後まで隣人愛を説き、愛による救済を訴えたのだ。
    ジーザスが人間であるということは我々にとって何よりも救いではないだろうか?神の子でも、超人でもなく、ただの人が誰かのために身代わりとなり、最後まで優しさを持っていたということ、それはこの性悪説が真実のようになっている社会に対して何よりも救いとなるのではないだろうか。
    一言で言えば、この本を読んで思ったことは、「ジーザス、かっけえ」だった。人を無心に信じる、無償の愛を与える、それができるのは本当の強さだ。

    0
    2026年09月24日
  • 女の一生 一部・キクの場合

    Posted by ブクログ

    600ページあったけど一気に読んだ。キクの一途な想いも、伊藤の葛藤も、すべて引き込まれた。
    自分はキリスト教徒ではないが、ミッション系の学校にいた頃、神父の一人が「神はみんなの心の中にいます」と言っていたことを思い出した。
    キク、清吉、プチジャン、そして伊藤。彼らはそれぞれ、心の中にいるマリアやイエス、あるいは名前のつかない何かに問いかけているように感じた。
    特に印象に残ったのは、キクがマリアに怒りをぶつける場面だった。信じているからこそ祈るというより、「なぜ助けてくれないのか」と怒っている。その姿がとても生々しい。遠藤周作がこういう信仰の姿を描いていることも意外だ。
    人は報われたかどうかを、その瞬間だけで判断できるのだろうかと考えた。
    キクは報われたとは言いにくい。だからといって100%報われていなかったとも言えない。
    キクがどう生きたか。その生き方そのものまで含めて考えると、報われたかどうかなんて一生かけても判断できないと思う。
    今この瞬間には苦しみしかなく、救いがないように見えることでも、人生全体の中に置き直したとき、その意味は変わるのかもしれない。ただし、苦しみには必ず意味がある、という単純な話でもないと思う。苦しみは苦しみのまま残る。それでも、その人生を「無意味だった」と簡単に言い切ることもできない。
    「沈黙」もよかったが、こちらは神がなぜ沈黙するのかという問い以上に、愛とは何か、善とは何か、人はどう生きるのかを考えさせられた。
    私たちは日々、自分の中の何かに問いかけながら生きているのだと思わされた小説だった。

    0
    2026年09月22日
  • 深い河 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人は過ちや後悔を抱えながら生きている。誰にも言えないものもある。過ぎ去ったことであり、今更どうしようもないので、心の箱に鍵をかけてしまうのだが、事によってはしまえなかったり、何かの出来事で箱の扉があいて苛まれてしまう。そんなときに救いになるのが信仰なんだと本書を読んで思った。
    過ちを犯したときに、どれほど謝罪し、反省し、後悔したところで抱えるものは消えないが、「許し」は抱えるものを消す有効な方法なのだろう。相手がいる事であれば相手の許しが、相手がいない事であれば自分の許しが救いになる。自分で自分を許せないなら神の許しが救いになる。神の形はどのようなものでもよく、キリストでもブッダでも、あるいは圧倒的な大自然の象徴でもよいのだろう。本作では深い河がその許しを与える存在であった。すべてを受け入れてくれる圧倒的なスケールがあり、さらに河は流れて消えるという目に見える現象があるからこそ、抱えるものを手放すための大きな救いになるのだろう。
    自分の中で大いなる存在を思い描き、その許しを得て抱えるものを消すことは、客観的な科学ではない。そのため、科学が発展した現代において、信仰を単に非科学的なものとして否定したり侮蔑したりする風潮もある。どんなに祈っても、救われない現実があることは自明の理だ。ただ、信仰には、科学の力ではどうにもならない人間の心の痛みを和らげ、支える一定の力はある。過信や妄信は戒めるべきだが、人間の弱さに寄り添うものとして、信仰のあり方を静かに見つめ直すことは大切だと感じた。

    0
    2026年09月22日
  • 海と毒薬(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人間の心の中にある毒は、波によって浮き沈みする。海の中に入ってしまえば、その毒は広い海の中に溶け込み、ひどく小さなものに見える。しかし、波によって浜辺へと押し返されたとき、その毒は逃げ場を失い、はっきりと姿を現す。

    作中の人間は、それぞれ異なる「波」を持っているように思えた。何度も波に押し返され、そのたびに自分の中の毒と向き合う者もいれば、波がほとんどなく、常に心の中が毒に侵されているような者もいる。また、たった一度の大きな波によって、心の中に毒が生まれたりする者もいる。

    そして、その人間たちの心にある毒をさらに濃くしていたのが、作品の時代背景だったのではないかと思う。戦争という大きな「毒」の中で生きることで、人間は自分自身の中にある毒にも気づかないまま、それを吐き出してしまう。

    さまざまな人間が、それぞれの「波」と、時代という「毒」の中で生きながら、最後には自分の心の中にある毒を吐き出していく。その姿を描いた作品なのではないかと思った。

    0
    2026年09月16日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET