新装版 わたしが・棄てた・女

新装版 わたしが・棄てた・女

770円 (税込)

3pt

大学生の吉岡が二度目のデイトで体を奪ってゴミのように棄てたミツは、無知な田舎娘だった。その後、吉岡は社長令嬢との結婚を決め、孤独で貧乏な生活に耐えながら彼からの連絡を待ち続けるミツは冷酷な運命に弄ばれていく。たった一人の女の生き方が読む人すべてに本物の愛を問いかける遠藤文学の傑作。(講談社文庫)

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新装版 わたしが・棄てた・女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月28日

    ミツは愚鈍で教養もなく、美しくもないけれど
    心の優しさ、暖かさ、弱い他者への共感する力を誰にも教わることなく持っていた。
    自分もそれを理想として生きているけれど、そうなりきれることもなく打算やエゴイズムで世渡りしてきたこともあり、その経験、記憶を消し去ることはできない。
    私は神や特定の宗教を信じる者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月02日

    大学生の吉岡は遊び目的で森田ミツを呼び出し交わって棄てる。
    その後の2人の人生が対照的で、読みながら幸せな人生はどちらなのかと考えさせられた。不器用に生きるミツは石鹸工場から職を転々とし、一般的には不幸な境遇だが人生を全うできた意味で幸せだったと言える。一方、吉岡は小さい幸せを得たが、いつまでもミツ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月18日

    素晴らしく、そして辛い気持ちになる本。エピソードは異なれどまるで自分の影がみえる吉岡の酷さや三浦マリ子の無邪気さよりも、ミツの、自分も決して恵まれてはいないのに、自分を差し置いてでも辛い人に自然に寄り添うことができる力に涙し、自分の中にある自己中なところ、優しさに欠くところを顧みてその情けなさ涙して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月14日

    ネタバレ知っちゃってから読んだけどそれでも最後は泣く。世の中にはいろんな人がいるしいろんな人生がある。そしてそのいろんなことを選び取ることができる。選び取ることができるものが狭くならないためにも、エゴを捨てて、いろんなものを見て感じていきたいと思った。わたしの人生讃歌をいつも遠藤周作はしてくれる。好...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月31日

    昔読んだのでね

    なんだろうね、遠藤周作って表現が秀逸とかそこまでじゃないんだけど読みやすくてリズムがよくて読んだあと不思議な気持ちになるんよね
    戻ってくるのはいつもここなんかね

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    僕らの人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残す。
    神はそうした痕跡を通して僕らに話しかける。

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    少し前にテレビで紹介されていて、興味を持ったので読んだ本。
    切なくて辛くて、でもほっこりするような話だった。
    いい本だなと思った。

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    Posted by ブクログ 2020年11月28日

     この本は、多くの人に多かれ少なかれ似たようなことを行なっていることを気付かされる。かつてはミツのような純真な心を持っていた乙女もいるのだろうけれど、その多くは生きていくうちに太々しい女性に変わっていくのだから、ミツと結婚していたとしても果たして幸せになっていたとは限らない。
     ただ、純真な女性をボ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月09日

    非常に面白い作品でした。遠藤周作作品にしてはかなり読みやすいらしいです。僕は海と毒薬しか読んだことないのでよく分かりませんが…。遠藤周作は純文学作品の著者として高い評価を得ていますが(沈黙、海と毒薬など)、本作品はそれらに比べて通俗的な、所謂、大衆文学的な要素が多く含まれています。

     物語は、一人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月11日

    いやいや、最高にいい小説。あまり人には進めない方ですが、これはめちゃおススメです。新幹線で目的の駅を乗り過ごしそうでした。ヤバイ。

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