【感想・ネタバレ】新装版 わたしが・棄てた・女のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ミツは愚鈍で教養もなく、美しくもないけれど
心の優しさ、暖かさ、弱い他者への共感する力を誰にも教わることなく持っていた。
自分もそれを理想として生きているけれど、そうなりきれることもなく打算やエゴイズムで世渡りしてきたこともあり、その経験、記憶を消し去ることはできない。
私は神や特定の宗教を信じる者ではないので、生きていく指針は自分で構築していくしかない。
自分の理想に恥じない生き方を省みるためにも、この話はとても沁み入るものだった。
ラストの吉岡の諦観は後味悪く、鼻白むものがあった。
色々な意味で、忘れられない一冊になった。
読み始め、石川達三の「青春の蹉跌」と似た展開だと思ったが
読後感は全く違った。救いの無さ、後味の悪さはいい勝負。

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2023年11月28日

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大学生の吉岡は遊び目的で森田ミツを呼び出し交わって棄てる。
その後の2人の人生が対照的で、読みながら幸せな人生はどちらなのかと考えさせられた。不器用に生きるミツは石鹸工場から職を転々とし、一般的には不幸な境遇だが人生を全うできた意味で幸せだったと言える。一方、吉岡は小さい幸せを得たが、いつまでもミツとの思い出が消えずに残り、この幸せすら保証されているものではない。
結局、修道女以上の愛情を持ち素直で優しい心の持ち主だったミツは関わる全ての者の記憶に残る神のような存在だったのだろう。
次は芥川賞受賞の「白い人」を読んでみたい。

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2023年09月02日

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素晴らしく、そして辛い気持ちになる本。エピソードは異なれどまるで自分の影がみえる吉岡の酷さや三浦マリ子の無邪気さよりも、ミツの、自分も決して恵まれてはいないのに、自分を差し置いてでも辛い人に自然に寄り添うことができる力に涙し、自分の中にある自己中なところ、優しさに欠くところを顧みてその情けなさ涙してしまうのかもしれない。もう少しだけ、私も人に寄り添える心になりたい…

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2023年08月18日

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ネタバレ知っちゃってから読んだけどそれでも最後は泣く。世の中にはいろんな人がいるしいろんな人生がある。そしてそのいろんなことを選び取ることができる。選び取ることができるものが狭くならないためにも、エゴを捨てて、いろんなものを見て感じていきたいと思った。わたしの人生讃歌をいつも遠藤周作はしてくれる。好き!

私たちの信じている神は、だれよりも幼児のようになることを命じられました。単純に、素直に幸福や悦ぶこと、単純に、素直に悲しみに泣くこと、そして単純に、素直に愛の行為ができる人、それを幼児のごときと言うのでしょう。

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2023年03月14日

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昔読んだのでね

なんだろうね、遠藤周作って表現が秀逸とかそこまでじゃないんだけど読みやすくてリズムがよくて読んだあと不思議な気持ちになるんよね
戻ってくるのはいつもここなんかね

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2022年08月31日

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僕らの人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残す。
神はそうした痕跡を通して僕らに話しかける。

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2022年07月17日

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少し前にテレビで紹介されていて、興味を持ったので読んだ本。
切なくて辛くて、でもほっこりするような話だった。
いい本だなと思った。

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2022年02月06日

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ネタバレ

ミッちゃんの素直も、吉岡のあざとさも、どちらも心を抉ってきた。
私にとってこの物語は、ずっと独りぽっちだったミッちゃんが、最後に愛に溢れた居場所を見つけることができたハッピーエンドの物語でした。

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2020年12月03日

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 この本は、多くの人に多かれ少なかれ似たようなことを行なっていることを気付かされる。かつてはミツのような純真な心を持っていた乙女もいるのだろうけれど、その多くは生きていくうちに太々しい女性に変わっていくのだから、ミツと結婚していたとしても果たして幸せになっていたとは限らない。
 ただ、純真な女性をボロ切れのように棄てるような生き方をしても幸せにはなれない

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2020年11月28日

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非常に面白い作品でした。遠藤周作作品にしてはかなり読みやすいらしいです。僕は海と毒薬しか読んだことないのでよく分かりませんが…。遠藤周作は純文学作品の著者として高い評価を得ていますが(沈黙、海と毒薬など)、本作品はそれらに比べて通俗的な、所謂、大衆文学的な要素が多く含まれています。

 物語は、一人の男と二人の女で構成されています。
 貧乏大学生の主人公吉岡は、日頃の鬱憤と溜まりに溜まった性欲を晴らすために、たまたま知り合った田舎娘のミツと関係を持ちます。田舎臭く、容姿も悪かったミツを吉岡はゴミのように棄て連絡を断ちます。大学卒業後、吉岡は就職し職場で知り合った社長の娘と結婚。ミツは吉川への想いを捨て切れず、孤独で貧乏な生活に耐えながら彼からの連絡を待ち続けます。ミツの状況は一向に悪くなるばかり。そんな中、ミツに降り注いだ一つの不幸が、吉岡とミツを思わぬ運命に導きます…。

 物語は、「男女の関係」という入り口から「信仰」「愛」という出口へ抜けていきます。作中ではハンセン病などにも触れており、非常に重く辛い内容ではあります。ただ、運命とは、神とは、信仰とは、そして愛とは、などの普遍的なテーマを打ち付けてくれる力強い物語でもあります。真の愛には多くの定義がありますが、僕的にこの物語で描かれている愛こそが真であると思います。もしかしたら僕のその考えも、信仰という土台の上に成り立っているのかもしれません。クリスチャンではありませんが…笑。

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2020年05月09日

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いやいや、最高にいい小説。あまり人には進めない方ですが、これはめちゃおススメです。新幹線で目的の駅を乗り過ごしそうでした。ヤバイ。

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2019年08月11日

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どういうことが幸せか。
吉岡みたいな状況は無数にあると思う。
ミツみたいなこともあると思う。
神を否定するミツに近い気持ち。

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2019年06月06日

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ネタバレ

森田ミツは、クリスチャンでもないのに神の愛をとことん最後まで実行した。作者はなぜノンクリスチャンの神の愛の行為を描いたのか私は疑問だった。森田ミツの神の愛の理由は、幼い頃から困っている人、悲しんでいる人を単に見ていられないからだと幼少期からのミツの性格について語っている。
ミツの真の愛徳は、ミツの心に自然にふってわいた感情なのだ。そこには、クリスチャン、ノンクリスチャン、全く関係のない 神の愛がみえる。
最終的に、エゴイスティックに生きる吉岡までがミツを聖女だと称えさせた。
《自分の苦しみは他者の苦しみとつながるためにある。》《ぼくらの人生をたった一度でも横切るものはそこに消すことのできぬ痕跡を残すということなのか。寂しさはその痕跡からくるのだろうか。神はそうした痕跡を通してぼくらに話しかけるのか。》

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2017年09月14日

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昔学生だった時に読んだ本。そのときも大きく突き刺さった
感じを受けたことだけを覚えています。
”沈黙”を映画をきっかけで、これも学生の時以来、
再読したのですが。それをきっかけで、遠藤氏の作品で
一番に頭に浮かんだのが、この本でした。
内容はほとんど忘れていましたが、読みだすと、いろんな
ことが思い出して、よみがえってきて、心が震えました。
今思うに、この本が私の中でのバイブルでしたし、
人生観、恋愛観、人との関係性、他者とは何かについて
の今の自分の奥底、ベース、基幹部分としてあるような
気がしました。

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2017年05月19日

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主人公吉岡の生き方を批判はしないし、かといってミツのような女性が素晴らしいのかどうかもわからないけれど、ただただひとりの男を愛し
平等に人間を愛し、孤独と戦いながら死んでいったミツは哀しい女性だなぁ、という印象。
現代では「重い女」と排除されてしまいそうな一途さだけれど、他に拠り所のない人生において何かにすがりたい想いはわからなくもない。
せつない。

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2022年07月17日

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とても読みやすい。
私は男だが、作品の吉岡と少なくとも同じ経験をした事があるのでは。
遠藤周作はやはり面白い。

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2022年03月19日

匿名

購入済み

ラストがあっけない

遠藤周作先生の小説は、昔々沈黙のみ。こちらは全く知らなかった。さらりと読めるが、なんだか未消化でした。

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2021年11月19日

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ただただ、ミツの愛に生きる姿に対して理解に苦しんだ。これが隣人愛ってものなの?この物語で出てきた、「人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残す。」というメッセージはずっしりきた。重い。

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2021年09月09日

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困っている人を見ると助けずにはいられないミツと、自分の幸福のためなら他人を利用することを厭わない吉岡の視点が双方向から描かれていて面白かった。
ぼくは完全に吉岡側の人間だけど、ミツのような人に憧れを抱くこともある。ミツは修道女や患者にとって忘れられることがないと思う。

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2021年07月09日

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■美しい魂が宿す悲しい運命が切ない。■

疑うことを知らず、馬鹿がつくほど正直でお人好し、母性の塊のような女ミツ。彼女は誰かの不幸せが自分のことのように悲しく、自分を犠牲にしてまで助けてしまう。彼女はその美徳ゆえの悲しい性を背負って生きていくしかないのか。

一方の吉岡は、勉強して大学に入り、背伸びしてちょっと世間を知ったつもりの男子学生。若者にありがちな見栄、傲慢さ、無責任さ、そして抑えがたい性欲を持つ。根っからの悪人というわけではない。
誰しも(もちろん僕にも)思い出すのも恥ずかしくなるようなほろ苦い経験や深い悔恨がある。若気の至りってやつだ。

吉岡はミツの性格を利用し、遊んだ後はボロ雑巾のように捨ててしまう。
その後、それぞれの運命がたどる軌跡が対照的でやるせない。

人と人の人生が交差するとき、残した痕跡は消えることがないという。
確かに、人が僕の中に残していった痕跡は、僕の人生に確実に影響を与えている。
では、僕が人の中に残した痕跡は、その人の人生をどう狂わせたのだろうか。

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2021年04月23日

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昔のエリート――というほどではないが、二流三流とはいえ大学出の――男が、過去に残酷にやり棄てた女に対する懺悔や言い訳の入り混じった告白をする話かな・・・と思いきや、まあそうといえばそうだけど(いや懺悔はしてないな)、やはり遠藤周作だし、神の愛まで話は至った。

田舎出の、愛情にも運にも恵まれなかった森田ミツという女性が、タイトルでいう「棄てられた」女なのだが、彼女が、人の苦しみを自分の苦しみと思い人のために尽くさずにはいられない人間で、ある価値観ではこれを「お人よしで損ばかりしている愚鈍なやつ」ととらえることもできるが、この本のテーマとしては彼女こそが神のいうところの「幼子のように素直に愛の行為ができる人」。
いっぽう「棄てた」側の男=吉岡努は、少なくとも現代の感覚でいえば色々許せないところはあるし、「最後に真実の愛に気づき彼女を迎えに行き絶景ポイントで抱擁」みたいな泣かせドラマでもないのでそういう英雄的な見せ場は一切ないが、彼が得たひとつの学び、「ぼくらの人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残すということ」は、全くその通りだなあと。そしてさざ波のように静かに周囲にも変化を及ぼすものだ。

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2021年01月10日

Posted by ブクログ

遠藤周作の小説は、読みやすいけど重い。
タイトルからして明るい内容ではないだろうとは思って読み始めたのだけど、こういう流れと結末が待っていることは予想できなかった。

大学生の吉岡努が2回目のデートで身体を奪って棄てた森田ミツは、不美人だけど無垢な、田舎生まれの苦労人の娘だった。面倒になった吉岡はミツとの連絡を断ち、月日は流れた。
大学卒業後、吉岡は勤め先の社長の姪との結婚を決めた。一方ミツは、孤独で貧乏な生活に耐えながら、吉岡からの連絡を一途に待ち続けていた。
そしてミツは、さらに過酷な運命に弄ばれてゆく。

吉岡はエゴイズムの権化で、一方ミツは自己犠牲や愛の化身、という印象。ミツは容姿だけ見るとけして美しくはないものの、心は純真無垢で、つい自分よりも他人を優先してしまい、そしてそれを彼女自身の無意識の徳として生きているような人間。
登場時のミツの印象が文章からすると美しくなく薄汚れたように思えたので、物語が進むにつれ、聖女さながらの彼女の姿が神々しくさえ思えてくる。
確かにミツは吉岡に棄てられ、そしてミツは純粋に吉岡のことを待ち続けたのだけど、最終的にはミツよりも吉岡の方がそのダメージを多く負ったように見える。ミツの神々しさが、そんなことは彼女にとってはダメージでも何でもない、と思わせてしまうのかもしれない。

物語のネタバレになってしまうので後半については言及しないけれど、ミツにとある病気の疑いが掛かったことが、彼女の運命をまた深い場所へと連れていく。
1人の男を愛し、それが相思相愛どころか棄てられたという結果であっても、一途に待ち続けたミツは幸福だったのかもしれない。端から見れば不幸な顛末なのだけど、人の心の中はその本人にしか分からない。
シンプルに吉岡はクズ男だと思うし、そんな男を想い続ける価値など…とは思うものの、吉岡がそういう男だからこそ、ミツの徳の高さが際立つのだろう。
遠藤周作とか三浦綾子とか、キリスト教の自己犠牲的な物語は賛否両論あるだろうけど、あくまでも実体は愚かで美しくはないままだったミツを描ききった前者の方が、リアルなのかもと思った。

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2020年04月23日

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20代の時に読み、40代になって再びよみました。
キリスト教信者だった遠藤周作が日本人の美学を書いた本で、ひたむきで慎まやかな女性を見事に書いています。

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2019年07月19日

Posted by ブクログ

久々に遠藤周作を。主人公の女性は「川越から出てきた田舎娘」で、下北沢もただの汚い駅扱い。他にも御茶ノ水とか馴染みのある地名が多くて、終戦直後ってそんな感じだったのか―、とか新鮮。
この本をネガポジ反転させると「深い河」が出来上がる、といった内容で、「軽小説」と括るには重たい。
今後は他の作品をもっとペース上げて読もう、と思うと同時に、ヨブ記についてもっと勉強してみたいなあ。旧約聖書は最初の数ページで挫折したので、山本七平や内村鑑三の著書で探るのがいいかな。

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2018年07月07日

Posted by ブクログ

遠藤周作の本はどれもおもしろい。処女を奪った男と奪われた女の生涯を追った話。男なら実行するにせよしないにせよ、一度はそういう一夜限りの行為を夢見たことがある人は多いと思うが、この本の女はその一夜が生涯忘れられぬ夜になり、何度も男を思い出すことになる。一方男も折に触れて女を思いだし、接触を持とうとする。身勝手と断罪しきれない男の心理の表現が抜群にうまい。また遠藤周作の本に通して表現される神の存在。彼は女を通じて無垢の愛を表し、男を通じて人間に愛を気づかせようとしている。

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2016年11月06日

Posted by ブクログ

貧乏学生から普通のサラリーマンになってゆく吉岡努と、愚鈍で不美人だが苦しんでいる人をみると我を忘れて助けてしまう若い森田ミツ。二人の出会いと惨めな交流が「愛」をテーマに展開してゆく。筆者の細かい描写力は自分を吉岡努に感情移入し、その世俗的な欲望と人間臭さからくる嫌悪を自分に対してまで抱かせる。ミツを捨てるのは仕方のないこと。誰でもやっていること。だがそれは、心を刺して痕跡を残す。ミツは捨てられても裏切られても辛い人を見ると、手を差し伸べる。初めて愛した吉岡を愛し続ける。現実にはありえないほどに愛に純化されたミツと、ありふれた世俗的な吉岡が対照的。愛とは何かを考えさせ、答えが見出せない苦しさが残る。

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2016年02月11日

Posted by ブクログ

『沈黙』を昨夏に読んで以来、久しぶりに遠藤周作の作品を手に取った。
彼の小説は、いつも私に疑問を問いかける。
「神は存在するのか?」「真実の愛とは何か?」。
小説の中に明確な答えが書いてあるわけではないけれど、こんなに真正面から真摯に読者に問いかけてくる作品ってあんまりないような気がして、なんだか嬉しくなってしまう。

けれど相も変わらず、遠藤の作品はどれも暗い。
この暗さと重さに堪えられず、そしてあまりにもミツが可哀想で、一度読むのを離脱してしまったほどだった。彼女の吉岡を思う一途な愛を、少し疎ましく感じることもあった。
同じ女として、「あんな男のことなんて早く忘れて仕舞えばいいのに」と何度思ったことか。
しかし読み終わった時、私の中でミツは少なくともただの"可哀想な女性"ではなかった。
彼女の生き方は上手ではなかったかもしれない。
でも、その愛と行動の姿はきっと関わった人の記憶に、そして読み終わった人の心に、一生焼き付いて離れないのではないかと思う。

「人間は他人の人生に痕跡を残さずに交わることはできない」という作中の言葉が深く胸に刺さった。
誰かと出会うことが簡単になりつつある現代に、この言葉は忘れたくないと思った。

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2024年01月27日

Posted by ブクログ

この作品は、出版社の意向で書かれたものであると思われる。
面白く読んだ。内容は良いのだが、しかし、それまで読んだ色々な遠藤周作作品よりインパクトが弱い。
本当に遠藤周作作品なのかと思えるような小説である。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

職場の先輩が読んだというので、手に取ってみた作品。
「人間は他人の人生に痕跡を残さずに交わることはできない」は刺さる言葉。

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2021年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミツの存在で吉岡の心に最終的に何かを残した
ことは良いことなのかもしれないけど
なんだかなー ミツが最後の最後まで想い続けるほど
吉岡はいい男じゃないし
ミツももっと幸せになるべきだった気もするし。。
他人を自分のことのように愛するのは
簡単なことじゃないし素晴らしいことだろうけど、
ウーン、吉岡君のことはすぐ忘れてよかったよね。。
まりこと付き合ってからも利用しようとしたしさ。
なんだかなー。
山形さんの手紙とか、ミツの優しさっぷりは感動したけど 、、 これが聖女なのかは分からない。。
おもしろかったし、考えさせられました。

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2019年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今でもなお読まれるべき作品ではある。ただ「名作」であるかと言われると、引っ掛かる部分もある。
ハンセン病ではないと分かり、なお施設で働くことを選ぶまではいいが、唐突に事故で死ぬ必要はあったのか。この辺り、『深い河』にも感じた違和感を感じる。
主人公は大学生の時に一度性交しただけの少女に対して、何も「棄てた」とまで責任を負う必要はないのではないか。

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2016年11月18日

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