沈黙

沈黙

605円 (税込)

3pt

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

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沈黙 のユーザーレビュー

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    購入済み

    神の存在について考えさせられる

    2015年01月20日

    読んでみると、神の存在・信仰の盲点というか何が正解なのかわからなくなりました。
    非常に考えさせられる内容です。ぜひ興味ある方は読んでください。

    1

    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    小さい頃、親のベッドに遠藤周作の本が置いてあったのを覚えている。自分もいい歳になったし、読んでみようと思います手にとった。

    人間の生き方、信じるとは何かの根源を考えさせてくれる本。暗い、重い問いがずっと通底に流れている。視点がパードレ側に行ったり、外部からの記述形式になったりして場面転換するので自...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月21日

    簡単な本ばかり読んでいた私にはレベルが高すぎました。
    ですが、調べながら読んでいく中で
    学ぶことは抱えきれないほどあります。
    学校で習った踏み絵はこんなにも残酷で卑劣な行為だったことを初めて知りました。
    神様は人間の潜在意識の中に皆が持っています。
    ですが、神についての答えや痕跡がないからこそ、人は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月21日

    少し古めの本だから難しいかなと思ってたけど、驚くほど読みやすくて内容も頭の中で想像できてびっくりしました。踏み絵は中学、高校の教科書で見たことあるなくらいの知識しかなかったけど、この小説の中でどんなに過酷な状況に追い込まれてたのか、司祭者からみる日本というのが新しくて感慨深かったです。もっといろんな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    この本を中学3年の現代文の授業で扱ってくれて感謝しかない。一見読みにくいし、途中で読むのをやめたくなるような気持ちにもなるから。
    中学の頃から当たり前にお祈りしたり聖歌を歌ったりしていたけれど、私にとって、神とはどのような存在で、信仰はどのようなものなのかを考えたのはこの作品にであったことがきっかけ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    ポルトガルから船で日本に向かうという部分からも滲み出るキリシタンの強固な信仰心。幕府のキリシタンへの弾圧のむごさに途中読むのが苦しくなりつつも、全世界で読まれ、映画化されるだけある壮大な名作。出会えてよかった名著。

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    Posted by ブクログ 2024年01月09日

    圧巻。何も言えない。強すぎる。
    描写も構成も絶えず胸糞なのに、なんだろうこの妙な気持ちは、、、。信じるとは、、、本当何が正しいとか、間違えているじゃなくて、いいとか悪いじゃなくて、強いとか弱いじゃなくて、本当一言じゃあ片付けられない

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    「主は何故頑なに沈黙を守り続けるのか」
    「踏むがいい。踏むがいい。お前たちに踏まれるために、私は存在しているのだ。」

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月09日

    何年か前に映画を観て、そちらもすごくよかった。
    よかったのだけど、あまりパードレに共感できず、やり口がむごいといえどお上側で観てしまったんだよね
    「この国は沼地って言うけど、作り替えてるだけじゃん」とか「主ならこうするだろうと考えることはタブーなのか?って感じだな」とかいう感想を持っていたけど、本を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    ロドリゴ司祭と井上筑後守が交わした会話の中で、井上は日本という男は異国の女性ではなく、気心の知れた日本の女と結ばれるのが最上だとし、彼らの布教活動を「醜女の深情け」と揶揄していた。異国の女性は教会のことで、日本の女性は仏教・神道のことであると思うが、井上はまた、情だけで夫婦は成り立たないとしていて、...続きを読む

    0

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