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愛だけを語り、愛だけに生き、十字架上でみじめに死んでいったイエス。だが彼は、死後、弱き弟子たちを信念の使徒に変え、人々から“神の子”“救い主(キリスト)”と呼ばれ始める。何故か?――無力に死んだイエスが“キリスト”として生き始める足跡を追いかけ、残された人々の心の痕跡をさぐり、人間の魂の深奥のドラマを明らかにする。名作『イエスの生涯』に続く遠藤文学の根幹をなす作品。
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Posted by ブクログ
『イエスの生涯』の前にこちらを読んでしまったがものすごく興味深く読ませていただいた。 日本人にとって、仏教よりもよほどとっつきにくいのがキリスト教、イスラム教だと思う。キリスト教について知りたいとは思うが、聖書はとても読めないなということできっかけとしてこちらの本を読んだ。 神格化される前の無力...続きを読むな人間であったイエスが、如何にして人類にとってここまでの大きな存在になったのか。人間の弱さ、悩み、もがき足掻く姿が遠藤さんの読みやすく飾らない文章で綴られている。 原始キリスト教団の群像劇として読んでも面白いです。 この本を読むと“沈黙”という言葉の重みがより解るのだなぁ。 キリスト教ってなんなん?と思っている人にぜひ読んでいただきたい一冊。 自分もイエスの生涯も読まなければ。
イエスの死後、原始キリスト教団の歩みを追い、イエスがいかにキリストに高められていったのかを辿る。イエスの架刑、ステファノの受難、ペトロやポーロ、ヤコブの死、ローマ軍によるエルサレムの蹂躙。これら幾多場面において突きつけられた「神の沈黙」、「キリストの不再臨」。わずかの期間に起きたこれら壮絶な出来事を...続きを読む経てもなお絶望しなかった原始キリスト教団の人たちは、愛のみに生きたイエスを忘れることができない。その意味でイエスはキリストとなり彼等ひとりひとりに再臨したのでは、と結んでいる。著者は「人間が続くかぎり、永遠の同伴者が求められる」と記しているが、宗教の本質を端的に指摘しておられると思い、感嘆する。
映画の「沈黙-サイレンス」を先日観た。 小説の「イエスの生涯」を先日読んだ。 その流れで、本書を手に取ることに。 映画も小説も遠藤氏は、「神の沈黙」という事をテーマにされているんですね。 ステファノの事件 エルサレムの会合 アンティオケの事件 この流れがキリスト(教になる節目)を誕生させる物語...続きを読むなどは、初めて知る内容だけに面白かった中、登場人物のポーロが一番気になった。 ビジネス社会でベンチャー企業だと、ある程度の規模から鈍化することがあっても、熱く猛る信念で、常識を超えて突き進んでいく人が、ある意味無茶苦茶に引っ張る瞬間、異常な壁を軽々と越える時がある。 それも名もなき人達だったりする。 いつの時代も、目立つ人だけが歴史や本道を作るわけじゃない。 イエスの使徒たち皆が、分かっていながらも「何か」に縛られている間に、ポーロという人の持つ、清々しい程の行動力という一点突破で、「ナザレのイエスの物語」だったものを、「イエス・キリストの物語」だけ集約し、昇華させた気がした。 実話と想像と混在しているとは思いますが、実に心躍る一冊でした。
キリスト教がどのようにして誕生したかを,聖書ばかりでなく多くの資料をベースに小説家の視点で考察した名著だ.ステファノ事件,エルサレム会議,アンティオケ事件などが信徒たちに与えた影響,さらにイエスと会ったことのある使徒たちとポーロの議論の中で,神の沈黙,イエスの復活などをどう扱うのか悩む人たち.永遠の...続きを読む問題だが,それなりの解答が与えられたような気がする.
[その後の話]イエスの死に際して自らの弱さに苛まれたであろう彼の弟子たちは、何故にその後殉教をも恐れぬ熱心な信徒となったのか......。クリスチャンでもある著者が、回答定まらないその問いに答えようと、イエスの死後の弟子たちの歩みを再構成した作品です。著者は、本書と『イエスの生涯』を著したことで、さ...続きを読むらなる思考が求められたと語る遠藤周作。 『イエスの生涯』を事前に読んでいたからでしょうか、遠藤氏の考える弟子像というものがすっと頭に入ってきました。その像がいわゆる正統の教義との関係でどう考えられるかまでコメントできる見識がないのですが、遠藤氏自身の自画像が非常に深く弟子像に投影されているように思います。「弱さ」という点が1つのキーポイントになっているのではないでしょうか。 キリスト教の立ち上がりまでの動きが大まかに理解できるのも本書の魅力の1つ。聖書やキリスト教については、それこそ勉強を始めると終わりの見えない世界だと思うのですが、とりあえず概略を把握しておきたいという方には、(遠藤氏の思いが如実に詰まった作品であるということに留意しつつ)非常にオススメできる一冊です。 〜イエスは現実には死んだが、新しい形で彼等の前に現われ、彼等のなかで生きはじめたのだ。それは言いかえれば彼等の裡にイエスが復活したことに他ならない。まこと復活の本質的な意味の一つはこの弟子たちのイエス再発見なのである。〜 どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください☆5つ
イエスの十字架の死後、12弟子を中心とする原始キリスト教団の使徒たちの心の中に再臨し、神秘的な救いを与えたイエスの復活、そしてキリストの誕生は、弱虫だった弟子たちを殉教をもいとわない強い信仰者に生まれ変わらせた。「汝の敵を愛せよ」、愛の人だったキリスト、2000年前のエルサレム、そして2000年の時...続きを読む空を越えて、今もなお現代世界に生き続けるキリスト教の教えに想いを馳せる。 キリスト教がこれら敬虔なユダヤ教徒の中から生まれ、キリスト教が何故、ユダヤ人を越え、多く異邦人たちの世界的な宗教になったのか?その理由がよくわかる。 イエスが死んでしまったために、原始キリスト教団はその神学的解釈を巡り、その当時から多くの悩みを突きつけられていた。「神は何故、沈黙し給うのか?」「主イエスは何故、十字架で死ななければならなかったのか?」
イエスの生涯に続いて刊行されました。 イエスからキリストという存在へ変わっていく弟子たちの心理などを本当に質の高い内容で描かれています。「僕は大説家ではなく小説家なんですよ」とエッセイで何度も著者は口にしていました。 それを決して忘れずに読んでいたものの、遠藤氏の文章はどうしても僕に夢をみさせてしま...続きを読むう。読者も多く、たくさんのレビューがあり、十人十色に評価をなさっていることでしょう。宗教と歴史と信仰の危ういバランスを絶妙にとりながら見事な結びまで持っていくその技量を楽しむ一冊として読んでもいいと思います。 キリスト教に関わっている方なら、是非そこに自分の思いも加えてみてください。
カテゴリ分け困った…。 最初フィクションにしたけど違うよね、たぶん。 遠藤周作を初めて読んだ本。 当時キリスト教に興味があって聖書読み始めたころ。 この本を読み終わって近くの教会(聖公会)に通い始めました。 自分が日本の作家読む気がしないのはやっぱ宗教的視点が欠けてるというか、べつに一神教じゃなくて...続きを読むもいいんだけど、何だろう、人間関係のゴタゴタとか恋愛だけじゃない、それを超えた視点とか、価値観とか世界観とかが自分にはどうしても必要だからです。 自分は幼稚園から中学までクラスのスケープゴートでいじめられたので、男性が怖くて(クラスの男子に殴られたりしていた)恋愛出来なかったし、友達も少ない(ゼロではないが)。 まさに聖書でイエスが言ったように(健康な人に医者は要らない、いるのは病人だ)、ある意味病人だったワケで。 読んでよかったと思います。 文字通り命を救われたかも。 おかげで今は生きててよかったと思ってるし、出来るだけ長生きして人生楽しみたいです。
『イエスの生涯』と合わせて読むとより深くキリストを理解できると思う。 なぜ神はキリストを見はなしたのか、弟子はなぜキリストを裏切ったのか、ユダヤの王はなぜキリストを恐れたのか。 全ての謎はこの小説に繋がると思います。 それでもなお、その姿を隠すことなく人に晒したイエスの心。 真実を通すには、時と...続きを読むして醜く孤独で、耐えようのない漆実を味わうのだと。 それを受け入れられる自分を持てるのかが、問われている。 自分と向き合う勇気を持てるのかが、強く心に残る一冊です。
死後、キリストとなったイエス。弟子たちや信仰の問題。聖書に書かれなかった使徒たちの最期の秘密。 ポーロの布教活動と協会同士の対立。 イエス「復活」とキリストの「誕生」
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