イエスの生涯

イエスの生涯

539円 (税込)

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英雄的でもなく、美しくもなく、人々の誤解と嘲りのなかで死んでいったイエス。裏切られ、見棄てられ、犬の死よりもさらにみじめに斃れたイエス。彼はなぜ十字架の上で殺されなければならなかったのか?――幼くしてカトリックの洗礼を受け、神なき国の信徒として長年苦しんできた著者が、過去に書かれたあらゆる「イエス伝」をふまえて甦らせた、イエスの〈生〉の真実。

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イエスの生涯 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「人間イエス」の生涯を複数の福音書と筆者の解釈を交えながら描いた作品。
    イエス=神様、としか考えてこなかった自分にはとても新鮮で、イエスの背負った苦難をまざまざと見せつけられた。『沈黙』や『深い河』を読んだ後で手に取ると、もう一度2作品を読み返したくなると思う。

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の「神」とは、私の思っていた神とは別でした。
    「沈黙」を読んだ時のなにか掴みきれない感覚のようなものが
    多少ですが、整理されたような気がします。
    「キリストの誕生」も読んでみたいと
    思います。

    0
    2024年10月15日

    Posted by ブクログ

    キリスト教観がかなり変わった
    これでキリスト教観を変えられると言うのはまさに同作者の「沈黙」で言われた「沼地」のようなものだけれど
    それでも

    0
    2023年01月24日

    Posted by ブクログ

    遠藤氏の本を幾つか読んだが、私はその度「神とはなにか?」を考えさせられた。遠藤氏が書く本に現れる神は、所謂神頼みされる神、何かを授けてくれる神、奇跡を与える神ではなく、残酷で、冷酷で、何もしない神だと感じたからである。普段生きていて、神を思う時、それは何かを望む時であったり、なにか幸福に恵まれた時で

    0
    2021年08月26日

    Posted by ブクログ

    「何もできぬイエス」「無力なイエス」そして「愛を注ぐイエス」を語る本。

    遠藤周作さんは根が小説家なので、ときたま聖書の解釈が(私からみると)ぶっ飛んでて面白い。
    遠藤さんは基本的に、奇跡は実際起こったことの比喩と解釈している。そしてイエスを、苦しむ人々に寄り添う人、効果がある奇跡より無力な愛を大事

    0
    2020年05月26日

    Posted by ブクログ

    人間イエスの姿が、リアリティを持って迫ってくる一冊。久しぶりに素晴らしい良書に出会った。

    従来のユダヤ教主流派の神は、裁き、怒り、罰する神であった。だが、そのような神は、貧しく、弱い民衆を救うことはできない。

    一介の大工の巡回労働者として生活してきてイエスは、庶民や、特に弱者や、差別され、虐げら

    0
    2020年04月09日

    Posted by ブクログ

    作者の既存作品の紹介を公演した記録や、文豪達との様々な交流を通して神をテーマとしたエッセイの様に語りかけ。
    この書籍からドストエフスキーや吉行淳之介に出会えるとは思っておらず嬉しく楽しい読書でした。

    0
    2019年10月07日

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパなどの先行研究に触れながら、著者自身のイエス像を客観的な筆致で描く。
    受難物語では奇跡をみせずに、自らが架けられる十字架を自ら背負い、ゴルゴタの処刑場に向かったイエス。著者は、聖書はイエスの無力を積極的に肯定しながら、無力の意味を我々に問うていると指摘する。また、彼の生涯は愛に生きるだけと

    0
    2019年06月02日

    Posted by ブクログ

    小説というよりは評伝である。
    しかし、明確な問いが立てられ、それに明敏な答えを与えている点では学術論文にも等しい。
    遠藤周作は小説家だけではなく、なぜ哲学者にならなかったのだろうか。
    当世の安っぽい社会学者や思想家とは異なる、ちいさき者への優しさがある。

    イエスの名前やその最期を知ってはいても、な

    0
    2019年04月14日

    Posted by ブクログ

    2001年、911アメリカ同時多発テロの衝撃の後、イスラム教ユダヤ教キリスト教についての本を少しばかり読んだ。読んだけれどもよくわからないというのが本音である。

    その当時集めた中で今までなぜか読まず最後に残ったのがこの『イエスの生涯』もうすぐクリスマスだが、この本はイエス様が厩で生まれたとは書き始

    0
    2018年11月25日

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