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第2次世界大戦中のドイツ占領下のリヨンで、友人の神学生をナチの拷問にゆだねるサディスティックな青年に託して、西洋思想の原罪的宿命、善と悪の対立を追求した「白い人」(芥川賞)汎神論的風土に生きる日本人にとっての、キリスト教の神の意味を問う「黄色い人」の他、「アデンまで」「学生」を収めた遠藤文学の全てのモチーフを包含する初期作品集。
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Posted by ブクログ
「白い人」より。静かなサディストって一番怖いということがわかった。ストーリー自体も、漫然と読むと背景描写が静か過ぎて、展開の強烈さを時々見失いそうになってしまう。
白人から見た日本人という人間の不思議さについて。 宗教色が非常に濃い。確か筆者自身もクリスチャンだったはず 文章はねちっこい系。
遠藤周作さんの初期の作品で、確か「白い人」で芥川賞を受賞したらしい 遠藤周作さんの作品には宗教的な「神」という命題を常に感じる。 「白い人」では、主人公の母親や神学生などキリスト教の戒律を厳しく守る人に反発する姿を描いたり、 「黄色い人」では、信仰を持たない日本人の「神を持たない日本人の精神的な悲...続きを読む惨、ないし醜悪を描くこと」その姿勢が見られる。 そういう視点を持つと、興味深い。 『海と毒薬』という作品ではこのテーマが深められているらしい。見てみようと思う^^
15歳くらいの時に読んだので難しかった。ただ、神や人間について考えさせられたのは覚えている。今読むときっとまた違った印象なんだろう。
買ったのは15歳。読んだのは19歳になってから。ほっといてごめんなさい。 読後の言い表しきれない問題感。信仰というものにここまで冷静なものの見方が出来るなんて尊敬と言う言葉で済ませていいでしょうか?
遠藤周作デビュー作(だったっけ?)!「白い人」の主人公のサディステックで静かな狂気。「黄色い人」は実際に留学生だった遠藤さん自身の体験…?
白い人・黄色い人 著者:遠藤周作 発行:1996年4月10日 講談社文庫 初出: 『アデンまで』(三田文学1954年11月) 『学生』(近代文学1955年5月号) 『白い人』(近代文学1955年5月号、6月号) 『黄色い人』(群像1955年11月号) 『白い人・黄色い人』単行本(講談社1955年1...続きを読む2月刊行) *本書は1971年12月刊講談社文庫『白い人・黄色い人 ほか二編』を底本に、1975年6月新潮社刊『遠藤周作文学全集』第1巻を参照。 書名は「白い人・黄色い人」だが、内容は『白い人』『黄色い人』『アデンまで』『学生』の独立した短編小説から成る。『白い人』は、著者が32歳の時(1955年)に芥川賞を受賞した作品。いずれも遠藤周作初期作。肌の色による違い、主に自意識。さらには、白人が本音のところではどう思っているのだろうという疑心暗鬼も描かれる。 『白い人』は、随分と鯱張って書いている感じがする。こんなにまでいろいろと頑張って書かねばならないのか。頑張り過ぎて本質を見失ってしまわないのか。そう感じてしまった。芥川賞の関門を超えることが大切だからかもしれない。でも、正直、この一編は面白くなかった。 『白い人』が、フランスを舞台に、斜視や〝兎口〟が登場し、今でいうルッキズムにもつながる、見た目による差別意識、劣等感などをテーマの一つにすえて、フランス人の父、ドイツ人の母を持つ主人公が、ゲシュタポの手先となって抵抗勢力(マキ)を捕まえ、すなわち同胞のフランス人を裏切る形になり、白人による白人への拷問を行うという、白人的残酷さを描く物語。キリスト教的な宗教観が絡む。 『黄色い人』は、黄色い人の国である日本を舞台に、白い人である神父たちに対する日本人の様子を描く。老神父が日本人女性と出来てしまう。しかも、年齢差がある非常に若い女性が相手。神父を追放される。彼から洗礼を受けたりした日本人信者が、彼の悪口を言う。劣等感を持ちながらも、逆に白人に対して差別意識があるのではないかという点がテーマになってくる。『白い人』よりもこの一編の方が面白かった。 『アデンまで』は、白人とアジア系(黄色人)に加えて、アフリカ系(黒人)も要素として入ってくる。 『学生』は、労働者たちが裕福な家に育った若者に対する偏見を持つ話。エイジズムにも通じる話。階級意識の壁もテーマ。 ************ 【白い人】 1955年7月に芥川賞を受賞した作品。 私:斜視の少年、父はフランス人、母はドイツ人 イボンヌ:女中 マデニエ:大学入学試験資格試験(バカロレア)のための哲学級の生徒についたリヨン大学哲学科の先生 マリー・テレーズ:リヨン大学(法科大学)学生 モニック:金髪、リヨン大学(法科大学)学生、マリーの学友 ジャック・モンジュ:フルビエールの神学生、法科大学には聴講に来ている、マリーの従兄、マリーは両親を亡くしこの家で暮らしている、兎口 マキ:抗独運動者 アレクサンドル・ルーヴィッヒ:リヨン・松の実町にある拷問のための館にいる兵士、チェコスロバキア人 アンドリ・キャバンヌ:同じ館にいる兵士、白い顔 マキやその味方を裁き、拷問し、虐待した「松の実町」事件。 【黄色い人】 千葉ミノル:主人公、日本人、医学部生、肺病 ブロウ神父:西宮で特高警察に連れて行かれる、白人、仁川の天主守教会 ピエール・デュラン:元神父、日本人女性(キミコ)と不倫な関係を持ち追放された、白人、老人、死亡。「堂本、斎藤夫人、鮎子」(終油の塗油)「石田、アヤ子、島村夫人、石井夫人」(洗礼) アヤ子:伝道婦兼聖母幼稚園保母 ウッサン神父:デュランが昭和12年9月に訪ねた神父 タミ:デュランが雇っていた家政婦の婆さん 糸子:仁川村の従妹、聖母女学院学生、2年前にミノルと関係 佐伯:天主守教会で神父の侍者をミノルとともにした、糸子の婚約者だった 甲東園に叔父の病院があり、手伝うことに。 【アデンまで】 肌の色の違いによる、差別意識、被差別意識(劣等感?)の話。 フランス留学から日本に戻るチバは、マルセイユから船に乗る前日、付き合っていたマギイ(フランス人)と最後の一夜を過ごした。彼女とは、同じ下宿に住んでいて、付き合った。初めて結ばれた夜、鏡に映った黄色い自分が白人のマギイに比べて醜いと感じた。マギイはそのような差別的なことは言わない。だが、隣室であるマギイの部屋を訪ねて来るフランス人の友達は、日本人の悪口を言う。中国で大虐殺をするなど野蛮だと。マギイは庇う。しかし、チバ自身は野蛮だと思っている。 リヨンにマギイと行った。現地にいる彼女の男友達を訪ねる。多くの白人がいて、とくに黄色い肌に対してとやかく言わないが、チバは自分を卑下している面がある。 帰りの船、四頭室は、チバと黒人女性だけだったが、彼女は病気だった。チバは船員に彼女のことを言うが、ほったらかされている。病室に収容すると他の客達がいやがるからのようだった。やっと医師が来たが、対応はいい加減だった。やがて、彼女は死んだ。 マルキストであっても、解決できない肌の色・・・ ****** チバ:主人公、日本人 マギイ:白人、同じ下宿、女性、千葉と付き合うことになった デデ:リヨンにいるマギイの男友達 【学生】 リヨンのマコン地区で、独への抵抗をするマキのメンバーの話。新たに若いジャンというリヨン大学の学生が加わった。ブロウたちは、苦労知らずの若造に何ができると冷たい目をしていた。手は白くて細い。 独の食糧を積んだ列車を脱線させる計画の指示が来た。ブロウとリュル爺さんが実行役で、ジャンはその列車が本物かどうかを自転車で偵察に行き、電話で報告させる役割だったが、結局、時間になっても電話がなく、計画は失敗した。なぜ連絡をしなかったか理由を聞くと、貨物だけではなく客車が1両入っていたので、それを脱線させることに抵抗があったという。 ところが、該当する列車に客車はなかったとブロウは思っている。しかも、その貨物列車には武器も積まれていたことが分かった。失敗は痛手であり、ジャンと爺さんは責任を取らされた。以後、メンバーはジャンのことを「白い手」と呼ぶようになった。 仲間の一人がゲシュタポに捕まった。赤毛のモーリスだった。ジャンが密告したのだろうとみんな思った。ジャンは彼を少し恨んでいたのだった。ところが、彼ではなく、薬屋のジョゼフ・プラが密告したのだった。プラを殺すべくジャンを行かせた。しかし、ジャンはプラのところを張り込んでいたゲシュタポに捕まってしまう。プラは逃がされ、モーリスはころされて郊外に捨てられていた。 3ヶ月後、ジャンが戻ってきた。拷問で白い手は色が変わり、形も変わっていた。爪の間に焼いた銅線を入れられたという。彼はピストルを手にプラを追っていく。やがて独は敗れ、全てが空しくなる。 ******* ブロウ:主人公、俺、マキ活動家、マコン2区連絡員 リュル爺さん:活動家 ジャン:マコン2区の連絡員を一緒にやることになった、リヨン大学に通う ヴィユヴィユ:2区の仲間 赤毛のモーリス:同上、プジョーの職工、イボンヌ(太った妻)と幼子4人がいる ジョゼフ・プラ:仲間、薬屋、裏切ってゲシュタポに赤毛のことを密告した
遠藤周作のイメージが変わった。信仰についてハードコアに突き詰めた作品。 白い人 舞台は第二次世界大戦中のリヨン。不器量な容貌で厳格な親のもとに育ち、抑圧された主人公は女中が犬を折檻しているのを目撃してサディズムに目覚め、アデンで少年を襲う。 学校に入ってから、神学生に心酔する女生徒の下着を盗み...続きを読む、舞踏会に呼び出して踏みにじる。 自らの異常性を隠し善良な天使を母の前で演じ続け、母の死を見届ける。 かつて自分が踏みにじった女生徒と神学生が教会で信仰の道に生きているのをのぞき見ると、フランス人であるにも関わらずナチスに入隊し拷問に明け暮れる。 あの神学生がナチスに囚われ、自分の担当となると、彼とともにいた女学生も捕えてきて神学生に自白か女学生への乱暴かどちらかを迫る。 自室に女学生をつれこみ、神学生の身の危険をほのめかしながら 乱暴する。神学生は拷問の末、教えにそむいて自殺し、女生徒は発狂する。 主人公は言いようのない悲しさを覚えるのであった。 「黄色い人」 第二次世界大戦中の神戸。教えに背き不倫をし白眼視される神父は、自らの罪に苦しみ続ける。出征中の婚約者を裏切って内通する主人公。拳銃を隠し持っていることを警察へ密告し、家宅捜索に合う神父。「なむあみだぶつ」と唱え、すべてをあるがままに呑み込んで半ば自堕落に暮らす人々。
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