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「5kg分の本」ってどんだけ!?三省堂書店で量ってみた!【三省堂書店×BookLive! Go! Go! GWキャンペーン】

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※2017/7/3追記:当選者さんのプチレポートを追加しました

皆さんこんにちは。ぶくまる編集部・おにぎりです。

世間はゴールデンウィーク! おやすみで浮かれる方、休みなんて無いわ! という方……様々な思惑が渦巻く黄金週間に、三省堂書店とBookLive! が「Go! Go! GWキャンペーン」を開催中とのこと。なんでもこのキャンペーン、抽選で5名様に5kg分の本を自由に選んでもらってプレゼントするらしいです。
※このキャンペーンは終了しました。

「Go!(5月に)Go!(5名に)GW!(5kg)」という語呂合わせで。

……まあそのネーミングセンスはさておいて、なんでも好きな本を選び放題だなんて、BookLive! 書店員でありぶくまる編集部員である私も、本好きの血がたぎるというものなんですが

でも、5kgって実際どれくらいの冊数になるの……!?

という素朴な疑問が湧いてきました。だって普段、重さで本を買うことなんてないですからね(真顔)。

その謎を解明しないことには、おちおち休んでもいられねぇ!! というわけで、三省堂書店でガチ検証してきました!

※ちなみに……本記事内でご紹介している作品について、電子化されている作品には電子版へのリンクがついています。リンクがついていない作品は現時点で紙の本のみ発売中です。

三省堂書店 神保町本店で計量チャレンジ!

やって来たのは本の街、三省堂書店 神保町本店。撮影中、道行く人たちに「何あのおにぎり……」という顔で二度見されました。背後にある「胸きゅん小説」とは別の意味で、胸がきゅんとなりました。

皆さんご存知の通り、三省堂書店は紙の本屋さんなのですが、BookLive! の電子書籍を店頭で購入できる「店頭決済サービス」も行っています(一部対象外の店舗もあります)。神保町本店を取材した時は、直木賞&本屋大賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』のキャンペーン中でした。電子版だけの購入特典などもあるので、「俺は紙の本派だぜ!」という方も、ぜひ店頭のコーナーをチェックしてみてくださいね。

三省堂書店のスタッフ・山口さんに案内してもらい、まずは2階の文庫本コーナーへ。ランキング&映像化の棚には、話題作が目白押しです。

アニメ映画化された『夜は短し歩けよ乙女』は、関連本や星野源さんのエッセイ本と一緒に大プッシュ中! 星野源ファンの編集部員おにぎりとしては、記念すべき1冊目として、ここではまず『働く男』をチョイス。

遠藤周作先生の『沈黙』は、新潮文庫の中でも定番のベストセラーですが、映画化でまたスポットを浴びていますね。毎年行われている「新潮文庫の100冊」フェアのせいか、この表紙を見ると無性に「夏!」って感じがするのは私だけでしょうか。というわけで、こちらもカゴへIN。

物色中のおにぎり。ちなみにこの日は、開店準備中の三省堂書店にお邪魔したのですが、通りすがりの店員さんにも二度見されました。山口さんがそばにいてくれなかったら、完全に不審者でしたね。お仕事中に失礼しました。

お次は時代小説コーナーへ。山口さんのオススメは、坂井希久子先生の『ほかほか蕗ご飯』! 2017年4月1日に三省堂書店で創設された「高田郁賞」の第1回受賞作ということで、こちらもカゴへ。期間限定で高田郁先生の帯がついているそうなので、ぜひ店頭で確かめてみてくださいね。

話題作以外の文庫本も押さえておきたい!ということで、続いては各ジャンルごとの棚へ移動。

大沢在昌先生といえば『新宿鮫』シリーズで知られるハードボイルド作家ですが、『アルバイト探偵』シリーズはコミカルで読みやすく、三省堂書店でもロングセラーなんだそう。こちらは第1作目の『アルバイト探偵』をカゴへ。

さて、ミステリージャンルで棚を占めていたのはやはり東野圭吾先生! 「ガリレオ」シリーズをはじめ、ことごとくヒットし、ことごとく映像化される、言わずと知れた人気作家。いっそ東野圭吾作品で5kgを狙うのも面白いかもしれませんが、あえて1冊を選ぶなら……ということで、1巻完結の『秘密』をセレクト。

続いて、恩田陸先生の特集棚へ。『蜜蜂と遠雷』が直木賞と本屋大賞をW受賞し、三省堂書店でもBookLive! でもプッシュ中です。

「新刊発売当時の帯コメント」がPOPになっているので、「あ、これ見たことある!」という方も多いのでは? 今回は恩田陸先生の過去作品の中から、山口さんオススメの文庫本『夢違』を選びました。

文庫本のラストは、三省堂書店で大規模展開中の蒼月海里先生コーナーへ。POPや色紙にも世界観が表れてますね。直筆サイン本もあるので、ファンの方はお見逃しなく! 今回は最新刊の『幻想古書店で珈琲を 心の小部屋の鍵』をセレクトしました。

さて、まだだいぶ軽いとは思いますが、ここらでいったん計量してみます。

文庫本7冊で約1.2kg! まだまだ余裕です! が、上限金額(今回は景表法的に税込16,000円まで!)のことを考えると、そろそろコミックスも入れておきたいところ。

ということで、6階のコミックコーナーへ移動しました。

道すがら、アニメSeason2も絶好調な『進撃の巨人』の巨人の足跡を発見しました。この大きさだと5~7m級くらいでしょうか。とても勝てる気がしません。

残り3.8kg分……ここは巻数の多いコミックスでっ……勝負をっ……かけるっ……!!!!!(徐々にアゴをとがらせながら)

「話題の本」枠に、もはや説明不要の『Dr.スランプ』が、地球をカチ割るアラレちゃんPOPと共に平積みされていました。うわぁあああ昔アニメで観てたぁああああ!

実はいま、神保町本店では「めちゃんこ売れている」のだとか。テレビCMなどでアラレちゃんの露出が多くなったことで「懐かし買い」が増えているのかもしれません。というわけで、全18巻を一気に投入!

「小さい頃は、こんなに大量の本を値段も気にせず大人買いなんてできなかったな……」と、感慨深いものがありました。まあ本当に買っているわけではないんですけど。

ちなみに未だに叶えられていない夢のセリフ第1位は「この棚の端から端までくださるかしら?」です。

ここで一気に、左腕にカゴが食い込んできました。いいぞいいぞ。

カゴの重量的には、あともう数冊ほしいところ……ということで、奥のコミック棚へ。「全国書店員が選んだおすすめコミック2017」第3位の『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』1~3巻をセレクトしました。このチョイスから、山口さんとおにぎりの「癒やされたい気持ち」を察していただければ幸いです。

そして2回目の計測。これでだいたいイイ線いったのでは……!?と思いきや、

ウォオオオオ4.6kgちょっと…!!! カゴの重さが含まれているので、まだ微妙に数冊足りない計算です。

というわけで、新刊の第4巻が発売されたばかりの『七つ屋志のぶの宝石匣』を、1~4巻まとめてカゴへ。二ノ宮知子先生は、のだめもいいけど志のぶちゃんもすごくイイぞ!

すると……5kgちょい!

これはなかなかいい感じではないでしょうか。ここまで金額をまったく考慮せずにカゴINしてきたので、問題は合計金額の計算です。

さて、集めてきた本を並べてみます。

合計で32冊小説・エッセイが7冊、漫画が25冊になりました。

カゴを抜いて量り直してみると、正確には 4.6kg でした。

そして計算……先に書いた通り、今回の計量チャレンジの上限金額は16,000円(税込)のため、5kg以内でも16,000円を超えていたら減らさないといけません。

そして緊張の集計結果は……

税込15,855円!!! なにこれ奇跡!!!

ピタリ賞とはなりませんでしたが(元から狙ってないですが)、145円の余裕を残して見事に範囲内に収まりました! 山口さんもおにぎりも、1回でこんなに上手くいくと思っていなかったので驚きです。ちなみに、今回は単価がコミックスよりも高い文庫本を織り交ぜたのでこんな結果になりましたが、コミックスの割合が多めの場合は、もう少し5kgに近づけられそうです。

ここでふいに湧いた疑問……

おにぎり「1冊で重量も金額もオーバーしちゃう本ってありますかね?」

山口さん「ありますよ!」

ΩΩΩ<な、なんだってー!?

それは『ハリソン内科学 第5版』その重量、なんと5.6kg!!!

1冊でこの重さ、横綱級です。そしてお値段の方も横綱級……でした!!!(気になった方は是非ググってみてください)

人生において、重さで本を選ぶ機会はなかなかないと思うので、皆さんも5kg分の本が当たった時のために、ぜひ妄想を広げてみてくださいね!

5kg分の本が欲しい人は「Go! Go! GWキャンペーン」に参加してね! ※現在、キャンペーンは終了しております

というわけで、三省堂書店×BookLive! の「Go! Go! GWキャンペーン」は、

  1. 2017年5月1日~5月14日の間に三省堂書店で800円以上(税込)のお買い物をする!
  2. そこでもらえる応募券のコードを、BookLive! のキャンペーンページに入力する!
  3. 応募者全員にBookLive! で使える200円引きクーポンをプレゼント!
  4. 抽選で5名様に、三省堂書店で選べる「お好きな5kg分の本(上限16,000円)」が当たる!

という、今だけのお得なキャンペーンです!

皆さまのご参加、お待ちしております~!

当選者さんが受け取りに来たぞーーー!!!(2017/7/3)

さて、キャンペーンからはや2ヶ月。今回の5kg本キャンペーン、応募総数は約1万件(!)だったのですが、5kg本の当選者の方が三省堂書店に来店された様子をプチレポートします。

①漫画好きの男性の方

最初からある程度、目星をつけて来られた当選者さん。サクッと30分程度で選定されました。コミックを中心に13冊ほどセレクトいただいて計量したところ、重量、金額ともに範囲内で一発OK!

②海外文学好きの男性の方

ご自宅にある本で、シミュレーションしてから来ていただいた当選者さん。応募総数をお伝えしたところ「運を使いきってしまったのでは……((( ;゚Д゚)))」と、やや不安顔に。

海外文学を中心に10冊ほどを、約1時間半かけてじっくり選ばれていました。ハードカバー作品もあったので、金額を優先して、重さは3kgちょっと!

③アート系の書籍が好きな女性の方

普段はアート系の書籍を読まれるという当選者さん。「せっかくだから普段読まないものも……」と、三省堂書店スタッフの好きな本をお尋ねいただき、ご紹介する一幕も。

語学書やアート系の書籍など、幅広いジャンルから10冊ほどを1時間ほどで選定されました。そのうちの1冊はスタッフ紹介の本。お好みに合うと良いのですが……! 結果、4kg少々の本をお持ち帰りされました。

 

どの方も、1冊1冊をじっくり吟味していらっしゃいました。当選された皆様、おめでとうございます。5kg分、ずっしりたっぷり楽しんでいただけると嬉しいです!

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