『寄宿学校のジュリエット』感想解説|RABマロン話題の漫画レビュー
どーもこんにちは!RAB(リアルアキバボーイズ)のマロンです!この度ぶくまるさんで話題の漫画をレビューさせていただくというわけで、普段の漫画オタクの部分を存分発揮できることを嬉しく思いますー!
さて気になる記念すべきレビュー第一回の漫画ですが…
皆さん「ロミオとジュリエット」ってご存知ですか…?有名な対立する両家の男女が恋をする”禁じられた恋”の物語ですね。そんな物語の現代版が誕生しました!
それが『寄宿学校のジュリエット』です!!
作品紹介
『寄宿学校のジュリエット』 1~10巻 金田陽介/講談社
金田陽介先生による週刊少年マガジンで連載中、現在アニメも絶賛放送中の大人気ラブコメディであるこの作品。
あらすじ
『ダリア学園』という寄宿学校が本作の舞台。
いがみあう二つの国家の学生が通っているという設定なので、当然学生の寮同士もまた対立していた。「黒犬寮(ブラックドギーハウス)」のリーダー”犬塚露壬雄(いぬづかろみお)”は対立する「白猫寮(ホワイトキャッツハウス)」のリーダーの”ジュリエット・ペルシア”に密かな想いを抱いており、ある事件をきっかけに思い切って告白をする。ペルシアの返事はまさかのOK!!2人は誰にも言えない秘密の交際が始まった…
…というのがこの作品のあらすじです。レビューする前に筆者は、世間に溢れる学園ラブコメものに若干食傷気味になっていたのですが、本作品を読んでみたところ…
「めっちゃ面白いやん!!」
ってなりました(笑)
普通のラブコメは恋人になっていく過程を描いていきますが、本作はいきなり恋人同士から始まります。普段ならリア充爆発しろー!!とか言いたくなりますが、友達以上恋人未満な2 人が周りからバレないように交際していくのがまたスリリングだし、ピンチを回避する度に絆の深まる2人を観てつい応援したい気持ちになります。
「ロミオとジュリエット」と聞いてシリアスなストーリーを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ラブコメディなので楽しく読めて、忘れた頃に”禁じられた恋”というシリアスなテーマにハッとさせられるという実にバランスの良い作品です。
さてここからは更に細かく本作の見所ポイントを分けて説明していきましょう。
見所①「メインキャラの魅力」
『寄宿学校のジュリエット』の見所の1つ目は、メインキャラの魅力!特にヒロインのペルシアは最強に魅力的に描かれています。
ペルシアは貴族制度に縛られている自国、そして世界を変えるべく誰よりも強くあろうとする。そんな真面目な性格が故に一見熱を感じないサバサバした態度を取り、犬塚と読者をモヤモヤさせます。(笑)
しかし最後の最後で見せてくれるデレの破壊力が凄まじく、またこの感覚を味わいたいとついつい読み進めてしまいます。
もう1人の主人公の犬塚は頭が悪く猪突猛進型だが、純情一途で、決めるときはカッコ良く決めてくれる。ペルシアと一緒にいるために”世界を変える”という想いが伝わり、ついつい2人を応援したくなります。
見所②「作品の世界観」
2つ目の見所が、「この世界で生活してみたい!」と思わせる世界観!
東和国は日本をイメージしたような”和”の文化、ウェスト公国はイギリスのような”ヨーロッパ諸国”に似た世界観で、それぞれの文化が細かく描かれ、その文化同士が混ざり合うダリア学園での学園生活は、「自分もこの学園の生徒になってみたい!」と思わせてくれます。こういうオリジナルの世界は作り込みが甘いと急に説得力が無くなるのですが、ディティールの細かさとある程度の自由度が世界観にあり、居心地のいい雰囲気が作中から醸し出されています。
見所③「サブキャラクターたち」
見所の3つ目は、魅力的なサブキャラクター達!
犬塚の幼馴染の”狛井蓮季”は犬塚の後を追ってくる元気っ娘!だけど実は成績優秀というギャップがあったり、ウェスト公国の王女の”シャルトリュー・ウェスティア”は通称「ウェストの暴姫(タイラントプリンセス)」呼ばれる超絶わがままな女王様!でもペルシアには弱いなど、一筋縄ではいかない濃いキャラクター達が寄宿学校の生活に華を添えます。個人的には丸流やスコットのようないつも空回りしてしまう男性キャラクターも人間味があって好きですね。
現在は単行本で10巻まで販売していますが、あっという間に読んでしまいました。あぁ、早く続きが読みたい…
ここまで長々と描いてきましたが、要するに「めちゃくちゃ面白い」です!!現在アニメも放送中で盛り上がっているので、現代版”ロミオとジュリエット”『寄宿学校のジュリエット』を読んでみてはいかがでしょうか?
RABマロンの描く”ジュリエット・ペルシア”!
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