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Posted by ブクログ
恩田さんワールド全開!
恐ろしくも冷たい美しい「夢」の世界。
着地点や伏線の回収など最後の最後までどうなるのか全く予想もつかずページをめくる手を止められなかったです。
そしてラストはと言うと、『ネクロポリス』もそうだったけれど、広げた風呂敷をぱたぱたっと急速に閉じた、というより今回は一気にくしゃっとまるめたという感じ。賛否両論ありそうな、それくらい唐突。
でも、そんなモヤモヤが吹き飛ぶくらいラストシーンがとても美しい。このラストシーンに向けて物語を創っていったのかな、と思うほど綺麗でした。
もっと読んでいたかった。もっと世界に浸っていたかった。むずむずと物足りなさも湧いてきたりして。それも含めて恩田さんの世界観たっぷりな作品でした。読んでいて楽しかったです。堪能!
Posted by ブクログ
夢札という未知のテクノロジーによって、変容していく世界と人類を描く、一種のとかのエクスキューズが要らない、ストレートなSF。惹句の類いにはどこにもSFと謳われていないが、これはおそらく作者さんじゃなくて、出版社サイドの意向だろうなあ。売れ行きに悪影響が出るってね。そんなわけで、案外と道標的な機能があるジャンルがあいまいなこともあるのだろう、どこへ向かうのかさっぱり解らない五里霧中な感じでお話は進む。その霧が結末に至って晴れるかと言えばそうでもなく、謎の多くは放り出されたままで終る。にもかかわらず、奇妙にすっきり感があるのが不思議。テクノロジーと人との関係を表す、カメラが進歩するまで、昔の人はもっと世界を荒い解像度で見ていたのではないか、という指摘が印象的。
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