【感想・ネタバレ】夢違のレビュー

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Posted by ブクログ

じわじわ情報の断片が集まって全体が見えてくる話が好きなのでかなりおもしろかった
でも神隠しと夢が関係あるのはなぜなのかはいまいちわからなかった…

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2023年03月10日

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恩田陸ワールド全開。面白いです。
設定もかなり面白いんですが、その中で立てられる仮説等が現実においても言えないとは言い切れないもので、そこに特に惹かれました。
「塔は無意識に似ている。どちらからもアクセスし、深く浸透する」と言ったセリフがとても印象に残ってます

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2022年11月10日

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ネタバレ

読後の満ち足りた気持ちほど、とうといものは無い。そんな気になりました。
主人公たる浩章も、ヒロインも、客観的に見れば不幸である。でも、物語のラストシーンで、確実に、救われた。物語の最初の目的を彼らは達成するのだ。
物語として完成されていて、現実としてはあまりにもメリーバッドエンド。
それってとっても「夢」ですよね。
長い夢を見ていたような、夢から覚めたような、そんな気持ちになるお話でした。

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2022年11月01日

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恩田さんワールド全開!
恐ろしくも冷たい美しい「夢」の世界。
着地点や伏線の回収など最後の最後までどうなるのか全く予想もつかずページをめくる手を止められなかったです。
そしてラストはと言うと、『ネクロポリス』もそうだったけれど、広げた風呂敷をぱたぱたっと急速に閉じた、というより今回は一気にくしゃっとまるめたという感じ。賛否両論ありそうな、それくらい唐突。
でも、そんなモヤモヤが吹き飛ぶくらいラストシーンがとても美しい。このラストシーンに向けて物語を創っていったのかな、と思うほど綺麗でした。
もっと読んでいたかった。もっと世界に浸っていたかった。むずむずと物足りなさも湧いてきたりして。それも含めて恩田さんの世界観たっぷりな作品でした。読んでいて楽しかったです。堪能!

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2022年08月04日

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ネタバレ

「夢は外からやってくる」、なんて印象に残るフレーズなんだろう。なんて考えてたら本書を読みながら寝落ちしたら早速リアルな悪夢を見た。内容も恩田陸が書いたのが如くな内容で驚き。

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2022年02月03日

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最強に好きなタイプの恩田陸だった
全編通して比較的時系列も前後しないし読みやすい部類に入ると思う、とはいえラストも安定の恩田陸だったが
比較的まっすぐスッキリした終わり方だし、読者によって解釈の仕方も無限にありそうな描写で終わっているのもいい。夢や、結衣子の設定自体も相まってより一層幻想的でまさに夢のような物語だった

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2020年12月06日

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ネタバレ

夢を映像として記録し、デジタル化することができるようになった未来を描く物語。

またSFともつかない、ミステリーともつかない、新しいテーマの作品で結構ワクワクできた。

夢は一般的には、その人が体験したモノを、記憶を整理する際の断片として説明されるが、それを作者が抱いた「夢は外からやってくる」というテーマに基づいて夢と現実の曖昧な境界の描かれ方が面白い。

夢の中の意識と幽霊との関係性の描き方も結構なるほどと妙に納得感がある。

ただ一点難点があるとすれば、いろいろな謎があまりにも投げっぱなしだったこと。

子どもたちがどうしてそこまでパニックになったのか、夢と神隠しの関係性、岩清水が危惧した現実と夢が融合されてしまったのか、ラストは夢の中の結衣子との対面だったのか、等々。

あまりにも投げっぱなしすぎだろう、恩田さん!

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2016年04月30日

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世界設定がツボ。とにかく展開が気になるしわくわくしっぱなし。
いろんな伏線だたくさん張られてどう回収するのか楽しみにしていたら、結局回収されぬままほったらかして終わってしまった…。
設定は大好きなのにちょっと残念。

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2024年02月03日

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夢と現実の狭間をたゆたっていたような心地。
すべての謎がスッキリ解決というわけじゃないけれど、彼らにとっての幸福の形はこれなのかも。

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2023年02月03日

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夢札という未知のテクノロジーによって、変容していく世界と人類を描く、一種のとかのエクスキューズが要らない、ストレートなSF。惹句の類いにはどこにもSFと謳われていないが、これはおそらく作者さんじゃなくて、出版社サイドの意向だろうなあ。売れ行きに悪影響が出るってね。そんなわけで、案外と道標的な機能があるジャンルがあいまいなこともあるのだろう、どこへ向かうのかさっぱり解らない五里霧中な感じでお話は進む。その霧が結末に至って晴れるかと言えばそうでもなく、謎の多くは放り出されたままで終る。にもかかわらず、奇妙にすっきり感があるのが不思議。テクノロジーと人との関係を表す、カメラが進歩するまで、昔の人はもっと世界を荒い解像度で見ていたのではないか、という指摘が印象的。

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2022年11月06日

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先に観たドラマとはストーリーが全く違っていた。どちらも面白い。学校の廊下の窓から吉野の満開の桜が見える描写が良い。「Q&A」と同じような切迫感があって良いミステリーだと思う。

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2021年03月01日

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ネタバレ

 夢の話。夢札をひく世界。結衣子はいきているのかわからない。探しているあいだにも事件が起こる。夢札が正しいかどうか迫られる。綺麗なミステリー。少しの怪しさがある。その怪しさが僕を駆り立てた解説者が占い師。

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2020年06月15日

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常識を超えた能力や現象をテーマとした恩田陸さんお得意のミステリー。他人の夢を記録として取ることができ、主人公の浩章はその夢判断を職業としている。あるとき、何年も前に死んだはずの古東結衣子が主人公の前に現れる。それから集団幻想や神隠しなど次から次へと不可思議なことが起こり始める。古東結衣子は夢で未来の災厄を予知することができたのだった。夢を巡って物語は予期せぬ結末へとなだれ込む。見方を変えるとこれも一つの恋愛ものかもしれない。ユングの集団無意識の考え方を取り入れて物語を紡いでいるが、うむひょっとして、もしかすると世界を動かすのはその集団無意識かもしれぬ。

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2019年12月18日

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夢を記録できる時代の話。小学校のある一クラスだけで突然生徒が消えるなどの事件が起き、夢判断が仕事の主人公が依頼を受け調査していく。ホラーっぽくもありました。夢札酔い、実際にあったらほんとこわい…読み終わってももやもやする感じ。時間経ってからもう一回読み直したいです。

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2016年02月11日

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恩田氏の中でも私が好きな和風ファンタジーテイストを持つ作品。
1日で一気読みしたところ、複雑さと幕切れの呆気なさに完全に消化できなかったのですが、面白いことは間違いないので、時間をおいてもう一度読んでみたいです。

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2015年07月19日

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「悪夢ちゃん」のドラマを見てから気になっていて、ようやく読みました。面白かったです! ファンタジーのカテゴリに入れましたが、SF、ミステリー、ラブストーリーの要素もあります。夢と現実の境界があいまいになる話は色々ありますが、この作品では夢の内容を映像化することができ、その映像を見てカウンセリングを行う「夢判断」という仕事が存在しています。さらに、境界があいまいになっていく人ではなく、その人を取り巻く周囲の視点で書かれているので、言いようのない不安を抱え、真相を突き止めようとする登場人物たちに感情移入しながら読みました。
物語の終章は現実世界で起きたことのようにも思えますが、夢の世界、意識の中の出来事にも思えます。個人的な願望を言えば、主人公の青年と古藤結衣子の二人には現実世界で生きてほしいのですが、たとえ意識の中に留まることを選んだとしても、二人を責めることはできないと思いました。

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2015年03月13日

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2023.8.20頃-10.24.
久しぶりに(ふわふわしたほうの)(結末手放し型の)恩田陸読んだー!という感想が真っ先に出てきた。
少し先、人の夢が可視化できるようになった時代のお話。夢、という人の脳内でしか存在できない、けれども確かに人の中には存在している曖昧な題材を中心に据えるところが恩田陸らしいなぁと。

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2023年10月26日

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強烈なカタルシスを得られるような話ではなかったので、賛否両論ありそうな作品。
ラストまでふわふわと、夢と現実の間を漂うように進んでいきます。

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2023年08月14日

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ネタバレ

タイトルの読み方分からなかったけど最後まで読むと、そういう意味だったのかなあと自分で納得はできた
伏線回収されないままの曖昧な事象が多かったので夢なのかな?現実なのかな?とふわふわした気持ちになった

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

面白げ読んでいたのに 最後で、、、⬇️

何一つ 答えがないまま

重症の消化不良

でも、子供と同じ夢を見ていたことがある。

これは事実。

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2022年04月27日

Posted by ブクログ

恩田さんらしい作品です。夢を映像で記録するとか、その解析を生業にした主人公とか、かつて事故で亡くなったはずの女性の幽霊とか、小学校で頻発する集団白昼夢に神隠し・・・。これでもかと言わんばかりのオカルト的な要素を盛り込みながら、ぎりぎりのところで破綻せず一定水準のエンタテイメントに仕上げているあたりはさすがだなあと感心しました。
一方で、たくさんの事件や謎が印象的な仕掛けとともに現れはするのですが、例えば神隠しにあった子供たちの帰結とか、ラストシーンもですが、最終的にはやっぱりそうするしかないのねという感じで、導入部と比べてインパクトに欠けるように思えました。ある種の超常現象を扱っていながらも一面ではすごく理屈っぽかったりするところや、盛り上げてもよさそうなところでさらっと流されていたりするあたりも、意図的に王道から外しているのだと理解しつつもあまり乗り切れず。結衣子が主人公の兄の婚約者という設定も十分に生かされていないように感じますし、何よりサスペンスを標榜している割にほとんど悪意を感じないところが物足りなく思えました。
総じて、読んでいる間のワクワク感はあんまり無かったかなあというのが読後の印象で、そういう意味では次の長編である『夜の底は柔らかな幻』のほうが個人的には好みであります。

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2019年03月31日

Posted by ブクログ

奈良に行きたくなった
観音様みてみたい
奥さんの元に戻ってほしかったと思うラストに私は思えたけど
ほんとのところはどうなったんだ?とも思える

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

「夢札」「夢判断」。
何となくドラマ「悪夢ちゃん」に似ているなとは思った。
けれど内容的にはまったく違う設定や展開だし、まさかと思っていたので原案と知って驚いた。
別物と考えてどちらも楽しんだほうがいいようだ。
「夢判断」を長年やっていると現実と夢の境があやふやになっていくという言葉。
怖いなと思うと同時に、もしも現実に「夢札」を引けるようになっても私は絶対に引かないなと。
自分自身が気付いていない自分を突きつけられるような気もするし、予想とかけ離れた「夢判断」がされたらショックを受けそうだからだ。
知らないで済むものは知らなくていい…そんな気がする。
「予知」とはだいたいにおいて不吉なものを指す。
災害であったり大惨事であったり。
そして、的中率があまりに高いと不安感から人は「予知」をした人間が不吉なものを呼び寄せていると思うようになる。
とくに日本では「言霊」という考え方もあり、土壌的にそういう考えが受け入れられやすいのだろう。
結衣子の特殊な能力。
良い方向へ活かそうとした結衣子の思いは結局叶わない。
いつか現実となりそうな部分を含みながら、不気味さと切なさが同居しているような物語だった。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

【潜在的な能力と無意識なる意識の集合性】

まぁ、他のレビューをちらっと拝見した感じで最後がどうなるのかはもう書かなくて良いように感じた。

他で薄らと感想を書いてしまったので他に何か言いたいこともない。

ただ、テーマとしてだけ見れば、見ることと見えること。見て理解し、見たままを記憶することは皆似ているようで全く異なっている。そもそも見えるものが全てでもない。私たちは見なくても良いものは見ないように出来ているのだから。

さて、まぁ。読者というものは常に置いて行かれるものだからね。答えは自分の中に見つけよう。

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2016年09月10日

Posted by ブクログ

夢が記録できるという設定や展開は非常に面白かったのだが、結末が投げっぱなしで終わるので読後にもやもやが残る。恩田陸らしい終わり方とも思うが。

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2020年02月02日

Posted by ブクログ

私にとって恩田陸は、作品によってかなり好みが分かれる作家だが、これは好き。
基本苦手な、読み手が好きなように解釈できるラストもこれに関しては良かった。

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2016年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たまに恩田作品を読みたくなる。「夜のピクニック」が非常にオモロかったので、古い記憶をひきずり出してきて、あの味わいよもう一度…って気持ちになるのだけど。

その思いは大概裏切られる。

この作品も残念ながら、残念な読後感で、誠に残念であった。そもそも俺は夢落ちが嫌いなのに、夢を視覚化することとか、正夢を見る人とかがメインテーマなこの本が趣向に合うかどうかを考えずに手に取ってしまったのは、恩田さん云々ではなく、俺のミスチョイスである。自業自得。

後半になるにつれて伏線の回収に荒さも目立ち、俺の読み方も集中力をなくしてしまって、相乗効果で期待外れ感が増大。それでも読ませる構成能力があるのだからスゲーっちゃスゲー恩田陸。

またしばらくたって、恩田作品を読みたくなった時は、是非俺の期待に応えて欲しい

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2015年09月20日

Posted by ブクログ

久しぶりの恩田作品。
中盤の勢いと引き込まれ感は相変わらずで、続きが気になって一気に読んでしまった。
ただ、終わりは「あれっ?」というのが正直なところ…。肩すかし感が強い。なぞなぞを掛けられて答えがわからないまま終わったような…。
読者が読み解くにしても、なぞなぞの数が多すぎる。

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2015年09月01日

Posted by ブクログ

カドフェスに記載されていたので改めて。
導入から読者を作品に引き込んでいく巧さは流石恩田さん。夢札と頻発する集団白昼夢の謎、故人であるはずなのに先々に影を見せる古藤結衣子の存在と、どんどん風呂敷が広がっていく。
本の厚さも気にならず読み進めていくが悪い意味で、流石恩田さんと読み終わりに脱力してしまった。
広げた風呂敷をきっちり畳んでとは言わないが、もう少し小さく畳んで欲しい。置いてきぼりにされた気がしてしまいました。
あともう少し字が大きいと読みやすいです。ちょっと小さくて目がチカチカと……。

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2015年08月01日

Posted by ブクログ

再読2回目。
ああ、変な夢見そう。曲がりなりにも無意識についての勉強をした私には思い付けない発想。いや、そういう人の方が案外受け入れやすいのかもしれないな。それにしても、この著者の作品としては甘いラストやな。

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2018年05月09日

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