海と毒薬(新潮文庫)

海と毒薬(新潮文庫)

407円 (税込)

2pt

戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか? いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか? 神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。

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海と毒薬(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    遠藤周作を読むたびに、こんなに巧みで良いんですかと驚いてしまう。こんなに効いてる導入ってあるんですか。構造もキーワードも考えられた上で作られていると分かるから、分析してみたくなる。分析した後に辿り着くのは主題なんだと思う。
    生体解剖という恐ろしい事件を、絶対的なものではなく相対的な日常の中に潜むもの

    0
    2025年01月25日

    Posted by ブクログ

    『海と毒薬』遠藤周作
    あなたは、周りからどう思われるかを基準に選択をしているでしょうか?
    仮に場や時代の流れで倫理的に誤ったことをしても何も追及されなかったら、そのことに良心の呵責を感じるでしょうか。

    「いいこと」をするのは、大人や社会から褒められる、認められる、そういう目を意識してのことでそれが

    0
    2024年12月13日

    Posted by ブクログ

    終始鳥肌が出るほど衝撃的な内容でした。
    時代背景もあるかもしれませんが、人間ってどうなんだろ?
    日本人って周りに流されて酷いことしてしまう人種多いと考えてしまいました。
    勝呂だけが普通っぽく、、続編が気になります。

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    衝撃的な内容だった。人間にがっかりする話だった。
    今までの経験に重ね合わせて、たしかにって納得する部分があった。
    続編があるらしいから、そちらに救いがあることを期待する。

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

    これは凄かった。正統派の倫理観を「人間の尊厳とは何か」を突き詰められたような小説だ。
    私は意外とサイコパスな戸田という人間の方が人としての黒さが無いように感じる部分もあるなと思った。
    勝呂があの手術の後から、最初の主人公に出会うまでのところも読んでみたかった。

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    「どうせ死刑にきまっていた連中だもの。医学の進歩にも役だつわけだよ」

    太平洋戦争末期の1945年5月、九州帝国大学(現・九州大学病院)医学部の医師らが、米軍爆撃機B29の乗員で捕虜となった米兵8人を人体実験に利用した事件が基となっている作品。

    作中では罪悪感に苛まれる者、未来の医学のためだと信じ

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    仮に自分がこの医師や看護師たちと同じ立場だったら、自分も同じ罪を犯しかねない、自分にも彼らと同じ弱さがあるなと思った。
    出世に目が眩んで自分の正義に背くことは自分はない、、、気がする。でも、無意識に出世を考慮して自分の中で正義の定義が変わってしまうことはあるかもしれない。保身のために自分の正義を曲げ

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    みなさんには、自分の生き方を変えた1冊はありますか?
    ぼくは、子供のころから本を読むのが好きでした
    高校生くらいまでは、推理もの、いわるるミステリ、というジャンルのものを手に取ることが多かったです

    大学生になり、友達がこの本を勧めてくれました
    今まで手にすることがなかった種類の本
    読むうちに物語

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    おばはん、息子に会いたかったろうに。この人と米国人捕虜の死はちょっと辛かった。犬のマスもどうなったのか…

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    和風「少年の日の思い出」ハードモード
    心のなかに罪の意識を抱えながら、変わらぬ日常を送る人々の不気味さが際立つ内容でした。

    冒頭の十数ページでそんな罪を抱えながらも変わらぬ日々を送る人々の恐ろしさを感じられるのも本書の魅力でした。また、印象的なのはp144の戸田の独白。

    『ぼくはあなた達にもきき

    0
    2023年12月08日

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