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〈俺は人間の世界が嫌や。言葉も不自由やし……俺もお前たちの中に入りたいわ〉 ドモリで気が弱いために人とうまく接することができず、人間よりも動物を愛した福本一平は、野生の日本猿の調査に一身を捧げる決意をする。しかし、猿の餌づけに精魂をかたむける彼の前には、大資本が、無理解な人間たちが立ちふさがる。一人の弱い人間の純朴でひたむきな生きかたを描く感動の長編。
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Posted by ブクログ
久しぶりに本で涙が出ました。 これまで読んだ遠藤周作の作品は暗いものが多かったのでテイストが異なるこの本に驚きました。
20代の時に読み(30年以上前)このたび復刊したとのことで改めて読み直しました。若いときにも感動しましたがこの年になって理解できるものがたくさんありました。人生の理不尽をたくさん体験してきたせいかもしれません。無限にあるように感じていた未来は有限なことが実感できます。 いじめのなくならい日本、若い世...続きを読む代にはぜひ読んでもらいたいです。そして有限の未来を過ごし憂鬱に思われるお疲れの世代の方々にも。声なきもの、弱い立場にあるもの、それはすべて自分自身なのです。遠藤周作氏の深い動物愛、人間愛、醜い面をも含めてうけとめてくれる懐の温かさに励まされます。 弱くてもいい。大きなことができなくてもいい。身近なものを守っていこう、応援していこうと思わせてくれる本です。 都内にも猿が出没しているようです。猿の側からも少しだけ見てくれる人が増えますように
読み終わったあとに、心に何かが残る。 久々に、そういう本を読んだ。 主人公の福本、朋子、加納、藤沢と 大きく4人の生き様、生き方が描かれているが どの生き方に対しても、理解ができるし、 身近なあり方として感じられ、 自分の生き方と合わせて考えられるところが 本作のすごいところなんだと思う。
就活前の私にピッタリな一冊。 人からどう思われようとかそんなことは構う必要はなくて、それより自分の意志を大切に。 守りたいものは、なにがなんでも守る。守りたいものを見つける事は人生において大切だとつくづく感じたな。 遠藤さんのメッセージが伝わりやすい、読みやすい一冊。
もう10年以上前ですが、就職活動期間中に読んだ気がします。 最終的に、どちらの生き方も否定せずに終えるのが遠藤周作流の優しさと思いました。
どもりのため子供の頃から気が弱い一平。人よりも動物を愛した彼は野生猿の調査に生涯をかける。人間の身勝手に翻弄される動物たち。 この本が書かれたのは20年前なのに、こういうストーリーということが哀しい。全然人間は変わらないのかしら。久し振りに泣いた本でした。
これ読んで中国での仕事の姿勢が変わった。 彼のように自分も生きていく事になっても 間違いじゃないんだと、勇気付けられた。
大学の卒業研究でニホンザルについてちょこっとかじったから、あまりに内容が近くてちょっとびっくりした。 一平はあれで幸せ……なんだろうなあ……。”彼の生き方”を考えると胸が苦しくなる。 加納は嫌い。嫌い。嫌いだ。根本から女を馬鹿にしてる。…でも朋子の気持ちも分かる…。 朋子は『昔の女性』という印象だっ...続きを読むたけど、今もこの頃と変わっていない部分はあるんだろうな。だから彼女の気持ちの変遷も行動も理解できるんだと思った。 ずっとオチのついた話しか読んでこなかったから、最後は少し戸惑った。 でもホントにすごく読みやすい。昔の文庫だから字も小さいしこの本は厚みがあったけどあっという間に読めた。かといって字だけなぞってる訳でもないし。 読んでるのが楽しい。
まっすぐに自分の生き方を貫く主人公は素敵ですね。 どうしようもなく他者に影響されたり、阻害されて、変えざるを得ない時もやっぱりあるけれど…。 主人公が恋い焦がれている女性も、最終的には悲しい結末になってしまって、エンディングを物悲しくさせているところがあるけど、美しい描写で描かれていてGoodですね...続きを読む。
心にずしっと考えさせられる小説です。けれども非常に読みやすく引き込まれるようにして中に入っていけました。 純真でまっすぐしかし弱い面を持つ主人公”一平”はもちろん、その他の登場人物”加納””朋子””藤沢”の人間描写がとてもよく書けていると思いました。 そしてそれらの人物それぞれに人間の持つ悲しさの...続きを読むようなものが見え隠れしていて、私はとてもつらくなりました。 日本猿の生態の記述も非常に興味深いものです。 エンディングの風景描写も、頭の中でくっきり思い描ける素晴らしいものでした。 また遠藤周作氏のいい本に出会えて非常にありがたく思っています。
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