プロフィール

  • 作者名:遠藤周作(エンドウシュウサク)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1923年03月27日
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:作家

慶應義塾大学文学部仏文科を卒。随筆や文芸評論や戯曲も手がけている。1950年にフランスへ留学。帰国後は批評家として活動。『白い人』で芥川賞を受賞。代表作品の『沈黙』をはじめとする多くの作品は、欧米で翻訳され高い評価を受けている。

配信予定・最新刊

作品一覧

  • 青い小さな葡萄
    値引きあり

    青い小さな葡萄

    小説・文芸

    5.0
    1巻330円 (税込)
    フランスのリヨンに留学した日本の一青年を主人公に、戦争で片腕を失ったドイツの神学生、拷問・虐殺をひそかに行った対独抵抗組織の内なる暗黒を描くことにより、人間と人間の疎外、異人種ゆえのコンプレックス、裁く者と裁かれる者の憎しみという問題を追究。遠藤文学の原点ともいうべき処女長編。
  • 新撰版 怪奇小説集 「恐」の巻
    値引きあり

    新撰版 怪奇小説集

    小説・文芸

    5.0
    1~2巻330円 (税込)
    ルーアン、リヨン、熱海で起きた怪現象を綴った「三つの幽霊」をはじめ、とっておきの身の毛もよだつ怖い話が9編。人一倍怖がり屋だった作者の恐怖心と好奇心が生み出した、不朽の名作集の新撰版。<「恐」「怖」全2巻・『怪奇小説集』改題作品>
  • 楽天大将
    値引きあり

    楽天大将

    小説・文芸

    -
    1巻330円 (税込)
    修道女を志す若い保母・朝吹志乃は、みずから園児の身代りとなって、誘拐犯人・金山と逃避行をつづける。しかし、その金山は、白血病の宣告を受ける……。金山を、なんとかして人間の荒地から脱出させ、再生させようとする志乃の献身も、ほとんど空しかった。錯綜する人間関係の中に、無償の愛に生きる女性の姿を鮮烈に描いた、感動長編小説。
  • 快男児・怪男児(上)
    値引きあり

    快男児・怪男児

    小説・文芸

    -
    1~2巻330円 (税込)
    青雲の志を抱き秋田から上京した中村留吉は、生き馬の眼を抜く東京に足を踏み入れたとたんに、盗難にあい無一文になる……。一方、女優志願で、やはり秋田から上京したエイ子は、額縁ショウの女優になるが、脚本家志望のアルバイト学生・久保直樹に恋心を覚え、結核に倒れた久保に献身的助力を惜しまなかった……。純情多感な留吉とエイ子の夢と現実を軽妙な構成で描く感動的長編小説。<上下巻>
  • ぼくたちの洋行
    値引きあり

    ぼくたちの洋行

    小説・文芸

    -
    1巻330円 (税込)
    敗戦国・日本をあとに、初めての留学生として、意気揚々とフランス船に乗り込んだのだったが……。4人の留学生の直面した現実を描いた表題作。死の臭気が漂う青春時代に、愛国心への疑問を抱いた青年を描く「入営の日」、芸術家の娘を持った父親の孤独を描く「父親」のほか、「あわれな留学生」「ピエタの像」「弟と犬」「終戦記念日」「ナザレの海」「鏡」「老いの岸辺」。人間心理の襞に触れる、感動の10名篇を収録。
  • 狐狸庵うちあけばなし

    狐狸庵うちあけばなし

    小説・文芸

    -
    1巻387円 (税込)
    ユーモアいっぱい、ちょっぴりトボけた狐狸庵先生こと遠藤周作がグータラで、純情だった中学生時代、アルバイトに明け暮れた大学時代の思い出話や、さてまた中年男のお洒落についてのうんちく話しなど、そっとあなたにうちあけます。
  • 愛情セミナー

    愛情セミナー

    小説・文芸

    4.5
    1巻387円 (税込)
    本当の恋愛とは一人を愛し、それを倖せにしようとすること――。様々な愛のかたちを描き続けた作家が、自身の体験や古今東西の文学をひもときつつ、恋人たちや夫婦が直面する問題を、時に厳しく、時にユーモラスに指南する。愛を持続させるためには。本当の誠実とは。はたまた失恋の特効薬や性のタブーについて。恋に堕ち、愛に悩む男と女に救いの手をさしのべる、深い含蓄に満ちたエッセイ集。
  • 新装版 わたしが・棄てた・女
    値引きあり

    新装版 わたしが・棄てた・女

    小説・文芸

    4.1
    1巻407円 (税込)
    大学生の吉岡が二度目のデイトで体を奪ってゴミのように棄てたミツは、無知な田舎娘だった。その後、吉岡は社長令嬢との結婚を決め、孤独で貧乏な生活に耐えながら彼からの連絡を待ち続けるミツは冷酷な運命に弄ばれていく。たった一人の女の生き方が読む人すべてに本物の愛を問いかける遠藤文学の傑作。(講談社文庫)
  • ぐうたら社会学

    ぐうたら社会学

    小説・文芸

    3.7
    1巻440円 (税込)
    敬虔なクリスチャンにして、『沈黙』ほか、文学史に残る数々の名作を遺した遠藤周作。そのもうひとつの顔は、大仏の掌で「アア、コリャコリャ」と踊る酔っ払いに親愛の情を感じ、「お前にはマメ狸が憑いとる」と占い師のご託宣を受けて落ち込み、庭のアヒルとにらみあう、かわいらしくも可笑しい「狐狸庵先生」であった。含羞とエスプリがにじむ、極上のユーモアに満ちた狐狸庵のエッセイの真骨頂。
  • 勇気ある言葉

    勇気ある言葉

    小説・文芸

    4.5
    1巻440円 (税込)
    溢れんばかりのユーモア、該博なる知識の所有者・狐狸庵山人が、古今東西、森羅万象の名言、格言に、自由奔放、縦横無尽、手当り次第に挑戦。迷える心、鬱屈した精神、卑属な心情をものの見事に解き放つ。笑いと諷刺のうちに人生の諸相を皮肉る、おかしなおかしなエッセイ集。
  • 父親 上

    父親

    小説・文芸

    3.0
    1~2巻440円 (税込)
    石井菊次は56歳。化粧品会社の宣伝と商品開発の担当部長。妻と二人の子供がいる。だが、平穏無事な生活とはこんなに脆いものなのか。スタイリストの仕事に生きがいを持つ娘の純子が、妻子と別居中の青年実業家・宗と道ならぬ恋におちた。娘の平凡な結婚を願う菊次は、宗の妻が初恋の人の娘であることを知り、複雑な思いに悩む。話題作の上巻。
  • 夫婦の一日

    夫婦の一日

    小説・文芸

    3.8
    1巻440円 (税込)
    不幸に襲われたとき、心のよりどころになるものは何か。老いて死を間近に感じたとき、不安から救ってくれるものは何か。生涯をかけて厳しく宗教を追求してきた著者は、実人生の中で、傍らにいる妻の苦悩と哀しみを受け入れるために、信仰とは相反する行動に出た……。生身の人間だけが持ちうる愛と赦しの感情を描いた表題作ほか、心の光と闇の間で逡巡する人間の姿を描いた短編集。
  • それ行け狐狸庵

    それ行け狐狸庵

    小説・文芸

    3.2
    1巻447円 (税込)
    草深き柿生の里から虎(狐?)視眈眈、尻尾ふり立て駆けつける、天下の大事に異変はありや。さみしきアタマを隠さんとかつらに手をのばし、六本木のお化けバーで怪物になりすまして女の子を追いかけ、ホスト・クラブに潜入して難癖のし放題、さてまたデパートでホントの万引きを決行、フリチン芝居、身を挺しての東奔西走、あげくの果てのムチ打ち症、さらに加えて犯人容疑。世の平穏を乱す人騒がせな遠藤センセイの狐狸庵シリーズ決定版。抱腹絶倒まちがいなし。
  • 狐狸庵 歴史の夜話

    狐狸庵 歴史の夜話

    小説・文芸

    4.0
    1巻469円 (税込)
    晩年の豊臣秀吉は愛すべきフーテン老人? 立派だが、どこかおっかなくて近寄りがたい細川ガラシヤおばさん。もし織田信長が現代に生きかえって、われわれの目の前に現われたら? そして信長の眼には今の社会はどのように映るのだろうか……。あるときは廃墟にたたずんで昔日に想いをはせ、またあるときは埋もれた史料の山から歴史の真実を探りだす。夜が更けるのも忘れて、狐狸庵山人がユーモアを織りまぜて語りかける、渋味あふれる歴史エッセイ。読んでいくうちに思わず、歴史人物や日本史への新たな興味を呼びおこすこと間違いなし!
  • 十一の色硝子

    十一の色硝子

    小説・文芸

    -
    1巻484円 (税込)
    初老の男たちの心に残されたつらい戦争の記憶。若き留学時代にふれあった異邦の人々の上に流れた歳月の跡。兄の死と母の遺体の再埋葬にたちあい心をよぎる人生の帰着の姿。歳月、老い、そして人生……。夕暮れの光を受け鮮やかな輝きを見せる色硝子のように、深々と心に刻まれる生の断片。生きることの重みを、人生のうしろ姿を、読む者の心にしみこませる十一話を収めた短編集。
  • こころの不思議、神の領域

    こころの不思議、神の領域

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻489円 (税込)
    年齢とともにいささか懸命、必死の気持ちで、自分の心の奥にひそむものや、死について知ろうと努めるようになった。小説家として当然といえば当然であろうが、若い頃や壮年の頃は、同じ問題を考えても、やはりまだまだ人生が残っているという甘さが手伝って、懸命さにかけるところがあったのではないだろうか。だが、この年齢になると、これらの先生たちの、ひとつひとつのお話は、個人にとっても切実な問題ばかりであった。――まえがきより
  • 愛と人生をめぐる断想

    愛と人生をめぐる断想

    小説・文芸

    5.0
    1巻495円 (税込)
    正直、自分の著作からこのような本をつくりだすことができるとは思わなかった。あるものは私の考えや気持ちをズバリと表現したものだが、別のものは私の考えではなくても作中人物に言わせた場合もある。しかし、読みながら、「なかなか、いいことを言っているじゃないか」滑稽だが、感心してしまった……。(「あとがき」より)
  • ひとりを愛し続ける本

    ひとりを愛し続ける本

    小説・文芸

    3.7
    1巻506円 (税込)
    情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるもう1人の自分に気がつくとき、人生はより深く、より拡がりを持つ。――退屈と忍耐、悲しみや苦しみの中に、人生を楽しみ愛する方法を、明快に語るエッセイ集。
  • あなたの中の秘密のあなた

    あなたの中の秘密のあなた

    小説・文芸

    3.8
    1巻510円 (税込)
    やさしさの中にひそむ欲望。勇気の中にひそむ弱さ。正義の中にひそむ虚栄心。誰も知らない、あなたですらきづいていない、あなたの「影」にどうぞ目をむけてください。愛することも愛されることも、秘密の自分を上手に受け入れることから始まります。――本書は、ご存じ狐狸庵先生が、女性の秘密について、情熱と愛情の違いについて、結婚生活の知恵について語るエッセイ集。「魅力ある悪女」に憧れるすべての女性たちに贈ります。
  • 父親
    値引きあり

    父親

    小説・文芸

    3.8
    1巻512円 (税込)
    不倫の恋におちた娘と、娘の恋愛により深く傷つく「父親」という孤独で哀れな存在を、切々と描きつくす恋愛大作。スタイリストの仕事に打込む純子は、妻子ある青年実業家の強引な情熱に動かされ、道ならぬ恋におちた。新製品開発競争で苦境に立つ化粧品会社重役の父・菊次の、複雑な思いを絡めて描く傑作長編。
  • 狐狸庵閑談

    狐狸庵閑談

    小説・文芸

    5.0
    1巻520円 (税込)
    『夫の宿題』という本をご存知だろうか。平成8年に亡くなった遠藤周作氏の妻、順子夫人がその結婚生活、そして共に遠藤氏の病魔と闘った生活について語った手記であり、今多くの読者の注目を集めている。では当の遠藤周作氏は、その晩年、いかなる心境にあったのだろうか。 本書は自らの身辺雑記から、日々のニュースに対する所感まで、好奇心の強い著者らしく、幅広い話題の詰まったエッセイ集である。 たとえば、美味い蕎麦屋を見つけたかと思えば、家族に嫌がられながらも奇妙な鳥を飼ってみる。正月のテレビのくだらなさには怒りを抑え切れず、日本の教育制度にも一言あり。 さらに、老いを迎える覚悟、死生観、信仰心についても語る。今思えば、自らの死を迎える清冽な覚悟がそこにあったといえる。しかし、闘病生活の暗さはみじんも感じさせず、ユーモア溢れる狐狸庵節が冴え渡っている。著者の人柄がつくづくしのばれる、ファン必読の一冊である。
  • よく学び、よく遊び

    よく学び、よく遊び

    小説・文芸

    -
    1巻539円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 人間に対して人一倍好奇心の強い狐狸庵・遠藤周作氏の、昭和26年から54年まで、文学の話から闘病生活、新婚旅行の話、学生時代のこと、ダンスや芝居の話など…折りにふれて書き綴ったエッセイ集。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 冬の優しさ

    冬の優しさ

    小説・文芸

    -
    1巻539円 (税込)
    青年時代にリヨンの広場で出会った老夫婦の、秋の果樹園にさす午後の陽のようなあたたかな微笑。齢をとったらそんな老人になりたいと思ってきたが、私もその年齢にたどりついたようだ……。優しさを、心のふれあいを、そして思いやりを求め、著者は真摯に人間を見つめてきた。青年時代から今日までの“私の歳月”と“人生の出会い”をふり返り、人間と愛と生と死を綴る愛のエッセイ集。
  • 牧歌

    牧歌

    小説・文芸

    -
    1巻539円 (税込)
    1950年、27歳の著者は戦後初の留学生として、フランスに旅立った。街角にも人々の心にも戦争の暗い翳を残すヨーロッパで、信仰を、愛を、そして自らの生き方を真摯に模索する。この間に書かれた青春の苦渋と若さの香気溢れるエッセイを中心に、以後最近に至るまでの海外紀行エッセイを集める。〈日本と西洋〉というテーマを一貫して追求してきた著者の創作と表裏一体をなすエッセイ群。
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

    十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

    小説・文芸

    3.8
    1巻539円 (税込)
    好きと打ち明けたい。デートに誘いたい。病気の人を見舞いたい。身内を亡くした人にお悔やみを伝えたい。そんな時、どうしたら自分の気持ちを率直に伝えて、相手の心を動かす手紙を書くことができるのか――。大作家が、多くの例文を挙げて説き明かす「心に届く」手紙の秘訣は、メールを書く時にもきっと役立つ。執筆より半世紀を経て発見され世を瞠目させた幻の原稿、待望の文庫化。
  • 海と毒薬(新潮文庫)

    海と毒薬(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.3
    1巻539円 (税込)
    戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか? いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか? 神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。
  • 周作塾

    周作塾

    小説・文芸

    3.9
    1巻544円 (税込)
    金持ちになれる、女にモテる、人生を豊かにする、ツキを呼ぶ――「読んでもタメにならない」とシャレながら、楽しい人生をおくるための機智溢れるヒントを満載して綴る長編エッセイ。諧謔とユーモアをたっぷり詰めこみ、時代の風俗、生きるとは何かについてユニークなメッセージを熱く語る。
  • 『深い河』創作日記

    『深い河』創作日記

    小説・文芸

    4.0
    1巻550円 (税込)
    「この小説のために文字通り骨身をけずり、今日の痛みをしのがねばならなかったのか」。作者最後の長編小説であり、純文学の奇跡と今もなお絶賛される『深い河(ディープ・リバー)』は、壮絶で苛酷な闘病生活のなかから生み出された。1990年8月26日から1993年5月25日まで、小説と死を見つめ続けた感動の軌跡。(講談社文庫)
  • さらば、夏の光よ

    さらば、夏の光よ

    小説・文芸

    3.9
    1巻550円 (税込)
    背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。(講談社文庫)
  • 協奏曲

    協奏曲

    小説・文芸

    -
    1巻550円 (税込)
    かつての恋人で、今は外交官夫人になっている女性を忘れられず、再会を期してフランスへ渡る中年作家。また、海外取材という名目で、この中年独身作家のあとを追う、天衣無縫に生きる若い女性アナウンサー。二つの世代の恋愛とその心理的葛藤を、同時並列の映画的手法で描く傑作長編。

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  • テレーズ デスケルウ

    テレーズ デスケルウ

    小説・文芸

    -
    1巻550円 (税込)
    テレーズの夫毒殺未遂事件は、家の体面をなによりも大事に考える家族の、いつわりの供述書によって免訴になるが……帰宅したテレーズはいわば幽閉状態を強いられて、絶望的な孤独をかみしめる。はたして私はほんとうに「殺し」を意図したのだろうか? 均整美をそなえたフランス20世紀文学の代表的古典。
  • 口笛をふく時

    口笛をふく時

    小説・文芸

    4.0
    1巻555円 (税込)
    汗くさい中学生小津と平目、そして彼等のアイドルの女学生・愛子。稚ない青春の日々。しかし戦争はすべてを変え、海軍士官の愛子の夫も、召集された平目も死んだ……。時はたち、小津の息子、野心家の医師・鋭一は、癌の新薬の人体実験にある女性患者を選ぶ。それは偶然にも、愛子であった。小津父子の断絶、美しくも懐かしいものの消失。感動の長編小説。
  • 鉄の首枷 小西行長伝

    鉄の首枷 小西行長伝

    小説・文芸

    4.0
    1巻555円 (税込)
    堺の名家に生まれ、豊臣秀吉に取り立てられ、関ヶ原合戦で敗れて刑死した、キリシタン大名小西行長にはめられていた“鉄の首枷”とは。無謀な朝鮮侵攻において秀吉を裏切り、同僚加藤清正を落とし入れてまで和平工作を重ねた行長の、面従腹背の生涯の謎に迫る傑作。
  • 妖女のごとく

    妖女のごとく

    小説・文芸

    3.9
    1巻565円 (税込)
    友人の結婚相手にと、大河内女医の身辺を探りはじめた辰野は、いつしか妖しい魅力の虜になり、底知れぬ蠱惑(こわく)の罠に陥っていく。やがて明かされる意外な真相が、さらに恐怖を呼び起こす……。都会感覚あふれる傑作サスペンスロマン。
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話

    狐狸庵閑話

    小説・文芸

    4.1
    1~4巻565~814円 (税込)
    ぐうたら人生の味を開陳する狐狸庵山人の珍妙なる人間学。秀吉の夫婦喧嘩を仲裁する信長に英雄偉人の尻尾を覗き、酒癖のあれこれに人情風俗の妙を知る。権威や独善には背を向け、劣等生的人間に豊かさを見、親愛感を覚える。愛すべきはマヌケ人間、語るべきは気弱人間。人生の味をいかんなく示すエッセイ。
  • 聖書のなかの女性たち(新潮文庫)
    NEW

    聖書のなかの女性たち(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.0
    1巻572円 (税込)
    聖書は決して夢物語ではない。私たちと何ら変わりのない血の通った生身の人間がそこにはいる。聖母マリア、長血を患う女、売春婦、マグダラのマリア……。みな病に苦しみ、他人を妬み、弱さゆえに誰かを裏切る。彼女たちの苦しみは、あなたの苦しみ。だから辛いときには聖書を開いてみて。惨めなのはあなただけではないし、決して独りではないと気づけるから。傷んだ心を優しく包む名エッセイ。(解説・宮澤エマ)
  • 私にとって神とは

    私にとって神とは

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻572円 (税込)
    いったい神なんか本気で信じているのか」とか「あんたにとって神とは何か」とか、数々のご質問を私が整理して、それに私なりの考えを、できるだけわかりやすく話して、それを文章にしたのがこの本である。(「あとがき」より)「無理をしない、きばらない」信仰とは? 『沈黙』の著者が明かす“弱虫”から“強虫”への変身の秘密!
  • 恋することと愛すること

    恋することと愛すること

    小説・文芸

    -
    1巻579円 (税込)
    世の中の多くの恋人たちや、また、多くの恋愛論が、ともすれば混同してしまっている。「情熱(パシオン)」と「愛(アムール)」のちがい……これを正しく理解し、「恋すること」と「愛すること」を明確に区別できるようになることこそが、良き恋愛の秘訣である。本書は、人間の真実を見つめ続けた作家が、若き人々への覚え書きとしてやさしく綴った、珠玉の恋愛論。時を経ても色あせることのない言葉が随所にちりばめられた、エッセイの名品である。
  • 真昼の悪魔

    真昼の悪魔

    小説・文芸

    3.3
    1巻583円 (税込)
    患者の謎の失踪、寝たきり老人への劇薬入り点滴……大学生・難波が入院した関東女子医大付属病院では、奇怪な事件が続発した。その背後には、無邪気な微笑の裏で陰湿な悪を執拗に求める女医の黒い影があった。めだたぬ埃のようにそっと忍びこんだ〈悪魔〉に憑かれ、どんな悪を犯しても痛みを覚えぬ白けた虚ろな心を持つ美貌の女――その内面の神秘を探る推理長編小説。
  • 走馬燈―その人たちの人生 ―

    走馬燈―その人たちの人生 ―

    小説・文芸

    -
    1巻583円 (税込)
    日本人として初めてエルサレムを訪れたペドロ岐部、贋の大使として渡欧し、ローマ法王に謁見した支倉常長、そして多くの名もない殉教者たち――日本にはキリスト教の伝統はないと信じられながら、実際は四百年にわたる栄光と苦難の歴史が秘められている。日本人でありながらイエスと関わり、劇的な運命をたどった人々を、そのゆかりの地に赴いて回想した異色のエッセー。
  • 結婚

    結婚

    小説・文芸

    3.9
    1巻586円 (税込)
    限りない期待と、多くの不安に心がゆれる結婚――それはたまたまめぐりあった1組の男女の単なる共同生活なのか、あるいは美しい愛情物語なのか。持続する愛とは?思わぬもろさを含む夫婦生活をつなぐものは?夫と妻の間に横たわる問題を、オムニバス風の手法で追求した表題作ほか8編を収録。
  • 聖書のなかの女性たち

    聖書のなかの女性たち

    小説・文芸

    3.9
    1巻594円 (税込)
    血ぬられたキリストの顔を布で拭ったヴェロニカ、マグダラのマリア、大司祭長カヤパの女中、ヨハネの首を得たサロメ、良妻賢母型のマルタ、ローマ総督ピラトの妻等、聖書のなかから11人の女性を選び、“苦しみの連帯感”ともいうべき人間論を展開。遠藤文学の基調音を奏でた、感動を呼ぶエッセイ。(講談社文庫)
  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1

    日本名城紀行

    小説・文芸

    -
    1~6巻605円 (税込)
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
  • P+D BOOKS 宿敵 上巻

    P+D BOOKS 宿敵

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻605~770円 (税込)
    加藤清正と小西行長 相容れない同士の死闘。  秀吉の臣下、武人・加藤清正と商人・小西行長好対照をなす武将だった。  清正が尾張中村の鍛冶屋の息子、あくまで「土の人」である一方、行長は海外貿易で隆盛を極めた、堺の貿易商・小西隆佐の息子で「水の人」である。  徒手空拳、自分しか頼れなかった清正に対し、堺の会合衆の富と政治手腕を後ろ盾にもつ行長・・・両者は出発から違っていた。  そんな二人を秀吉は見事な近習操縦術で競わせる。しかし、武人と商人とは根底では手を握れない。  やがて2人のライバルは、死闘を演じる宿敵となっていった……。
  • 満潮の時刻

    満潮の時刻

    小説・文芸

    4.0
    1巻605円 (税込)
    突然の喀血により結核に冒されていることを知った明石。四十代の働き盛りで療養生活を余儀なくされ消沈する明石が入院先で出会ったのは、自分よりもさらに死に近い病人たちと、その儚い命の終焉だった。結核がまだ致命的な病であった時代、死の淵を彷徨い絶望と虚無に陥った男の心はどこへ向かったのか。生と死、信仰と救済。遠藤文学を貫くすべてのテーマが凝縮された感動の長編。
  • 白い人・黄色い人

    白い人・黄色い人

    小説・文芸

    3.8
    1巻605円 (税込)
    『白い人』は、醜悪な主人公とパリサイ的な神学生との対立を、第二次大戦中のドイツ占領下リヨンでのナチ拷問の場に追いつめ、人間実存の根源に神を求める意志の必然性を見いだそうとした芥川受賞作。『黄色い人』は、友人の許婚者をなんらの良心の呵責も感じずに犯す日本青年と、神父を官憲に売った破戒の白人僧を描いて、汎神論的風土における神の意味を追求する初期作品。
  • ファーストレディ(上)

    ファーストレディ

    小説・文芸

    -
    1~2巻605円 (税込)
    戦争末期、空襲下の東京で、女学生の百合子と愛子は二人の大学生と出会った。その一人、渋谷と戦後再会した百合子は、もう一人の大学生、辻を慕いながら、渋谷の求婚を受け入れる。議員の家系に繋がる百合子との結婚によって、渋谷は政治家としての第一歩を踏み出した。一方、シベリア抑留から病んで帰った辻は、医者を目指す愛子と結ばれる。かくて二組の夫婦の戦後が始まった……。
  • 月光のドミナ

    月光のドミナ

    小説・文芸

    -
    1巻605円 (税込)
    暗い波間から現われた全裸の金髪女性に頬を打たれ、自己のマゾヒストとしての運命を確認する画学生千曲の暗い欲望に迫る「月光のドミナ」。外国旅行中、結核が再発した夫に南仏見物を同意させる妻のわがままを描く「再発」。ほか「シラノ・ド・ベルジュラック」「あまりに碧い空」「パロディ」「寄港地」「宦官」「松葉杖の男」「地なり」「イヤな奴」「葡萄」を収録。作中人物の心に潜む暗い衝動やエゴイズムや恐怖を、そのまま描き出す誠実な筆致と明確な構成を持つ初期短編11作。
  • 怪奇小説集

    怪奇小説集

    小説・文芸

    4.3
    1~2巻607~660円 (税込)
    深夜、胸をしめつけられるような息苦しさに襲われたルーアンのホテル、真夜中の階段を上がっていく何者かの足音を耳にしたリヨンの学生寮、うなだれている人影を夜具の足許に目撃した熱海の旅館――「三つの幽霊」ほか、身の毛もよだつ恐怖譚15編を収録。
  • 眠れぬ夜に読む本

    眠れぬ夜に読む本

    小説・文芸

    4.0
    1巻616円 (税込)
    人間の心の奥底は考えていた以上に深く、底知れず、混沌としていたことがわかり、またこの心の奥底と、いわゆる外見が荒唐無稽、非科学的に見えるものには密接な関係のあることを知った……。(本文より) 生命はどこから来たのか、難病に苦しむ人へ、人間は死んだらどうなるか、など人類普遍のテーマに興味深く平易に迫るエッセイ。

ユーザーレビュー

  • 悲しみの歌(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人生でベスト5に入る名著。8年ぶりに読み直したけど本当に素晴らしい本。人間が掲げる「正義」というものはいかに脆く、虚しいものであるかを教えてくれる。この世に絶対の正義は無い。争いなんて正義と悪ではなく、いつだって正義と正義のぶつかり合い。 「自分は正義だ!あいつは絶対悪なんだから、正義の鉄槌を下してやる!」と思ったときこそ、我が身を振り返るべき一番のタイミングだと肝に銘じて生きていきたい。

    0
    2026年09月28日
  • イエスの生涯

    Posted by ブクログ

    ジーザスがかっこよすぎる。ジーザスは神の子ではなく、神力的なものを持った超人でもなかった。ただの人だった。ただ、人の優しさを自分のことのように感じることができる人だった。
    盲目の人を癒す力もなく、ただ純粋に痛みを分かち合った。
    最終的に人々は神の子ではないと見放し十字架に架ける。しかし、ジーザスは最後になっても主に彼ら(ジーザスを十字架に架けた者たち)の罪の赦しを乞うた。ジーザスは、最後まで隣人愛を説き、愛による救済を訴えたのだ。
    ジーザスが人間であるということは我々にとって何よりも救いではないだろうか?神の子でも、超人でもなく、ただの人が誰かのために身代わりとなり、最後まで優しさを持っていたということ、それはこの性悪説が真実のようになっている社会に対して何よりも救いとなるのではないだろうか。
    一言で言えば、この本を読んで思ったことは、「ジーザス、かっけえ」だった。人を無心に信じる、無償の愛を与える、それができるのは本当の強さだ。

    0
    2026年09月24日
  • 女の一生 一部・キクの場合

    Posted by ブクログ

    600ページあったけど一気に読んだ。キクの一途な想いも、伊藤の葛藤も、すべて引き込まれた。
    自分はキリスト教徒ではないが、ミッション系の学校にいた頃、神父の一人が「神はみんなの心の中にいます」と言っていたことを思い出した。
    キク、清吉、プチジャン、そして伊藤。彼らはそれぞれ、心の中にいるマリアやイエス、あるいは名前のつかない何かに問いかけているように感じた。
    特に印象に残ったのは、キクがマリアに怒りをぶつける場面だった。信じているからこそ祈るというより、「なぜ助けてくれないのか」と怒っている。その姿がとても生々しい。遠藤周作がこういう信仰の姿を描いていることも意外だ。
    人は報われたかどうかを、その瞬間だけで判断できるのだろうかと考えた。
    キクは報われたとは言いにくい。だからといって100%報われていなかったとも言えない。
    キクがどう生きたか。その生き方そのものまで含めて考えると、報われたかどうかなんて一生かけても判断できないと思う。
    今この瞬間には苦しみしかなく、救いがないように見えることでも、人生全体の中に置き直したとき、その意味は変わるのかもしれない。ただし、苦しみには必ず意味がある、という単純な話でもないと思う。苦しみは苦しみのまま残る。それでも、その人生を「無意味だった」と簡単に言い切ることもできない。
    「沈黙」もよかったが、こちらは神がなぜ沈黙するのかという問い以上に、愛とは何か、善とは何か、人はどう生きるのかを考えさせられた。
    私たちは日々、自分の中の何かに問いかけながら生きているのだと思わされた小説だった。

    0
    2026年09月22日
  • 深い河 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人は過ちや後悔を抱えながら生きている。誰にも言えないものもある。過ぎ去ったことであり、今更どうしようもないので、心の箱に鍵をかけてしまうのだが、事によってはしまえなかったり、何かの出来事で箱の扉があいて苛まれてしまう。そんなときに救いになるのが信仰なんだと本書を読んで思った。
    過ちを犯したときに、どれほど謝罪し、反省し、後悔したところで抱えるものは消えないが、「許し」は抱えるものを消す有効な方法なのだろう。相手がいる事であれば相手の許しが、相手がいない事であれば自分の許しが救いになる。自分で自分を許せないなら神の許しが救いになる。神の形はどのようなものでもよく、キリストでもブッダでも、あるいは圧倒的な大自然の象徴でもよいのだろう。本作では深い河がその許しを与える存在であった。すべてを受け入れてくれる圧倒的なスケールがあり、さらに河は流れて消えるという目に見える現象があるからこそ、抱えるものを手放すための大きな救いになるのだろう。
    自分の中で大いなる存在を思い描き、その許しを得て抱えるものを消すことは、客観的な科学ではない。そのため、科学が発展した現代において、信仰を単に非科学的なものとして否定したり侮蔑したりする風潮もある。どんなに祈っても、救われない現実があることは自明の理だ。ただ、信仰には、科学の力ではどうにもならない人間の心の痛みを和らげ、支える一定の力はある。過信や妄信は戒めるべきだが、人間の弱さに寄り添うものとして、信仰のあり方を静かに見つめ直すことは大切だと感じた。

    0
    2026年09月22日
  • 海と毒薬(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人間の心の中にある毒は、波によって浮き沈みする。海の中に入ってしまえば、その毒は広い海の中に溶け込み、ひどく小さなものに見える。しかし、波によって浜辺へと押し返されたとき、その毒は逃げ場を失い、はっきりと姿を現す。

    作中の人間は、それぞれ異なる「波」を持っているように思えた。何度も波に押し返され、そのたびに自分の中の毒と向き合う者もいれば、波がほとんどなく、常に心の中が毒に侵されているような者もいる。また、たった一度の大きな波によって、心の中に毒が生まれたりする者もいる。

    そして、その人間たちの心にある毒をさらに濃くしていたのが、作品の時代背景だったのではないかと思う。戦争という大きな「毒」の中で生きることで、人間は自分自身の中にある毒にも気づかないまま、それを吐き出してしまう。

    さまざまな人間が、それぞれの「波」と、時代という「毒」の中で生きながら、最後には自分の心の中にある毒を吐き出していく。その姿を描いた作品なのではないかと思った。

    0
    2026年09月16日

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