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Posted by ブクログ 2023年11月01日
個々人の内なる価値判断基準、神の存在、または良心とも言われるものから行動をおこすこと。このアンチテーゼをひたすら描写したのだと思う。
あくまで組織内部の人間関係や、異性関係やなどを前提とした行動とはどのようなものかを描写したのだと思う。
なぜ日本が太平洋戦争を引き起こし、敗戦したのか、ということにも...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月01日
私の中の戸田を見つめ直すことができた。
周りのお咎めがなければどんな残酷なこともしでかしていたかもしれない。
私達日本人は良心、善悪を世間に委ねている。しかし自分の心の拠り所は自分の核として存在していなければいけないし、柔軟であってはいけない。
流される勝呂の弱さ、自己を肯定するために歪んだ解釈をし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月25日
読後、あぁなんかすごい小説を読んでしまった…と感嘆の声が漏れた。話の構成もとてもよく、深い海に引きずり込まれる感覚で読んだ。
戦争末期、空襲でたくさん人が死んでゆく日常の、その時代を生きぬいた日本人にしかわからない殺伐とした空気。だが、この小説の問いらしきものには現代人の私も深く考えさせられる。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月01日
・小説として面白い。文が上手い。惹きこまれる。長すぎずに、短く読めるのが良い
・解説者によると「日本人の良心はどこにあるのか」というのが遠藤周作の根源的テーマらしい。確かに、そのようなテーマを感じさせつつ、堅苦しすぎないストーリーがよかった。普通の人間が、どのような過程でおぞましい行為に手を染めるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月10日
倫理についての捉え方、命の価値や正義は、その時代に応じて大きく変わる。
10年程前のアメリカでは、半数以上の人が、日本への原爆投下は正しかったと言った。だが、今では7割の人が、原爆投下は不必要であったと答えた。
テロは神風と呼ばれ、特攻はテロと同列に語られることもでてきた。
私たちは戦争のない国に生...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月09日
面白かった。扱う題材が、ひどく重い。淡々と登場人物の過去や、そう思うに至った経緯みたいなのを描写することで、余計に悲しさや虚しさみたいなものが強調されていると思った。また、緊迫感のあるシーンでは非常にドキドキとした。これも淡白な文章で起こった出来事を次々と描写していった結果だろうと思う。それぞれが何...続きを読む
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