新装版 海と毒薬
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新装版 海と毒薬

550円 (税込)
385円 (税込) 12月25日まで

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生きたままの人間を解剖する――戦争末期、九州大学附属病院で実際に起こった米軍捕虜に対する残虐行為に参加したのは、医学部助手の小心な青年だった。彼に人間としての良心はなかったのか? 神を持たない日本人にとっての<罪の意識><倫理>とはなにかを根源的に問いかける不朽の長編。

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新装版 海と毒薬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦争中だったから。
    それだけでは済まされないあまりに残酷な行為を行ってしまった医師、看護師達の話です。
    前々から読みたいたいと思っていた作品。本編、解説含めて読んで良かったと思える作品でした。

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    面白かった。人間の生々しい心理描写、テーマ設定が非常に好み。

    私たちはどうやって良心と向き合っていけば良いのだろう。教えに従っていれば良い信者たちとは異なりどれほど正しくあるかを自分達で裁量しなければならない。
    個人的な意見だが、自分の良心に言い訳できるか、が一種の線引きのような気がする。戦争での

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    個々人の内なる価値判断基準、神の存在、または良心とも言われるものから行動をおこすこと。このアンチテーゼをひたすら描写したのだと思う。
    あくまで組織内部の人間関係や、異性関係やなどを前提とした行動とはどのようなものかを描写したのだと思う。
    なぜ日本が太平洋戦争を引き起こし、敗戦したのか、ということにも

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    私の中の戸田を見つめ直すことができた。
    周りのお咎めがなければどんな残酷なこともしでかしていたかもしれない。
    私達日本人は良心、善悪を世間に委ねている。しかし自分の心の拠り所は自分の核として存在していなければいけないし、柔軟であってはいけない。
    流される勝呂の弱さ、自己を肯定するために歪んだ解釈をし

    0
    2023年03月01日

    Posted by ブクログ

    読後、あぁなんかすごい小説を読んでしまった…と感嘆の声が漏れた。話の構成もとてもよく、深い海に引きずり込まれる感覚で読んだ。
    戦争末期、空襲でたくさん人が死んでゆく日常の、その時代を生きぬいた日本人にしかわからない殺伐とした空気。だが、この小説の問いらしきものには現代人の私も深く考えさせられる。

    0
    2022年08月25日

    Posted by ブクログ

    大きな環境の津波に流されてしまう人々を観させられた。
    いわゆる良くない言葉が使われているけど雰囲気が出て良いな。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    戦時下、捕虜を生きたまま解剖した実際の事件をモチーフにした小説。
    葛藤し続ける勝呂に対し、良心が咎めることを知らない戸田。
    決して戸田が悪いわけではない。勝呂が素晴らしいわけでもない。
    何を以て「正しさ」とするのかは時代によっても社会によっても人によっても違うので、絶対的な正しさなんてものはない。そ

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    ・小説として面白い。文が上手い。惹きこまれる。長すぎずに、短く読めるのが良い
    ・解説者によると「日本人の良心はどこにあるのか」というのが遠藤周作の根源的テーマらしい。確かに、そのようなテーマを感じさせつつ、堅苦しすぎないストーリーがよかった。普通の人間が、どのような過程でおぞましい行為に手を染めるの

    0
    2024年01月01日

    Posted by ブクログ

    倫理についての捉え方、命の価値や正義は、その時代に応じて大きく変わる。
    10年程前のアメリカでは、半数以上の人が、日本への原爆投下は正しかったと言った。だが、今では7割の人が、原爆投下は不必要であったと答えた。
    テロは神風と呼ばれ、特攻はテロと同列に語られることもでてきた。
    私たちは戦争のない国に生

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    ある町の怪しい医者、勝呂。彼が過去に関与した"捕虜に対する人体解剖"に関する人間の過去、命、倫理を問いかける。戦時中の命に関する考えの狂いや、人生観によって考えが変わる中で、神の概念の少ない日本人の特徴が描かれているのではないか。

    0
    2023年08月13日

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