【感想・ネタバレ】新装版 海と毒薬 のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年04月12日

この本は太平洋戦争末期に日本陸軍と九州大学が起こした、捕虜の生体解剖という悲惨な事件をモチーフにしたものである。この事件は、戦争中という異常な状態が引き起こした事件と言えるのかもしれない。

しかし、作者はこの事件が起きた理由を、日本人の罰は恐れるけれども罪は恐れないという習性に求めている。「赤信号...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年04月06日

2018/04/06

昔から読むべき本だと思っていてようやく手に取ることができました。
宗教に頼って道徳を守るではない私たちにとって、「神」のかわりに律してくれるのは自分の良心になると思います。「お天道様が見ている」という言葉を子供の頃に言われたことがありますが、あれも過去から未来へ向かってどの自...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年05月08日

我想胜吕的太太是那个手术的护士。日本人有没有无情?因为,没宗教的信心? 不是,我不想。到今天,天帝。从明天,悪人。是有一般。人的心是不明白,永远。

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Posted by ブクログ 2014年06月14日

生体解剖事件に係わった医師たちを中心に、日本人と罪悪感を描いた不朽の名作……
なのだけれども、事件とは関係のない部分での、一般人の罪悪感描写が実はスゴい。

「だってみんなやってるもーん」のひと言で殺人も虐待も行う自覚なき一般人。
自分がされたことは覚えていて、自分がしたことは忘却もしくは正当化する...続きを読む

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Posted by ブクログ 2013年03月07日

主人公である医者の勝呂はある生体実験に誘われた。その実験は人間の解剖実験だった。勝呂はその誘いを断れずとうとうその実験に参加してしまった。真面目で親切な勝呂に良心 はなかったのだろうか…

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Posted by ブクログ 2012年09月25日

気持ちよく読める作品ではないかもしれないけど
人間臭い汚い部分にも共感しながら読める作品。
文学的に掘り下げて考察するのも面白そう。

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Posted by ブクログ 2012年06月09日

史実をもとにしているし内容は重かったが、問いかけは心にぐさりとくるものがある。我々日本人は時として周囲に流されがちだがそれは明確な善悪の区順がないからだと思った。そのことをわかりやすく「神を持つ外国人」と「神を持たない日本人」の対比によってあらわしているあたりはさすがだと思う。夏草草介の解説もよかっ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2012年03月28日

思っていたよりも読みやすい文体、重い内容。
名作と言われる所以がある。医療的な表現は素人にはわからないけれども書き込まれていると思う。
気づきたくなかった自分のエゴイズムをつきつけられた。戸田の「だが醜悪だと思うことと苦しむこととは別の問題だ。」など。
普段、蛇足と思っている解説だが本作の夏川草介さ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2011年08月25日

太平洋戦争末期、九州帝大医学部で起きた実話
を元にしたあまりにも有名な作品なのですが、
この機会に、今読んで良かったと思いました。

医学的な実験というお題目の元に、軍人でなく、
医者が捕虜を殺す、生体解剖と呼ばれる行為。
解説によれば、時代を経ることで、この行為を
絶対悪とする意識が薄れてきている...続きを読む

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Posted by ブクログ 2017年10月31日

大戦時に日本の大学病院で実際に行われた、米軍捕虜への生体実験事件をモデルにした作品。戦争中は様々な価値観が変わってしまうという通説があるが、果たして人間の"良心"もその対象になり得るかということをテーマとしている。

一人の男性が引っ越してきた土地で陰鬱そうな医者 勝呂と出会うパ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年11月10日

1958年の作品、戦争末期に九州大学付属病院で実際に起こったアメリカ兵捕虜に対する生体解剖事件をモチーフとした小説、数ある遠藤作品の中でも代表作の一つとして数えられる本です。

解剖時の様子や関わった人たちの心の描写が、とてもリアルで思わず目を背けたくなりました。極限状態であった背景はあるにしても、...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年03月11日

人が持つべき倫理や感情を持ってない(というか選択肢として持たないでいることを感覚的に知ってそちらが性に合っていた)人たちに共感した。

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Posted by ブクログ 2014年05月29日

自分には良心があると思う。けれどそれは、ひどく不確かで不安定なものだ。自分だったら「その時」どうしただろうか。違う時代の、まるで遠い世界の話のようで、これは私たちの問題なのだと、夏川草介さんの解説を読んでやっと理解できた。だから、こんなにも気持ちが重たくなるのだ。

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Posted by ブクログ 2013年08月28日

聞いたことはあったが読んだことはなかった作品。

生体解剖を通じ,解説にあるように,基準としての神をもたない日本人の,良心とはなにか,考えさせられる作品。

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Posted by ブクログ 2012年01月09日

心をえぐられたような読後感。日本人の良心は何に基づくのか、社会や他人からの非難が無ければ罪悪感は無くなってしまうのか、、、

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Posted by ブクログ 2011年10月16日

生きたままの人間を解剖する、しかも実際にあった話ということで、映画SAWのようなグロテスクなものをイメージして読みはじめた。しかし、実際は物語は眈々と進み、それが逆に作りものではないリアルな死を感じさせた。また、夏川草介さんの解説が実に秀逸。『キリスト教のような絶対的神を持たない日本人は、良心の価値...続きを読む

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Posted by ブクログ 2011年06月16日

善悪の問題において極限的な状況下であって、最も道徳的な態度を求められる医師が自分の中の善悪に曖昧な態度を取り続ける姿を描いた作品。神のいない日本人の恐ろしさが書かれている。一読してそのメッセージを明確に受け取れていない自分もまた日本人なんだと気づかされて言いようのない嫌悪感に包まれた。

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Posted by ブクログ 2019年10月06日

西川美和さんの「名作はいつもアイマイ」がきっかけで、ほぼ三十数年ぶりに再読。
書かれている内容はほぼ記憶通り。

日本人の、主人公の、考えの根拠、良心のありどころ、信仰のありどころ、判断基準のありどころの不確かさ、を描き出す、遠藤周作さんの生涯の主題が、描き出された代表作だと思っていた。

しかし、...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月06日

本編後の、医師である夏川草介さんの解説がとても面白かった。「日本人の良心」についての思考。というか、自分ひとりではそこまでの分析にたどり着けなかった。もう一度、また読みたい。

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Posted by ブクログ 2017年03月14日

「(成程、お前はなにもしなかったとさ。おばはんが死ぬ時も、こんどもなにもしなかった。だがお前はいつも、そこにいたのじゃ。そこにいてなにもしなかったのじゃ)」179ページ

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