さらば、夏の光よ

さらば、夏の光よ

550円 (税込)

2pt

背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。(講談社文庫)

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さらば、夏の光よ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年08月14日

    微笑ましくもあり、あまりに哀しくもあり・・・
    喜怒哀楽のバランス・展開が実に絶妙です。
    プロローグから第一章への導入はとても印象的。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    どんなに愛されても尽くされても、どうしても嫌悪する。美しい心をもっていても、目をそむけられてしまう。猪首という言葉を初めて知った。

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    Posted by ブクログ 2019年10月26日

    イケメン南条、デブサ野呂、美人な戸田京子の三角関係のお話
    遠藤周作が本人の役で出てきて、若者から請われてトンデモな恋愛指南(唐辛子作戦とかヤキモチ作戦とか)をしてたりする

    こんな設定は現代のラノベに通じるものもあるし、前半は男女の機微を知らない若者をからかい半分にいじる周作先生のキャラがユーモラス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月08日

    誰も幸せにならない、でも心に染みる、とまらなくなる。
    だけどそこかしこにいろんな形の愛が描かれていて、読み終わるとじーんとする。

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    Posted by ブクログ 2015年10月26日

     遠藤周作さんの作品は、必ずその根底に愛があって、細部細部に現れる憎しみ嫉妬裏切り…の中にも愛が感じられます。読んでいて安心できる、そして何だか救われる作品たちです。
     作中の、南条も京子も野呂もそれぞれの若い時代を精一杯生きています。読み終えて最後にわかったことは、野呂に対する南条の愛でした。

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    Posted by ブクログ 2014年01月12日

    それぞれの立場に立って考えると、言い分もあって世の中うまく行かないなと思いました。
    南条は自分の気持ちにまっすぐに生きただけだし。京子は周りに流されながらも、運命のいたずらで自分の思いとは違う方向に行ってしまう。野呂は大切な人大切にしたがために、生き残り思い出とともに、苦しみの中で生きていくしかない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月14日

    なんか見事なほど誰も幸せになれなかった。切ないっていうのとはちょっと違う気がしました。
    初めて読んだのが高校の時だったからずいぶん前の話なんだけど、今さらながらにこの作品が自分が生まれるより前に出版された作品だってことに気づきました。
    もちろん昭和の香りが漂いまくっているんだけど、そんなに時代を感じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月13日

    カテゴリでエッセイとしているけどエッセイでもない。遠藤周作が小説家と教師という二足のワラジを履いていた頃に知り合った男子学生にスポットをあてて書いたエッセイ風の小説か、小説風のエッセイか……どちらかわからないけれど、とても好きな文章で何度も読んだ。

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    Posted by ブクログ 2011年05月14日

    「若きウェルテルの悩み」の激しさと「車輪の下」の暗さを併せ持ったような色合いの作品。さらば、夏の光よ。

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    Posted by ブクログ 2010年01月23日

    【さらば、夏の光よ】 遠藤周作さん

    お茶の水にある短期大学のB学院
    遠藤先生はこの学校でフランス文学を教えていた。

    その遠藤先生の講義を受けていた生徒の中に
    背が低く小太りで女性にまったくもてない野呂という
    生徒がいた。

    善良で愚鈍な彼は人から頼まれたことには
    嫌な顔せずどんなことでも引き受け...続きを読む

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