妖女のごとく

妖女のごとく

565円 (税込)

2pt

3.9

友人の結婚相手にと、大河内女医の身辺を探りはじめた辰野は、いつしか妖しい魅力の虜になり、底知れぬ蠱惑(こわく)の罠に陥っていく。やがて明かされる意外な真相が、さらに恐怖を呼び起こす……。都会感覚あふれる傑作サスペンスロマン。

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妖女のごとく のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    サスペンス、ミステリーを読んでもどこか他人事で私にとっては単なるエンターテインメントでしかないのだがこれと「真昼の悪魔」だけは別。本当に面白い。というか本気で怖い。どんどん引き込まれて、一旦本を閉じてもどこか現実に戻りきれないような背筋が凍るような寒気を感じる。すごい。

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    Posted by ブクログ 2019年05月12日

    サスペンスっぽい作品。遠藤周作氏って、こんな作品もあるんですね(もともと、読んだことのない作家さんなので当たり前なのですが)。ひょんなことから、ある女性の身辺調査を始めたところ、その怪しい魅力に引き込まれていき引き返しせないことに。

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    Posted by ブクログ 2016年06月16日

     遠藤周作さんは、時代物から読みはじめました。キリスト者としての清らかな小説が多かったように思います。「海と毒薬」に続いてのこの作品です。起伏が少ない感じの、ちょっとダラダラ続く感じの、でも、彼女を助けてあげて!と叫んでしまいそうな感じが、癖になりそうです。
    抜群にファイブスターってことは無いですが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月13日

    ものすごい久しぶりに読んだら思ったよりB級感のある作品でした。
    昔はもっと楽しめたんですけど、なんででしょう。結末とか知っちゃってるからかな。宗教色の濃い遠藤作品の箸休めにいいかもしれません。
    主人公の辰野のキャラがあまり好きになれません。時代が時代なので、昭和の男ってこんな感じなのかなぁとは思いま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    引きずり込まれて怖いとわかっているのに、止めることができない。
    …読んでいる私も同じような心境に至りました。

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    Posted by ブクログ 2018年09月21日

    こういう作品も書くのか、というのが第一印象。あまり好意的でない感想ではありますが。
    簡易な設定と言って差し支えないでしょうが、まぁ時代ということかと。その意味で読み継がれる作品では決してないと断言可能かと思われ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    ミステリーとして読むとつまらないかもしれない。しかし遠藤周作氏がこの作品を書いた思いは伝わってくる。
    遠藤氏が常々口にした「人は誰でもそれを打ち明けるくらいなら死んだ方がましだと思うような秘密がある」という一節。時を越えた不思議な現象。私たちには解き明かす事のできない様々な出来事は何なのだろうか?

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