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ぐうたら人生の味を開陳する狐狸庵山人の珍妙なる人間学。秀吉の夫婦喧嘩を仲裁する信長に英雄偉人の尻尾を覗き、酒癖のあれこれに人情風俗の妙を知る。権威や独善には背を向け、劣等生的人間に豊かさを見、親愛感を覚える。愛すべきはマヌケ人間、語るべきは気弱人間。人生の味をいかんなく示すエッセイ。
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Posted by ブクログ
小学生が喜びそうな下の話満載で声を出して笑ってしまうところが何箇所もあったが、ユーモラスな厚化粧が濃いほど遠藤周作のシャイで生真面目な素顔が際立ってくるように感じた。
遠藤周作氏の本はいつも深く考えさせられる。 キリスト教信者で小難しい本を書く。そんなイメージを持っている人も多いと思う。 が、しかし。狐狸庵先生は違う。 下ネタ好きで嘘つきなただのオジさんである。 ただの嘘ではない。センスがいい。 遠藤周作氏の偉大さは狐狸庵先生を読んでしても変わらない。
面白いけど昔の爺さん特有の一部の人間への偏見が満ちてる。 あと所々話盛ってるだろってのもチラホラ。 フィクションとしては楽しい。
遠藤周作の随筆。執筆当時の価値観が反映されていて、今だと首を傾げるところもあるが、総じて面白く読めた。 特に同時代の作家についてのエピソードは興味深い。また、他人にする様々な悪戯は著者のイメージから合わないものだったので驚いた。
くだらないシモの話が楽しい。エピソードが程よく短くてサクサク読める。終盤になると自称が「わし」になって偏屈親父っぽいキャラクターになっちゃうの。可笑しい!
おもしろいです。遠藤周作の作品はシリアスなものしか読んでいなかったので、ちょっと意外でした。書いてあることは、基本的にくだらないものばかりですが、小難しい本を読みたくないけど本は読みたい、という人にはいいのかもしれません。美しき兄弟愛・・・。
ぐうたらでいいじゃないかと思ってしまいました(笑) 遠藤周作だからでしょうか? 私がぐうたらでもいいんでしょうか?(笑)
遠藤氏の、くだらないことに対する飽くなき探求心には脱帽! しかも、どこまで実話なのかがよく分からない。ドラキュラに変身して人を驚かせたり、下品な話に花を咲かせたり・・・。でも、生きていく上で「ユーモアセンス」ってとても大切だなぁ、と最近つくづく思うので、そういう意味では参考(?)にさせられる一冊。...続きを読む人生に行き詰まった時に読むと、元気が出るかも知れない!?
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