信長嫌い(新潮文庫)

信長嫌い(新潮文庫)

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

4.0

織田信長さえ、いなければ――。天下を獲れたはずの男・今川義元。戦に賭けた男・真柄直隆。逃げ続けた男・六角承禎。将軍殺しの悪名と生きた男・三好義継。戦より茶を愛した男・佐久間信栄。老躯をおして仇を狙う伊賀上忍の男・百地丹波。祖父の影を追い続けた男・織田秀信。乱世の主役、信長に翻弄された時代の“脇役”たちもまた、己が人生を必死にもがき生き抜いた。敗者たちの戦国列伝。(解説・清水克行)

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信長嫌い(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『信長嫌い』の“信長”は、言うまでもなく、かの戦国の世に覇を唱えようとした織田信長だ…本作では、この信長との何らかの関りで「人生が変わった?」、「不本意な方向になってしまった?」という感の人達7人が取上げられ、彼らの物語が積み重ねられている。各話各々に主人公が据えられて、主人公自体や周囲の作中人物達が在る。他方で“信長”は「巨大な存在感」を各作品の中で示してはいるが、何かの行動をする、何かを話すというような、「作中人物らしい登場」は殆ど無いような感じだ。これが「その“存在感”だけで信長の一代記を綴ってしまった…」とでもいうような、非常に興味深い手法の作品となっていると思った。
    7つの話しの主人公達…今川義元、真柄直隆、六角承禎、三好義継、佐久間信栄、百地丹波、織田秀信という人達である。一寸有名な人も、余り知られていない感の人も交ざっている。
    7つの話しの主人公達を概観すると、“信長”が「時代を揺るがす勢力?」として登場し、越前や近江というような諸国の勢力と争い、畿内の古くからの勢力を駆逐し、石山本願寺との抗争を戦い抜きという流れが視える。加えて、伊賀での戦いというようなことも想い起される。更に、江戸時代には嫡流の織田家は姿を消してしまうのだが、そういう辺りにも触れられていることになる。
    諸勢力との争いに勝ち抜いて「天下布武」の実現を目指した“信長”の業績が「敗者目線な物語」を積み重ねることで描き出されているというのが本作ということになる。実に興味深い!
    本作を読んで、何か「映画?」という感も抱いた。“信長”は画面に殆ど登場していない他方で、作中世界で「過ぎる程に巨大な存在感」を示すというような演出である…何となく暇な感じになった休日に、愉しい小説に出くわしたことは幸運だった!

    0
    2020年03月22日

    Posted by ブクログ

    今川義元、真柄直隆、六角承禎、三好義継、佐久間信栄、百地丹波、織田秀信という、信長に負けた7名の信長への思いがつづられた短編集。義元(と秀信)以外は信長の野望に出てくる程度には有名だがそれ以上の知名度はない感じだろうか。

    そういう知名度の主人公を非常に人間味溢れる(溢れすぎているとして嫌う人もいると思う。山岡荘八で真柄直隆を知った身からは結構ギャップがある)かたちで描き、それぞれの生き様を見せてくれる作品。小説なので色々史実とズレるところはあるが、各人魅力的に書かれているので、この本を取っかかりに彼らについて学んでいく感じがよいかも。
    この作家さんの書く小説をどんどん読んでいきたいと思わせられた佳作。

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    2025.04.07
    着眼点がとても良く、歴史小説好きが喜ぶ一冊。
    勝者には数多くの敗者がいてくれたからこそ勝者足りうるのだと改めてしみじみと感じ入る一冊

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    信長に運命を変えられた人たちのお話。
    恐怖であったり憎悪であったり様々な感情の視点があったけど、最後の秀信の話しはなんだか感動してしまった。
    秀信をフォーカスしてるのは三法師の頃の話しかあまり出てこないから、こんな見方もあるんだなと、、、

    0
    2024年09月09日

    Posted by ブクログ

    それまでの常識に囚われない信長だからこそ、様々な人物の人生にその余波を与えているというのがとても面白かった。
    特に六話目の結末は、斬新ではあるものの、非常に面白い解釈だと感じた。

    0
    2021年03月22日

    Posted by ブクログ

    信長と関わったばかりに、人生が変わってしまった人物の物語。
    今川義元以外は孫の秀信しかわからないσ(^_^;)
    戦国時代って面白い!
    改めて、いろいろな作品を読みたくなった。

    0
    2019年10月18日

    Posted by ブクログ

    天野純希さんの戦国武将達の短編集。
    全七話
    今川義元、真柄直隆、六角承禎、三好義継、佐久間信栄、百地三太夫、織田秀信のストーリー。
    どの作品も戦国武将好きには刺さる内容で楽しめました。
    豪胆なイメージを覆されたり、イメージ通りだったりしますが、飽きずに楽しめました。
    ですが印象的な作品はありますが特に気に入った作品はなく評価はこうなりました。


    2021/10

    0
    2021年10月23日

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