国内小説の検索結果

非表示の作品があります

  • ユージニア

    ユージニア

    小説・文芸
    3.8
    1巻803円 (税込)
    あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は--。
  • おれのおばさん

    おれのおばさんシリーズ

    小説・文芸
    3.8
    1巻440円 (税込)
    ある日突然、父の逮捕を知らされた陽介。父が横領した金を返済するため、陽介は都内の名門中学を退学し、母の姉が運営する札幌の児童養護施設、魴ぼう舎(ほうぼうしゃ)に入ることになる。急激な暮しの変化に当惑しながらも、パワフルなおばさんと個性豊かな仲間に囲まれて、陽介は“生きる”ことの本質を学んでゆく。ときに繊細で、たくましい少年たちの成長を描いた青春小説。第26回坪田譲治文学賞受賞作。 【ナツイチ2013対象作品】
  • 風立ちぬ・美しい村

    風立ちぬ・美しい村

    小説・文芸
    3.8
    1巻440円 (税込)
    風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた「風立ちぬ」は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。バッハの遁走曲(フ-ガ)に思いついたという「美しい村」は、軽井沢でひとり暮しをしながら物語を構想中の若い小説家の見聞と、彼が出会った少女の面影を、音楽的に構成した傑作。ともに、堀辰雄の中期を代表する作品である。
  • 飛ぶ夢をしばらく見ない

    飛ぶ夢をしばらく見ない

    小説・文芸
    3.8
    1巻671円 (税込)
    時間を逆行し生きる女性と中年男の愛の日々。 数ある山田太一の小説作品の中でも、初期の最高傑作。骨折で入院中の主人公・田浦の病室に列車事故にあった患者が運び込まれる。衝立ごしに出会った女性患者・睦子との不思議な一夜から、信じられない物語が始まる。主人公が再会した彼女は「若返って」いたのだ。老女から少女、そして幼女へ、さらには……。彼女は自らの若返りを止める術を持たない。二人はいつか訪れる関係の終焉を予感しつつも、互いを愛おしみ、逢瀬を重ねる。
  • 山椒大夫・高瀬舟

    山椒大夫・高瀬舟

    小説・文芸
    3.8
    1巻539円 (税込)
    人買いのために引離された母と姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒大夫』、弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死の問題をみつめた『高瀬舟』。滞欧生活で学んだことを振返りつつ、思想的な立場を静かに語って鴎外の世界観、人生観をうかがうのに不可欠な『妄想』、ほかに『興津弥五右衛門の遺書』『最後の一句』など全12編を収録する。
  • 小さき者へ・生れ出づる悩み

    小さき者へ・生れ出づる悩み

    小説・文芸
    3.8
    1巻506円 (税込)
    妻を失い、新しく芸術に生きようとする作家の覚悟と、残された小さき者たちに歴史の未来をたくそうとする父性愛にあふれたある夜の感想を綴る『小さき者へ』。“君”という語りかけで、すぐれた画才をもちながらも貧しさゆえに漁夫として生きなければならず、烈しい労働と不屈な芸術的意欲の相剋の間で逞しく生きる若者によせた限りない人間愛の書『生れ出づる悩み』の2編を収める。
  • 不撓不屈

    不撓不屈

    小説・文芸
    3.8
    1巻968円 (税込)
    中小企業支援のため、理不尽な国税当局と闘った一税理士を支えたのは「一円の取りすぎた税金もなく、一円の取り足らざる税金も無からしむべし」の信念だった。国を相手に一歩も譲らなかった男を描く実名長編!
  • 星への旅

    星への旅

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    平穏な日々の内に次第に瀰漫する倦怠と無力感。そこから脱け出ようとしながら、ふと呟かれた死という言葉の奇妙な熱っぽさの中で、集団自殺を企てる少年たち。その無動機の遊戯性に裏づけられた死を、冷徹かつ即物的手法で、詩的美に昇華した太宰賞受賞の表題作。他に『鉄橋』『少女架刑』など、しなやかなロマンティシズムとそれを突き破る堅固な現実との出会いに結実した佳品全6編。
  • エヌ氏の遊園地

    エヌ氏の遊園地

    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど……。女性アレルギーの名探偵のもとに届いた大きな箱。その箱の中に入っていたものは……。別荘で休暇を過すエヌ氏のもとに、突然かかってきた電話。なんとその電話は江戸時代の霊魂からだった……。卓抜なアイデアと奇想天外なユーモアで、不思議な世界にあなたを招待するショートショート31編。
  • 夫婦茶碗

    夫婦茶碗

    小説・文芸
    3.8
    1巻539円 (税込)
    金がない、仕事もない、うるおいすらない無為の日々を一発逆転する最後の秘策。それはメルヘン執筆。こんな〈わたし〉に人生の茶柱は立つのか?! あまりにも過激な堕落の美学に大反響を呼んだ「夫婦茶碗」。金とドラッグと女に翻弄される元パンクロッカー(愛猫家)の大逃避行「人間の屑」。すべてを失った時にこそ、新世界の福音が鳴り響く! 日本文藝最強の堕天使の傑作二編。
  • けものみち(上)

    けものみち

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻825円 (税込)
    米倉涼子主演ドラマの原作。割烹旅館で働く31歳の成沢民子は、脳軟化症で回復の見込みのない夫・寛次に縛られた暮しを若さの空費と考えていた。彼女は赤坂のホテル支配人・小滝にそそのかされ夫を焼殺し、行方を絶つ。直感で民子を疑った刑事・久恒はその行方を追ううち、民子への欲望をつのらせ、政財界の黒幕・鬼頭の女になっていることを突き止める。人倫の道を踏み外したものがたどる〈けものみち〉とは。
  • 薬指の標本

    薬指の標本

    小説・文芸
    3.8
    1巻572円 (税込)
    楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡……。人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは……。奇妙な、そしてあまりにもひそやかな、ふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。表題作ほか「六角形の小部屋」収録。
  • 光抱く友よ

    光抱く友よ

    小説・文芸
    3.8
    1巻605円 (税込)
    大学教授を父親に持つ、引っ込み思案の優等生・相馬涼子。アル中の母親をかかえ、早熟で、すでに女の倦怠感すら漂わせる不良少女・松尾勝美。17歳の二人の女子高生の出会いと別れを通して、初めて人生の「闇」に触れた少女の揺れ動く心を清冽に描く芥川受賞作。他に、母と娘の間に新しい信頼関係が育まれていく様を、娘の長すぎる髪を切るまでの日々のスケッチで綴る「揺れる髪」等2編。
  • 羅生門・鼻

    羅生門・鼻

    小説・文芸
    3.8
    1巻506円 (税込)
    京の都が、天災や飢饉でさびれすさんでいた頃。荒れはてた羅生門に運びこまれた死人の髪の毛を、一本一本とひき抜いている老婆を目撃した男が、生きのびる道をみつける『羅生門』。あごの下までぶらさがる、見苦しいほど立派な鼻をもつ僧侶が、何とか短くしようと悪戦苦闘する姿をユーモラスに描いて夏目漱石に絶賛された『鼻』。ほかに『芋粥』『好色』など“王朝もの”全8編を収録する。
  • ありえない恋

    ありえない恋

    小説・文芸
    3.8
    1巻451円 (税込)
    親友の父親・松川に思いを寄せる女子大生の理名。しかし、松川はメールのやりとりをきっかけに、ニューヨーク在住の小説家・まりもに恋してしまった。まりもは、二度と会うことのできない元恋人・真人を忘れられずにいるし、まりもの親友・むつみは、許されない恋を封印し、結婚を目前に控えている。かなわぬ恋、ひとめ惚れの恋、忘れられない恋。八人の男女が、手紙やメールを交わしながら、繰り広げる六つの恋物語。
  • 情事の終わり

    情事の終わり

    小説・文芸
    3.8
    1巻528円 (税込)
    結婚しても人は恋に落ちる――“一線”を超えた男と女の物語。42歳の雨宮奈津子は大手出版社に勤める文芸編集者。反抗期の娘を持ち、姑と同居するが、夫婦仲は良好といえない。人気作家・榊聡一郎の接待がきっかけで、7歳年下の営業部員・関口諒と恋に落ちた奈津子は、さらに榊からも言いよられて……。働く女性の本音や葛藤をリアルに描き続けてきた著者が贈る初の恋愛小説。切なくも一途な奈津子の恋に、未来はあるのか? 大ヒット『書店ガール』著者による新境地、職場恋愛小説の新たな傑作誕生!
  • ALONE TOGETHER

    ALONE TOGETHER

    小説・文芸
    3.8
    1巻550円 (税込)
    「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。三年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった――。人と人はどこまで分かりあえるのか? 瑞々しさに満ちた傑作長編小説。
  • 天に遊ぶ

    天に遊ぶ

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    見合いの席、美しくつつましい女性に男は魅せられた。ふたりの交際をあたたかく見守る周囲をよそに、男は彼女との結婚に踏みきれない胸中を語りはじめる。男は、独り暮らしの彼女の居宅に招かれたのだった。しかし、そこで彼が目撃したものは……(「同居」)。日常生活の劇的な一瞬を切り取ることで、言葉には出来ない微妙な人間心理を浮き彫りにする、まさに名人芸の掌編小説21編。
  • さまざまな迷路

    さまざまな迷路

    小説・文芸
    3.8
    1巻737円 (税込)
    ある日とつぜん、おとぎ話の主人公になりたいと、とんでもないことを言い出した〈王女〉、なぜか、鬼が見えるという患者で繁盛する〈神経科の医師〉、街頭で通行人相手にキャンディーを売る〈ロボット〉etc.未来・現代・過去を一つの次元にとらえ、迷路のように入り組んだ人間生活のさまざまな世界を32のチャンネルに写し出し、文明社会を痛撃する傑作ショート・ショート。
  • 夢を与える

    夢を与える

    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    その時、私の人生が崩れていく爆音が聞こえた──チャイルドモデルだった美しい少女・夕子。彼女は、母の念願通り大手事務所に入り、ついにブレイクするのだが……夕子の栄光と失墜の果てを描く初の長編。
  • 愉楽の園

    愉楽の園

    小説・文芸
    3.8
    1巻691円 (税込)
    「きょう、女占い師が言ったわ。私に恋をしてる人がいるって……私もその人に恋をしてるそうよ。どちらも強い真剣な恋だって」水の都バンコクの運河のほとりで恋におちた男と女。めくるめく陶酔の果てに、ふたりはどこへ連れ去られていくのか。恋愛小説に新しい局面をひらいた、宮本文学の代表作。
  • きみ去りしのち

    きみ去りしのち

    小説・文芸
    3.8
    1巻691円 (税込)
    満1歳の息子を喪った「私」は、休職届を出し、旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原……“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。決して消えることのない傷を抱えた時、いかにして人は人生を再開させるのか。鎮魂と再生への祈りを込めた、熱い傑作の誕生。
  • 存在の美しい哀しみ

    存在の美しい哀しみ

    小説・文芸
    3.8
    1巻544円 (税込)
    死の床に臥した母から異父兄の存在を知らされた榛名(はるな)は、母が亡くなったのを機に、兄の住むプラハに向かった。妹であることを隠し、ガイドとして兄を雇って、初めての対面を果たす。そこで初めて知ったのは、両親の過去であり家族の真の姿だった──。榛名、母、異父兄といくつも視点を変えながら、家族の歴史と真の姿を万華鏡のように美しく描き出す、感動の長編。
  • 営業零課接待班

    営業零課接待班

    小説・文芸
    3.8
    1巻660円 (税込)
    苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。(講談社文庫)
  • 列島融解
    値引きあり

    列島融解

    小説・文芸
    3.8
    1巻371円 (税込)
    東日本電力社員を経て衆議院議員となった小川正人は、未曾有の大震災後、日本が直面するエネルギー問題に真っ向から取り組んでいた。原発の行方と、代替エネルギーの可能性は。停滞した経済は復調し、安全は守られるのか。日本自由党政権となり激動する政財界を見つめながら、この国のかたちを描き直す意欲作。(講談社文庫)
  • 首魁の宴 政官財 腐敗の構図

    首魁の宴 政官財 腐敗の構図

    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    日本の濁流を泳ぎ、カネのためには手段を選ばぬ経済誌主幹。政官財に蠢く男たちの欲望を手玉にとり、巧妙な手口で取り屋の本領を発揮する。持ちつ持たれつの癒着の仕組みのなかで、それぞれの思惑は限りなく肥大する。この恐るべき腐敗の実態を迫力の筆致で描く。
  • 妻の超然

    妻の超然

    小説・文芸
    3.8
    1巻594円 (税込)
    結婚して十年。夫婦関係はとうに冷めていた。夫の浮気に気づいても理津子は超然としていられるはずだった(「妻の超然」)。九州男児なのに下戸の僕は、NPO活動を強要する酒好きの彼女に罵倒される(「下戸の超然」)。腫瘍手術を控えた女性作家の胸をよぎる自らの来歴。「文学の終焉」を予兆する凶悪な問題作(「作家の超然」)。三つの都市を舞台に「超然」とは何かを問う傑作中編集。
  • 月の魔法

    月の魔法

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    小学五年生の昇治は一人で小笠原行きの船に乗った。父親が自殺し、母親に恋人ができたのだ。孤独を抱えた少年を待っていたのは、エーブという恰好いい老人だった。やがて暗い目をした少女・加絵と出会い……。
  • 硫黄島に死す

    硫黄島に死す

    小説・文芸
    3.8
    1巻825円 (税込)
    〈硫黄島玉砕〉のニュースが流れた四日後、ロサンゼルス・オリンピック馬術大障碍の優勝者・西中佐は、なお残存者を率いて戦い続けていた。馬術という最も貴族的で欧米的なスポーツを愛した軍人の栄光と、豪胆さゆえの悲劇を鮮烈に描いて文藝春秋読者賞を受賞した表題作。ほかに「基地はるかなり」「軍艦旗はためく丘に」など、著者の戦争体験と深くかかわった作品全7編を収める。
  • 燃ゆる樹影

    燃ゆる樹影

    小説・文芸
    3.8
    1巻858円 (税込)
    八ヶ岳の麓にあるアカマツの診察を終えた樹木医の沢村は、自身のホームページを通して知り合った陽子という若い娘を見舞うため、諏訪湖畔にある病院へ向かった。和やかな面会の最中、陽子の母親が病室に入ってきたが、彼女は、二十数年前、愛し合い、片時も離れたくないと思っていた美枝子だった。運命の再会を果たしてしまった55歳の樹木医と46歳の画廊喫茶の女店主。情趣豊かな風景の中で燃えあがる恋情を描く、珠玉の恋愛小説。
  • こころのつづき
    値引きあり

    こころのつづき

    小説・文芸
    3.8
    1巻390円 (税込)
    シングルマザーに育てられた奈々は、結婚を翌年に控えた12月、実の父親が軽井沢で働いていると聞き、ひとり訪ねていく。ランタンが灯る教会で聞かされたのは意外な真実だった(「ひかりのひみつ」)。愛犬を亡くし哀しみに暮れる男、ダンナの浮気を疑う妻、義母の介護を献身的に続ける主婦……毎日を懸命に生きながら少しずつ歩みを進める人たち。大切な人との絆を丁寧に描いた、心にじんわりとしみわたる8つの家族の物語。
  • タイムスリップ・コンビナート

    タイムスリップ・コンビナート

    小説・文芸
    3.8
    1巻460円 (税込)
    海芝浦に向かう「私」を待ち受けるのは浦島太郎、レプリカント、マグロの目玉…。たどり着いた先はオキナワか? 時間と空間はとめどなく歪み崩れていく。言葉が言葉を生み、現実と妄想が交錯する。哄笑とイメージの氾濫の中に、現代の、そして「私」の実相が浮び上がる。話題騒然の第111回芥川賞受賞作の他、二篇を収録。
  • ノーライフキング

    ノーライフキング

    小説・文芸
    3.8
    1巻627円 (税込)
    小学生の間で空前のブームとなっているゲームソフト「ライフキング」。ある日、そのソフトを巡る不思議な噂が子供たちの情報網を流れ始めた。呪われた世界を救うため、学校で、塾で、子供たちの戦いが始まる。そして最後に彼らが見た「キング」の正体とは?発表当時よりセンセーショナルな話題を呼んだ、著者圧倒的代表作。
  • 空とセイとぼくと

    空とセイとぼくと

    小説・文芸
    3.8
    1巻756円 (税込)
    父親を亡くし、犬のセイとホームレス生活をしていた零。ある日、病気になったセイの治療費を捻出するためホストになるが、読み書きもできない零は失敗ばかり。だが、その犬並みの嗅覚を使って、次第に頭角を現し始め……。犬と二人きりで育った少年が、犬との絆を守りながら成長する姿を、ユーモアとリアリティ溢れる筆致で描いた傑作青春小説。
  • 露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜

    露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜

    小説・文芸
    3.8
    1巻880円 (税込)
    「この地で面白いものを発見した。黒彦君と一緒にすぐ来なさい」――犬神果菜のもとに、兄・清秀から謎の一文が添えられた年賀状が届いた。“高校生探偵”白鷹黒彦は、果菜を連れ、文面に書かれていた奇妙な名前の村に向かうことに。露壜村。現世から隔絶された山村で、ふたりが最初に目にしたのは、異常に長い不気味な葬列と、まとわりつくような老婆の視線。それは、怨念に満ちた惨劇の幕開けだった!? シリーズ最大の事件簿!
  • 夫婦の一日

    夫婦の一日

    小説・文芸
    3.8
    1巻440円 (税込)
    不幸に襲われたとき、心のよりどころになるものは何か。老いて死を間近に感じたとき、不安から救ってくれるものは何か。生涯をかけて厳しく宗教を追求してきた著者は、実人生の中で、傍らにいる妻の苦悩と哀しみを受け入れるために、信仰とは相反する行動に出た……。生身の人間だけが持ちうる愛と赦しの感情を描いた表題作ほか、心の光と闇の間で逡巡する人間の姿を描いた短編集。
  • 香港の甘い豆腐

    香港の甘い豆腐

    小説・文芸
    3.8
    1巻495円 (税込)
    初めて訪れた香港で知る、私の出生の秘密。 学校に行っていないことが母親に発覚し、厳しく詰問されていた女子高生の彩。その母親との諍いの最中に、うっかり口にした、「どうせ父親も知らないから」という言葉がきっかけで、母親は突然、半ば強引に彩を香港へと連れ出す。どうやら彩の父親はいま香港にいるらしい。生まれてからこのかた彩には父親という存在の影すらなかった。自分がうまくいかないことの全ては、そのせいではないかと思っていた。頭が悪いのも、溌剌としていないのも、夢がないのも、希望がないのも、全部。とはいえ父親に会いたいとは一度も思ったことがなかった。そんな彩の気持ちも知らない母親が、彩に唐突に訊く。「懐かしい感じ、する?」「するわけないじゃん、香港になんか来たことないのに」。すると母親は「遺伝子には町の記憶は入ってないのね」と思いもかけないことを口にした。もしかして、私の父親は日本人ではないのだろうか、香港の人? そう疑問に感じ動揺する彩だったが、熱気と活気に溢れる香港の街、そして力強い響きを持つ広東語に惹かれるうちに、少しずつ気持ちがほどけていく。
  • 幽霊温泉

    幽霊温泉

    小説・文芸
    3.8
    1巻481円 (税込)
    温泉旅館で偶然会った宇野警部の旧友・峰岸は、宇野に「妻の不倫相手をつきとめるつもり」と打ち明ける。妻が“メル友”とこの旅館で密会の約束をしたメールを、盗み読んだというのだ。その夜、家族風呂に男の死体が。「峰岸、お前がやったのか!?」──やがて明かされる“メル友不倫男”の正体とは? 表題作を含め全5篇を収録。女子大生・夕子と捜査一課のオニ警部・宇野の、ちょっと変わった年の差コンビが次々と難事件を解決する、大人気「幽霊」シリーズ第16弾。
  • 球体の蛇

    球体の蛇

    小説・文芸
    3.8
    1巻825円 (税込)
    幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自転車に乗った彼女は、どこかサヨに似ていた。想いを抑えきれなくなった私は、彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潜り込むという悪癖を繰り返すようになったが、ある夜、運命を決定的に変える事件が起こってしまう――。幼い嘘と過ちの連鎖が、それぞれの人生を思いもよらない方向へ駆り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を残す、傑作長編。
  • きみは誤解している

    きみは誤解している

    小説・文芸
    3.8
    1巻671円 (税込)
    競輪場を舞台に綴る切ない6つの人間ドラマ 「ねえ聞いてるの? 自分のことを僕って呼ぶ人間がギャンブラーになんかなれるわけないって、あたしは言ったのよ」とマリは婚約者の青年をたしなめる。JRの勤勉な駅員として働く彼の、唯一の趣味は競輪。そんな彼が、死期の近づく父の残した当たり車券を元手に大口勝負を挑もうとする表題作。 信用組合に勤める女が、車券の一点勝負にギャンブルの真髄を見い出したきっかけを語る「遠くへ」。 十三年間定職に就かず、競輪場で儲けた金だけで生活している独りぼっちの男が、中学時代の同級生と再会したときの顛末を告白する「この退屈な人生」。 ある夜明けのくしゃみと三万円分のはずれ車券のせいで、夫婦のあいだに波風が立ちはじめた鮨職人の「女房はくれてやる」。 賭けに負けたことがない女子高生が、姉の婚約者の応援に駆り出されたのを機にこっそり通い出した競輪場で淡い恋心を抱く「うんと言ってくれ」。 同棲相手の会社の金を持ち出したという兄を追って、八年前のある出来事から車券を買わなくなった競輪ファンの弟が佐世保競輪場へ向かう「人間の屑」。 全六篇収録。 競輪場を舞台に繰り広げられる切ない人生が放つ一瞬の輝きを、透明感あふれる文章で綴った珠玉の作品集。
  • 星宿海への道

    星宿海への道

    小説・文芸
    3.8
    1巻717円 (税込)
    中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。
  • 隠花平原(上)

    隠花平原

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻660円 (税込)
    杉並の閑静な住宅街で、帰宅途次の銀行員が撲殺された。捜査は進展せず事件は迷宮入りとなるが、被害者の妻の弟で若手画家の山辺修二は、義兄は誰かと間違われたのでは、と思い至る。では誰と? やがて浮びあがった謎の男の陰に、見え隠れする新興宗教団体と地方銀行のつながり。そんな折も折、修二は問題の銀行の頭取を通じて、その宗教団体から大作絵画の制作を依頼された……。
  • 共犯者

    共犯者

    小説・文芸
    3.8
    1巻825円 (税込)
    銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。
  • 黒い福音

    黒い福音

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,210円 (税込)
    救援物資の横流し、麻薬の密輸から殺人事件まで、“神の名”のもとに行われた恐るべき犯罪の数々。日本の国際的な立場が弱かったために、事件の核心に迫りながらキリスト教団の閉鎖的権威主義に屈せざるを得なかった警視庁――。現実に起った外人神父による日本人スチュワーデス殺人事件の顛末に強い疑問と怒りをいだいた著者が綿密な調査を重ね、推理と解決を提示した問題作。
  • 三浦綾子 電子全集 果て遠き丘

    三浦綾子 電子全集 果て遠き丘

    小説・文芸
    3.8
    1巻550円 (税込)
    安易な人生を願う主人公を通し、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた大長編。 自分だけが幸せであることを願い、他人の愛を壊すことを楽しむ香也子の実は危うい生き様……。週刊「女性セブン」に連載し、多くの読者の反響を得た、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた長編。 1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、郷土誌に載せた旭川PRのコラムを収録!
  • おせっかいな神々

    おせっかいな神々

    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    神さまたちはおせっかい。人間どもをからかったり、意地悪をしたり、時にはいたずらをしかけたり。あなたのそばで起る事件もひょっとしたら神さまの仕業かもしれない……。畑で拾った“笑い顔の神”の正体は? ブロンズの“商売の神”のご利益は?――ふとした偶然からまき起される数々の事件を斬新・奇抜なアイデアで描き、異次元の笑いの世界に誘うショート・ショート40編。
  • キャベツ
    値引きあり

    キャベツ

    小説・文芸
    3.8
    1巻271円 (税込)
    中二でおやじを亡くしてから、母と妹のために、ぼくは毎日せっせとご飯をつくる。冷蔵庫を開けたら戦闘開始! 切ない日も、けんかしたってこの味が家族の幸せを守ってるんだから。そうして十八にしては所帯じみていたぼくに、突然の恋が訪れた。児童文学の名手が繊細に描く、少年の恋と、日常のきらめき。(講談社文庫)
  • 人間は考えるFになる

    人間は考えるFになる

    小説・文芸
    3.8
    1巻583円 (税込)
    文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談! (講談社文庫)
  • ばかもの

    ばかもの

    小説・文芸
    3.8
    1巻473円 (税込)
    高崎で気ままな大学生活を送るヒデは、勝気な年上女性・額子に夢中だ。だが突然、結婚を決意した彼女に捨てられてしまう。何とか大学を卒業し就職するが、ヒデはいつしかアルコール依存症になり、周囲から孤立。一方、額子も不慮の事故で大怪我を負い、離婚を経験する。全てを喪失し絶望の果て、男女は再会する。長い歳月を経て、ようやく二人にも静謐な時間が流れはじめる。傑作恋愛長編。
  • 夜のだれかの玩具箱(おもちゃばこ)

    夜のだれかの玩具箱(おもちゃばこ)

    小説・文芸
    3.8
    1巻544円 (税込)
    温厚な父が秘めていた40年前の不思議な恋、江戸から消えた女房が見せる奇妙な夢、少年時代の後悔を振りきれない男の帰郷──切ない恋愛から艶めく時代小説まで自在に描きだす、著者の才が冴えわたる6篇。恐怖や迷いに立ち止まってしまった大人たちの、切なくて、ちょっと妖しい世界から多彩なストーリーが弾け出す。姉妹篇『朝のこどもの玩具箱』と併せて、幅広い作風のあさのあつこワールド入門にも最適な短篇集。一話ごとに寄せる想いを綴った【自作解説】付き。
  • 濡れた太陽 高校演劇の話 上

    濡れた太陽 高校演劇の話

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻1,760~1,870円 (税込)
    高校に入学したての相原太陽は、オリエンテーションで独自の「桃太郎」を演出、上演し、絶賛されたことによって脚本を書きたいと思い始める。そのため演劇部に入るのだが、すでに3年生のチームが独占している。そこで太陽は演劇部の「のっとり」を企てて……。演劇部を軸に、絡み合う恋愛、自意識との葛藤、モテない男子のリアルな会話。誰もが自分の高校時代を思い出さずにはいられない、がんじがらめの青春小説!

    試し読み

    フォロー
  • 三浦綾子 電子全集 残像

    三浦綾子 電子全集 残像

    小説・文芸
    3.8
    1巻550円 (税込)
    良心とは何か?主人公を襲う家庭の崩壊から、どのように心を持つべきかを問う問題作。 女性を妊娠させ自殺に追いやる兄、体面だけを気にする教育者の父、何を考えているかわからない母―。そして、その間で悩む主人公・真木弘子。真木家と自殺した女性の西井家を襲う不安と不信が家庭崩壊を起こしていく。 醜悪な人間関係の中で良心のあり方、愛することの重みを綴っていく。 1973年(昭和48年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の評論「弘子――『残像』」を収録!
  • 世界でいちばん長い写真

    世界でいちばん長い写真

    小説・文芸
    3.8
    1巻607円 (税込)
    人気者だった親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。特にやりたいこともなく、クラブ活動の写真部でも、部長からしかられてばかり。そんなある日、祖父の古道具屋で、大砲みたいにごつい不思議なカメラに出合う。世界一長い写真が撮れるカメラって!? その日から、宏伸の日常がきらめき始める。ワクワクして胸にジンとくる、青春小説の新たな傑作!
  • 疾風ガール

    疾風ガール

    小説・文芸
    3.8
    1巻712円 (税込)
    柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自殺してしまう。体には不審な傷。しかも、彼の名前は偽名だった。夏美は、薫の真実の貌を探す旅へと走り出す――。ロック&ガーリーな青春小説の新たな傑作!
  • 妖精配給会社

    妖精配給会社

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    他の星から流れ着いた《妖精》は従順で遠慮深く、なぐさめ上手でほめ上手、ペットとしては最適だった。半官半民の配給会社もでき、たちまち普及した。しかし、会社がその使命を終え、社史編集の仕事を残すだけとなった時、過去の記録を調べていた老社員の頭を一つの疑念がよぎった……諷刺と戦慄の表題作など、ショート・ショートの傑作35編を収録した夢と笑いの楽しい宝石箱。
  • 静電気と、未夜子の無意識。

    静電気と、未夜子の無意識。

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    未夜子は、大学のキャンパスで、いつも天文学書を読んでいる風変わ りな男の子・亘に出会う。それまで恋人は顔で選び、格好いい男の子とばかり交遊してきた未夜子だったが、亘に出会ったことで、人生が激変してしまう。亘のことが気になって仕方のない未夜子は、追いかけて追いかけて、亘の部屋まで乗り込むものの、いつまでたっても彼女とし ては認めてもらえず――。美人なのに不幸な未夜子の恋の行く末やいかに。本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着!! 25歳新鋭のデビュー小説。 ※文庫版とは一部内容が異なります。
  • 神の手(上)

    神の手

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻717円 (税込)
    21歳の末期がん患者・古林章太郎の激痛を取り除くため外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だが章太郎の母・康代はそれを告発した。殺人か過失致死か。状況は限りなく不利だったが謎の圧力で白川は不起訴に。背後に蠢く安楽死法制定の画策と世論誘導。マスコミを使って阻止を図る康代。白川は困惑しつつも激流に呑み込まれていく。
  • スリースターズ
    値引きあり

    スリースターズ

    小説・文芸
    3.8
    1巻449円 (税込)
    ブログ『死体写真館』の管理人・弥生、運命の恋を夢見る飢餓状態の愛弓、周囲の期待にがんじがらめの水晶。自殺を決意してケータイで出会った中学生の少女たちは“この間違った世界”を変えるため爆弾テロ計画を企てた。梨屋アリエが行き場を失くした孤独な少女たちのあやうい青春を描いた衝撃作、待ちに待った文庫化!
  • ニサッタ、ニサッタ(上)
    値引きあり

    ニサッタ、ニサッタ

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻462円 (税込)
    転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。アパートの更新もできなくなり、一発逆転を夢見てギャンブルにのめりこんで消費者金融の「回収担当」に追われる身となった耕平は、ようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つける。
  • 深く深く、砂に埋めて

    深く深く、砂に埋めて

    小説・文芸
    3.8
    1巻836円 (税込)
    聖女の謀略? 悪女の純真? これぞ究極の魔性の女!かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。やがて明らかになる男の転落と女の性(さが)。奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか? 悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス。
  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも

    三浦綾子 電子全集 病めるときも

    小説・文芸
    3.8
    1巻550円 (税込)
    自己本位にしかものを考えることができない人間の悲劇。6つの作品からなる短編集。 性愛に奔放な元小学校教師の加代は、真実の愛があることを信じない(「井戸」)。入院中の療養所の裏山で性愛におぼれて妊娠してしまう霧子(「足」)。東京を離れることをいやがり実家に帰ってしまった妻に対し、つつましやかな女性に惹かれる慎二だが(「羽音・1969年(昭和44年)にテレビドラマ化」)。少年・清志は家出した母の面影を優しい女性教師に見るが(「奈落の声」)。金と情欲に支配された人たちに翻弄され続けた美津子は不幸のまま……(「どす黝き流れの中より」)。研究室が火事で全焼した後、精神に異常をきたしてしまった夫を支える明子(「病めるときも」)。人間の弱さと罪深さを描いた6つの短編集。 「三浦綾子電子全集」付録として、出版ニュースに載せた「わが著書を語る」、講演写真を収録!
  • 三浦綾子 電子全集 積木の箱(上)

    三浦綾子 電子全集 積木の箱

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻550円 (税込)
    親と子、教師と生徒の絆を深く描く問題作。 旭川の私立中学校に赴任した教師の杉浦悠二は、生徒のひとり、佐々林一郎の暗い表情が気になっていた。じつは一郎は、実業家の父を持つ裕福な家の息子であったが、姉だと信じていた奈美恵が父・豪一の愛人だったことを知って以来、すさんでいたのだった。悠二は一郎の力になりたいと何かと尽力するが、一郎は全く心を開かない。それどころかますますすさんでいくのだった。 1968年(昭和43年)、1975年(昭和50年)に2度、テレビドラマ化された、昭和を代表する名作! 「三浦綾子電子全集」付録として、新聞連載にあたっての文章(単行本未収録コラム)を収録!
  • いつか、この世界で起こっていたこと

    いつか、この世界で起こっていたこと

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    犬を連れ、白樺とモミの林にきのこ狩りにでかけていたチェーホフ。一九七七年のエルヴィスの死と、アメリカ核施設見学ツアー。ユーゴから日本へと逃れてきた女性シンガー。関東大震災の津波で生死を分けた鎌倉の夫婦。震災後に生きるわたしたちを小さな光で導く、いつか、どこかで、起こっていたこと。深い思索にみちた短篇集。
  • おのぞみの結末

    おのぞみの結末

    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    家事万能のロボットを手に入れたら……。世界平和をめざす秘密組織が実権を握ったら……。安逸と平穏をのぞみながら、退屈な日々にあきたらず、精神と肉体の新たな冒険を求める人間。超現代のなかでも、あいかわらず滑稽で愛すべき、人間らしい心の動きをスマートに描く11編。新鮮な発想、奇想天外なストーリーの展開、そして意外な結末は、あたかもアイディアを凝集した玉手箱。
  • ブランケット・キャッツ

    ブランケット・キャッツ

    小説・文芸
    3.8
    1巻858円 (税込)
    2泊3日、毛布付き。レンタル猫が我が家にやってきた。リストラされた父親が家族のために借りたロシアンブルー、子どものできない夫婦が迎えた三毛、いじめに直面した息子が選んだマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカンショートヘア――。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな光を描く7編。
  • おにいちゃんのハナビ

    おにいちゃんのハナビ

    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    16歳の華が入院生活を終え自宅に戻ると、19歳の兄・太郎は「引きこもり」になっていた。兄を立ち直らせるため、華は無理矢理に新聞配達のアルバイトを始めさせる。太郎は心を開き始めるが、華の病は再発し帰らぬ人に。華が語った、新潟県小千谷市の花火大会「片貝まつり」への“思い”を胸に、太郎は花火作りを始める。実話を基にした感動作を、「東京バンドワゴン」シリーズで注目を集める著者が完全にノベライズ。
  • LAST

    LAST

    小説・文芸
    3.8
    1巻586円 (税込)
    外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(「ラストドロー」)。住宅ローンに押し潰されそうな主婦が選んだ最後の仕事とは(「ラストジョブ」)。リアルで凶暴な世界に、ぎりぎりまで追い詰められた者たちが、最後に反撃する一瞬の閃光を描く。明日への予感に震える新境地の連作集。(講談社文庫)
  • 院長の恋

    院長の恋

    小説・文芸
    3.8
    1巻597円 (税込)
    「ぼくはこの病院を捨てるよ。何もかも全部捨てる。オレはマキと北海道へ逃げる。決心したんだ」。「よく見ておきなさい。あれが恋という病気よ」。人望ある52歳の病院長が陥った恋の病。若い恋人に振り回され、次第に常軌を逸していく姿が、秘書の朝子の目を通して描かれる表題作ほか、旧家の一人娘の意外な男遍歴が明かされる「離れの人」、妻をなくした謹厳実直な男が家政婦に生活を乱される悲喜劇「沢村校長の晩年」他、円熟の傑作ユーモア小説五篇。
  • 新装版 虚構の城

    新装版 虚構の城

    小説・文芸
    3.8
    1巻869円 (税込)
    大手石油会社に勤める若手エンジニアの田崎健治は、公害問題を解決する画期的な技術を開発し、将来を嘱望されていた。しかし、些細なきっかけで同期に裏切られ、畑違いの通産省担当に左遷されてしまう。経済成長期の花形産業に渦巻く欲望に翻弄されるエリートの栄光と挫折を描いた、記念すべきデビュー作。(講談社文庫)
  • 水の中の犬

    水の中の犬

    小説・文芸
    3.8
    1巻880円 (税込)
    探偵の元にやってきた1人の女性の望みは恋人の弟が「死ぬこと」。誰かが死ななければ解決しない問題は確かにある。だがそれは願えば叶うものではなかった。追いつめられた女性を救うため、解決しようのない依頼を引き受けた探偵を襲う連鎖する悪意と暴力。それらはやがて自身の封印された記憶を解き放つ。 (講談社文庫)
  • 〈小説〉東大過去問・現代文

    〈小説〉東大過去問・現代文

    小説・文芸
    3.8
    1巻754円 (税込)
    『研修医純情物語』で話題の著者による、エンターテインメント「勉強小説」! ある日の夕暮れ。37歳で医者になった変わり者の“おじさん”が、30年前の東大入試問題(現代文)を一緒に解くため、甥っ子受験生シゲルの家をふらりと訪れた。……“連ドラは「線」か、「面」か?”“「言葉がすべて」な場所とは?”、“経験はコドクか?”。名問題文と格闘するうち、見えてきたものは――。「やりなおし人生」を自ら明るく実践してきた「脱サラ現役医師」にしてベストセラー作家である著者が放つ、痛快「勉強小説」!
  • ともしびマーケット
    値引きあり

    ともしびマーケット

    小説・文芸
    3.8
    1巻363円 (税込)
    誰もが名も無き日常を諦めと期待の中で生きている――ともしびスーパーマーケット鳥居前店の買い物客も従業員も、彼らの帰宅を待つ家族も、遠くで想う恋人も。そして退屈は前触れもなく破られ、ドラマは否応なしに始まる。割り切れない感情の波を選び抜かれた言葉で描いた、静かな高揚感に包まれた物語。 (講談社文庫)
  • 九月が永遠に続けば

    九月が永遠に続けば

    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
  • ようこそ地球さん

    ようこそ地球さん

    小説・文芸
    3.8
    1巻935円 (税込)
    文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。
  • モノレールねこ

    モノレールねこ

    小説・文芸
    3.8
    1巻611円 (税込)
    小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えてしまったが…。表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現れる大切な人との絆を描いた8篇。
  • 廃工場のティンカー・ベル

    廃工場のティンカー・ベル

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,463円 (税込)
    廃工場、廃線、廃校……etc.人けなくうち捨てられた廃墟には、何かの気配が残っている。いつまでも消えることなく、時間を経るほどにむしろそれは強く漂う。人生に疲れたら、うら寂しい場所に行ってみよう。その何かが足下を照らし、背中を押してくれる。閉じこもりOL、家出少年、行きづまった事業主──彼ら彼女らの今を劇的に変化させる6つの物語。心に響く短編集。
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

    「『ジューシー』ってなんですか?」

    小説・文芸
    3.8
    1巻385円 (税込)
    25歳の広田と岸、佐々木、26歳の別所、27歳の魚住と津留崎。6人は、大きな会社の中の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている。(ちなみに非正社員が3名、正社員が3名)恋人でも友達でもない、立場も微妙に違う、けれど同じ職場の同僚として会話を交わし笑いあう。仕事を詩的に描いた著者初の「職場小説」。平等とは何かを問う『ああ、懐かしの肌色クレヨン』も収録。
  • 寒灯

    寒灯

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,144円 (税込)
    「ぼく、おまえをずっと大切にするから、今後ともひとつよろしく頼むよ」ようやく手に入れることが叶った恋人との同棲生活。仲睦まじく二人で迎える初めての正月に、貫多の期待は高まるが、些細な事柄に癇の虫を刺激され、ついには暴言を吐いてしまう。あやうく垂れ込める暗雲の行方は――。待望の〈秋恵〉シリーズ最新作。
  • 病めるときも

    病めるときも

    小説・文芸
    3.8
    1巻726円 (税込)
    従姉を見舞った帰りの洞爺湖温泉で、明子は医学生・克彦に出会う。2人は婚約するが、明子が肺結核を患ったため結婚は先送りに。やがて明子が回復し、克彦の結核菌を殺す薬の研究が成功して喜びにひたったその夜、克彦の研究室が火事で全焼してしまう。苦労が水の泡となり、克彦は激しい衝撃を受ける……。神の前で誓った愛の重さを問う表題作ほか、愛に飢え傷つきながらも前に進もうとする人々を通して人生を描いた傑作短編集。
  • 僕の好きな人が、よく眠れますように

    僕の好きな人が、よく眠れますように

    小説・文芸
    3.8
    1巻671円 (税込)
    「こんなに人を好きになったのは生まれて初めて」。東京の理系大学で研究を続ける大学院生の僕の前に、運命の人が現れた。春、北海道からゲスト研究員でやって来た斉藤恵──めぐ。だが直後の懇親会で、彼女はある事情から誰ともつきあえないことを知る。やがて日夜研究を続けて一緒に過ごすうちに、僕はめぐへの思いを募らせ、遂に許されない関係に踏み出してしまった。お互いに幸福と不安を噛みしめる2人の恋の行方は?
  • 晩夏のプレイボール

    晩夏のプレイボール

    小説・文芸
    3.8
    1巻715円 (税込)
    野球を続けがたい現状に抗い、「夏の甲子園」を目指して野球に打ち込む者たち――。高3の夏、肩を壊した元エース・真郷と、過去にトラウマをもつ現エース・律は、心ひとつにして甲子園を目指していた…。(「練習球」)戦力不足に悩む彰浩と信吾の前に現れた転校生の有一は、無口で不器用だが、誰よりも才能豊かなピッチャーだった…。(「このグラウンドで」)他、「夏の甲子園」をめぐるドラマを描いた、10の傑作短編。
  • 再生

    再生(角川文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻825円 (税込)
    妻を自殺で亡くしたシングルファーザー、恋人から突然別れを切り出されたOL、不況に苦しみ、鉛のような心と身体をもてあます会社員……思うようにいかない人生に、苛立ち絶望しながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする勇気。苦しんでも、傷ついても、人は夢見ることをやめられない──。平凡な日常に舞い降りたささやかな奇蹟の瞬間を鮮やかに切り取り、かじかんだ心に血を通わせる感動の短篇集。
  • かれん

    かれん

    小説・文芸
    3.8
    1巻594円 (税込)
    北海道から上京してフリーのアナウンサーとなった稲葉雪乃は奇妙な仕事を請け負った。心身を患う義父のため、亡妻・千勢の代わりになってほしい――。地図製作会社社長の葛木晋一郎に依頼され、駿河台の邸宅に通い始めた雪乃。やがて、千勢が夏至の日に影の消える都市〈花蓮〉に憧れを抱いていたことを知る。なぜ? 直後、雪乃の前に千勢の過去を知る謎の男・五十嵐が現れ……。ベストセラー『モルヒネ』の著者が贈る恋愛長編。
  • 利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

    利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声

    小説・文芸
    3.8
    1巻814円 (税込)
    菜々美の従兄・稔は8年前、新聞記者として赴任したインドネシアの東ティモール独立紛争に巻き込まれ死亡した。最後の便りはロロ・ジョングラン寺院の写真だった。週刊誌記者となった菜々美は、インドネシア・中部ジャワ地震の現地取材で、NGOボランティアや国際開発コンサルタントの日本人と出会い、国際協力の裏側を知る。稔の死に芽生えたある疑念とは。国際援助のあるべき姿を問う、第1回城山三郎経済小説大賞受賞作。
  • アシンメトリー
    値引きあり

    アシンメトリー

    小説・文芸
    3.8
    1巻379円 (税込)
    結婚に強い憧れを抱く女、朋美。結婚に理想を追求する男、貴人。結婚に縛られたくない女、紗雪。結婚という形を選んだ男、治樹。朋美は、親友の紗雪が幼なじみの治樹と突然結婚を決めたことにショックを受ける。心から祝えない朋美だったが、ふたりの結婚パーティーで出会った貴人に次第に魅かれていく。しかし、紗雪と治樹の結婚には隠された秘密があった……。アシンメトリー(非対称)なアラサー男女4人を巡る、切ない偏愛ラプソディ。
  • 源氏物語 千年の謎
    値引きあり

    源氏物語 千年の謎

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻297~341円 (税込)
    天皇の皇子として生まれながら臣下に落とされた光源氏。だが、その類い希な美貌の虜になった宮廷の美女たちは、源氏を惑わせてゆく。寵妃・藤壺への禁断の恋。六条御息所との燃え上がる愛。正妻・葵の上との冷えた関係。愛と嫉妬と憎悪の地獄をさまよう源氏は、ついに幽鬼のごとく作者・紫式部の前に立ち現れる。陰陽師・安倍晴明が怨霊と対峙するが……。読みはじめたら止まらない、全く新しい「源氏物語」の誕生!!
  • 孤独か、それに等しいもの

    孤独か、それに等しいもの

    小説・文芸
    3.8
    1巻506円 (税込)
    憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。豊平川の水面に映る真っ青な空。堤防を吹き抜けるつめたい風。高校三年の九月のある日、ピアスの穴を開けようとする私に向かって、かつての恋人は言ったのだ。「大切なものを失くしてしまうよ」と。
  • 十九歳のジェイコブ

    十九歳のジェイコブ

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    〈この世界が腹立たしくってしょうがない。人生の真実なんて、たかが知れている。〉ジェイコブ、十九歳。肌にひりつくセックスへの衝動。クスリで濁った頭。身体に染みついたジャズのリズム。この感覚だけが、ジェイコブの真実だ。路上にさまよい暮らすうちに膨れあがった愛と憎しみは、次第に殺意へと転化してゆく――。抑圧に咆哮する魂の遍歴、読む者を灼き尽くす鮮烈な青春文学!
  • 陽のあたる坂道

    陽のあたる坂道

    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    女子大生・たか子は、経営者・田代の娘の家庭教師になった。裕福で幸福そうに見えながら出生の秘密を抱えた田代家は、優等生の雄吉、型破りの信次、足の悪いくみ子が、明るく寄り添って暮らしていた。人生を肯定的に切りひらこうとする信次と、まっすぐな性格のたか子はやがて心を通わせるようになるが――。奔放で闊達、自由な空気に満ち溢れた、胸のすく青春文学の王道!
  • チェリーブラッサム

    チェリーブラッサム

    小説・文芸
    3.8
    1巻440円 (税込)
    中学二年の実乃は四年前に母親を亡くして、今は父親と姉・花乃の三人暮らし。初めはショックから立ち直れなかったけれど、ようやく元気を取り戻したそんなとき、突然父親が早く帰宅して、「会社を辞めた」という。原因は姉が補導されたこと……またしても新たな試練が訪れた! 何気ない日常のなかで揺れ動く家族と、淡い恋の予感。少女の成長を明るくドラマチックに描いた、山本文緒のルーツともいえる傑作長編。
  • 夢魔の標的

    夢魔の標的

    小説・文芸
    3.8
    1巻737円 (税込)
    異変はある日突然起った。腹話術師の人形クルコちゃんが、まるで生きた人間のように勝手に喋りはじめたのだ。人形の反逆!? 叱っても、ご機嫌をとっても一向に効き目はなく、彼女はますます横暴になるばかり。腹話術師の狂気が作り上げた妄想か? それとも、異次元の世界からの秘密の指令によって人形が何かを企んでいるのか? ショート・ショートの名手が贈る、異色の長編SF。
  • モーニング Mourning

    モーニング Mourning

    小説・文芸
    3.8
    1巻550円 (税込)
    20数年ぶり、親友の葬儀で福岡に集まったのは、大学時代の4年間、共同生活を送った3人の仲間と私。葬儀を終え、1人の仲間が言う。「レンタカーで帰って自殺する」。――思いとどまらせるため、私たちは一緒に東京まで帰る決意をし、あの頃へ遡行するロングドライブが始まった。それは同時に、心の奥底に沈めた出来事を浮上させることになるが……。
  • さよならの余熱

    さよならの余熱

    小説・文芸
    3.8
    1巻385円 (税込)
    一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し――(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて……(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話。文庫オリジナル。
  • ハニー ビター ハニー

    ハニー ビター ハニー

    小説・文芸
    3.8
    1巻385円 (税込)
    陽ちゃんは親友の沙耶香の彼氏だ。でも、わたしは彼と寝ている。沙耶香のことは大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない――(「友だちの彼」)。ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままにホテルへ。初体験。…あたしは本当にこういうことがしたかったの?(「もどれない」)甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさをたたえた全9話。人気歌人初の恋愛小説。
  • 記念試合

    記念試合

    小説・文芸
    3.8
    1巻715円 (税込)
    「天才的な馬鹿になれ」感動の群像ドラマ! 映画「北辰斜にさすところ」原作、待望の電子化。 七高(現・鹿児島大学)野球部の創部100周年を記念して、かつてのライバル五高(現・熊本大学)との対抗試合の開催が決まった。太平洋戦争前夜、七高のエースだった上田勝弥は、記念試合の開催に向けて取材をうけ、当時の記憶を語りはじめる。 旧制高校から帝大に進んだかつてのエリートは、私欲に走る小賢しい秀才を軽蔑し、国家や社会のためにひたむきに生きることを目指した。  太平洋戦争の終盤、学徒出陣で徴用された多くの学生が戦死し、生き残った者たちはその遺志を継いで、国の再興に力を尽くしたのだった。 英霊たちに見守られながら、七高と五高の記念試合が幕を開ける。 ベストセラー『史上最強の内閣』の著者による、祖父から孫へと語り継がれる、誇り高き精神の物語!
  • 逡巡

    逡巡

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    「自分を見失うな。夢は叶う!」。流行歌の歌詞みたいな助言をしてくる男。困ったことに男は赤の他人だった/「バカ」。私の半生はこのひと言に辿り着くまでの長い前振りだったのか/コレクションを売り払い、いまは有機野菜を栽培して暮らしている……。日常にひそむ危険と諧謔。脱力系文学と自由律俳句の旗手が挑む、新感覚小説。
  • ある日、アヒルバス

    ある日、アヒルバス

    小説・文芸
    3.8
    1巻660円 (税込)
    爆笑、そして感動のお仕事&青春小説! アヒルバス入社五年の観光バスガイド・高松秀子(通称デコ)はわがままツアー客に振り回されながらお仕事の毎日。新人ガイドの教育もままならない中、同期の中森亜紀にアヒルバスの「革命」を持ちかけられ……若きバスガイドの奮闘を東京の車窓風景とともに描く、お仕事&青春小説の傑作。文庫版オリジナルの東京スカイツリー篇(「リアルデコ」)収録。
  • いつかのきみへ

    いつかのきみへ

    小説・文芸
    3.8
    1巻631円 (税込)
    進学校に通う陸には本当の友がいない。校内模試の順位に一喜一憂する日々のなか、幼なじみの嘉人を思い出す。かたや学校一の秀才、かたや学校一の不良。ふたりが仲良くするのを周りの連中は不思議がった。でも多くを語らなくても、気持ちが通じ合うのはこいつだけなんだ──潔癖で繊細な少年たちの交流がひかる傑作「大富橋」ほか5篇。東京の下町・深川に架かる6つの橋を軸に、人生にちょっとつまずいた人びとの人間模様を写しとった、やさしく清冽な物語。
  • なでしこ力 次へ

    なでしこ力 次へ

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,100円 (税込)
    2012年女子サッカーワールドカップを制した「なでしこジャパン」が狙うは、2012年ロンドン五輪での金メダル。FIFA女子年間最優秀監督賞を受賞した佐々木監督が、チームの未来像や自らのサッカー半生、日本の女性が持つパワーを語り尽くす! 「単なる「団結力」や「精神力」では十分に言い表すことができない。他国がいまだ備えていない特筆すべき長所が、なでしこジャパンには確かに存在するのだ――」(本文より)
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

    薄妃の恋―僕僕先生―

    小説・文芸
    3.8
    1巻528円 (税込)
    あれから5年目の春、ついに先生が帰ってきた! 生意気に可愛く達観しちゃった僕僕と、若気の至りを絶賛続行中の王弁くんが、波乱万丈な二人旅へ再出発。さっそく道中の漉水のほとりで、男女の熱愛現場に遭遇した一行。しかしそれは、人間の男と、すでにこの世のものでなくなった女との、悲しい恋の目撃だった──新しい旅の仲間も増えて、ますます絶好調の僕僕シリーズ第二弾!

最近チェックした作品からのおすすめ