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Posted by ブクログ
ジャケットとタイトルが綺麗だったので惹かれて購入しました!
付属の縁結びのしおりも綺麗です。
4つの章に分かれていてそのタイトルがそれぞれ霧・塵・針・縁となっていてそれぞれの章の最後の一文にその漢字を使った気持ちが比喩的に表現されていたのでその部分が特に印象に残りました。
4人の視点で物語が書かれていて途中まで(塵の序盤位)はどんな展開で話が進むのか分かりにくかったのですが読み進んでいくと徐々にその4人には直接的か間接的な繋がりがある事が分かってきて他に登場する人物達も含めた関係性を理解した時はこういう繋がりがあったのかとすっきりした気持ちになりました。
最終的に人との縁が良い方向に向かったのでもやもやした気持ちが無くなり晴れた気持ちで読み終える事ができる一冊です。
Posted by ブクログ
5章からなる短編集。サッカーのコーチを引き受けた独身男性が主人公の話から始まる。知らず知らずのうちにある子供の母親が好きになってしまい、父兄の間で噂になりクビになる。彼の勤める店に来てクレームをつけた女性がいる。この女性が次の物語の主人公。
その女性はわがままで、彼氏が愛想尽かし振られてしまう。腹が立って、むかしパパ活していた中年男性に連絡をする。この男性が次の話の主人公…
というように章ごとに関わりあった人たちへと主役が移っていくのが、お芝居のようでなかなか面白かった。人生ってどこに焦点をあわせて見るかで全く異なるものだ。
一人一人の人生はすべてパラレルに動き、時々重なったり、ニアミスしたり…それを客観的に知ってしまうことがあれば、妙にドラマチックだったりするのだろうなあ。
『縁(ゆかり)』というタイトルが読んだ後にジワっと沁みてきます。
Posted by ブクログ
短編集。
これまでに読んだ「ひと」「まち」の主人公とは違い、情けなさやトゲや引け目を持った登場人物が多い。
「針」の主人公なんかはまさに関わりたくないタイプ。
ちょっと面食らった部分もあるけれど、リズムのある文体と軽妙なユーモアを感じる。
登場人物の視点が変わると同じセリフでも背景が分かってくる部分、こちらのとらえ方も変わってくる。
すごく当たり前だけど、
「人って色々あるよね」と思わされる。
最後の「終」の短い文章で、これまでつながってきた縁が、登場人物を前向きにしてくれるような、そんな読後感を覚えた。
それはもちろん、読んでいるこちらの気持ちも前向きにしてくれるものだと思う。
「ついてないな」「うまくいかないな」そんなことを思うときに読んでみるとお勧めかもしれません。
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