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ベストセラー『ひと』 『まち』 『いえ』に続く感動の青春譚!
わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで――。
あれから13年、後悔ばかりで大人になった。
でも、孤独に負けずにいられたのは、母の、仲間の、「うた」 があったから。
母がわたしを産んだ歳になった。今、わたしに、湧き出るものがある――。
27歳の古井絹枝には、晴らすことのできない後悔があった。
中学生の頃、地域の合唱団に所属する母に「一緒にうたおうよ」と誘われたものの、撥ねつけてしまったのだ。母が秘めていた想いも知らずに・・・・・・。
大学時代、絹枝はバンドを組んでいた。
ギター担当は伊勢航治郎。バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、だらしない日々を送っていた。
ベース担当は堀岡知哉。バリバリ働く妻がいるが、自分はアルバイトの身で、音楽への未練も僅かにある。
ドラムス担当は永田正道。大学卒業後、父が越えられなかった資格試験の壁に挑もうとするが・・・・・・。
かつての仲間が、次の一歩を踏み出そうとする物語。
Posted by ブクログ 2024年02月21日
「ひと、まち、いえ」に継ぐ待望の第4弾!!
この読みやすい小野寺節好きだなぁ〜
大学のときバンドを組んで、
切磋琢磨してきたカニザノビーの4人。
ボーカルのきぬとギターの航治郎と
ベースのともとドラムの永田。
軌道に乗りかけたバンドがコロナをきっかけに
崩れ始めてしまい、解散を強いられた4人。
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月11日
『ひと』→『まち』→『いえ』→『うたう』
次は、うたうのかぁ…
チャプター1【うたわない】
うたわないんかい!!
という最高のイントロダクションから入る本作。笑
まあ、ただ物語を読み進めていくと、その『うたわない』もちゃんと伏線として活き、最後の数ページで沸かせてくれます。
やっぱし、主人公...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月30日
新しい一歩を踏み出す勇気をくれる小説です。
帯を見た感じでは、暗い話かと思っていました。
しかし、勇気をもらえる小説でした。
バンドメンバーの4人の卒業と新しい挑戦がテーマで心地よく読むことができました。
僕個人的には、ベーシストのトモの話が好きでした。人間的にも凄く惹かれる人物でした。
自分...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月14日
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。
良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月29日
『ひと』『まち』『いえ』と来たので、てっきりタイトル2文字縛りかと思っていたので、今作は3文字!?と驚いた笑
思えば、小野寺さんの作品を読むきっかけは『ひと』でした。一昨年、コロナ禍で出かけることが減ってて本ばかり読んでた時期に出会い、コロナが無かったら出会えてなかった気もする。
好きな本や作家さ...続きを読む
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