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同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ、幸せのふしぎスイッチ。第一話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」――満員の朝の快速電車。ぼくは過去最凶の腹痛に耐えていた。もうダメだとその場にしゃがもうとした瞬間、隣に立つ同い年くらいの女性が、わずかに早くしゃがみこんだ・・・。第二話「大野柑奈の奇跡 情を放つ」――大学時代、わたしは小劇団にのめり込んだが、結局就職。通勤途中、具合が悪くて社内で声をかけた女性の様子が気になり、駅を一つ戻ってホームに降りると、そこには意外な先客が・・・。他5編。小さいけれど確かに人生を左右する(かもしれない)7つのミラクルを描く、連作短編小説!
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Posted by ブクログ
電車の中で7人の登場人物がそれぞれ悩みや事情を抱えていて各々の行動が後に奇跡を生むお話です。
実際に電車の中で起こった事実談の様な内容です。
電車の中で体調を崩してしまった女性に席を譲ってあげようとしたり、体調を崩した女性が駅のホームで休んでいる時に気にかけて飲み物をあげたり、痴漢冤罪で犯人に仕立て上げられそうになっていて困っている男性にその人はやっていないという事を証言したりと実際にその場にいたら声を掛けるのに勇気が必要ですがもしその様な事があったら自分も実践して少しでも助けになれたらなと思いました。
こういうちょっとした奇跡の話は心が温まってとても好きです。
Posted by ブクログ
面白い!!
電車内で偶然居合わせた人たちが、ほんの少しのお互いの行動で奇跡が起きたっていう。
たったひとつの車両にたまたま乗り合わせた人たちのそれぞれの奇跡集。
バタフライエフェクト。みたいな感じかな。
なんだかほんわかしたり、おお!っとドギっとしたり、車内で腹痛に襲われて。腹の中で龍が暴れまわるっていう表現の仕方が、絶妙すぎました。
突然くる、腹痛で、今はトイレ行けないよ。
のときの我慢状態の身体の内側は本当にそうよね。
暴れ龍が一気に目を覚まし。縦横無尽に腹の中を暴れ回る。
トイレに行けば解決できるんだが、行くことがどうしてもできない時。
まさに神龍級の龍が悉く我が腹の中で暴れ回る。
わかるわぁー
その表現。
そうそうそれそれ。
っていう。
大体間に合うんだけど、その時はもう絶対絶命かもと思ってしまうよね。
あと少しも耐えられないかもしれない。
と思うと、ふと龍が動きをやめる。
深呼吸して、よし、よし、よし、っていう繰り返しね。
とても心境がわかるだけに、1話から思いっきり引き込まれました。
あとの解説で牛丼屋の話もあるらしいって読んで。絶対読みたくなった!!!!!
小野寺史宜さん。ハマりました!
#短編
#お母さんからもろた
#奇跡集
Posted by ブクログ
同じ電車に乗り合わせた人が、どこかで緩くつながっている、それは運命的でも決定的でもないな繋がりだが、都会では視界に多くの人が入り、その一人一人に人生や考えがあり、今どんな体調なのかとか、気持ちなのかと考えてみるとこの小説になる。
そして、ほんのちょっとしたすれ違いや出会いが、その人の何かを変えてしまうことがあると。
都会ではなかなか他人に声をかけるとか、しにくそうだが、関わることで物語が生まれる。
もしかすると、日々、当人には気づかれない、たくさんの「奇跡」が満ちているのかもしれない。そう考えるとちょっと楽しくなってくる。
「奇跡」はそうして人と関わることで生まれる。他人同士の繋がりを重視して構成するのではなく、それぞれの人生の中でふとした瞬間を捉えているのが、絶妙な描き方だと思った。
Posted by ブクログ
朝の満員電車の同じ車両に乗り合わせた人たちに、偶然の出来事が連鎖して奇跡が起こる。
通勤通学、その他諸々の事情を抱えた7人の男女の群像劇。
動く快速電車、次の停車駅まで15分間という狭い車両の中でのちょっとした事件や、少しハラハラする場面もあって、スリルも味わえて面白かったです。
絶体絶命のピンチから救われたり、他人の勇気ある行動を目の当たりにして改心したり、たまたま出会った人たちが知らないうちに影響しあって、物事は必ずといっていいほど良い方向に向かっていく。
世の中にはこんなにたくさんの奇跡が溢れているなんて驚きです。
どのお話も最後は優しさに満ちた終わり方で、作者さんの温かい人柄を感じます。
Posted by ブクログ
同じ電車車両内に居合わせた乗客達の偶然から起こる題名の如くの奇跡の数々。
でも奇跡というかまあ偶然の出来事だ。それをラッキーと思える当人達の感性が奇跡というだけか。
それでも自分に当てはめても奇跡と思うかな。
第4話 赤沢道香の奇跡 今日を放つ
一番印象に残る。一つの正義と勇気。中々後一歩が踏み出せない気持ちが分かる。赤の他人の人生なんて干渉すべきでないかもしれないけど、理不尽な不幸からは助けられる。
日常に不意に起こる恐怖と言ってもいい冤罪、後からきた震えと心からのありがとう。普段からほんの少しの勇気は持っていたいものだ。道香を選んだ志郎が感じた様に誇ってもらえる人間でありたい。
横尾成吾は忘れていたが、久しぶりに思い出した。
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