【感想・ネタバレ】奇跡集のレビュー

あらすじ

同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ、幸せのふしぎスイッチ。第一話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」――満員の朝の快速電車。ぼくは過去最凶の腹痛に耐えていた。もうダメだとその場にしゃがもうとした瞬間、隣に立つ同い年くらいの女性が、わずかに早くしゃがみこんだ・・・。第二話「大野柑奈の奇跡 情を放つ」――大学時代、わたしは小劇団にのめり込んだが、結局就職。通勤途中、具合が悪くて社内で声をかけた女性の様子が気になり、駅を一つ戻ってホームに降りると、そこには意外な先客が・・・。他5編。小さいけれど確かに人生を左右する(かもしれない)7つのミラクルを描く、連作短編小説!

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Posted by ブクログ

同じ電車に乗ってる人達それぞれの物語!
同じ場面がそれぞれの視点からかかれてて面白かったし、自分が気づいてないだけでこんな奇跡が溢れてるのかーって思ったらドキドキした!!1人1人の物語終わったらなんかあったかい気持ちになる本!
自分の今までの小さな選択が実は奇跡を起こしてて今の自分があるならまぁいっか!まー今までの選択って大正解か!って思った!でもしばらくしてからその選択してなくても大好きな人だったりバンドはなんとか見つけ出して出会ってるのかなーとも思ったり!!

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2025年07月17日

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同じ電車に乗り合わせた人、それぞれの物語。
電車で気分が悪くなり座り込んだ女性。その周りにいた人々。みなそれぞれの人生がある。

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2025年10月10日

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文章がテンポが良い。畳み掛けるように文章が連なる。マシンガントーク。飽きさせない。満員電車の中ですれ違う人たちに起きた、小さな出来事を丹念につむぐ。奇跡と言えるほどでもない、小さな出来事。15分停まらない快速の中で、お腹が痛くなった男の子は毎回モゾモゾし、気分が悪くなった女の子は毎回しゃがみこんでしまう。声をかけたり、かけなかったり、後をつけたり、つけられたりする。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

 たまたま同じ電車に乗り合わせた人のそれぞれの人生を描いた連作短編集。
 有川浩の「阪急電車」のような設定で、さくさく読めた。

 面白いのが、それぞれの人物が何らかの形で少しずつつながっていること。
 そして、たまたま起こした行動によって、他の人のことを救っていること。
 まさに「奇跡」だよなぁ。
 もしかしたら私も自分の起こした行動で、
知らず知らずに誰かを救っているかもしれない。

 世の中って面白いと感じさせてくれる作品だった。

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

毎日が奇跡だらけなのだと思う。それに気づけるか、気づけないか。気づける人でありたいけれど、なかなか難しい。

解説に書かれていた「少しの選択、少しの行動が、その後を大きく変える」ということ。本当にそう。少しの勇気を持てるかどうか。少しでいいんだ。自分に言い聞かせる。

第二章は自分と重ねてしまい、涙が出た。

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2025年09月20日

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物語の舞台は朝の満員電車。
そこに乗り合わせた7人の男女の乗客の視点が切り替わりながら物語は進んでいく。
次の駅まで15分間止まらない快速列車の中で具合が悪くなりしゃがみこんでしまった新倉凪。
この凪の行動が物語各話の軸になっています。
偶然が奇跡を呼び、さらにその奇跡がまた次の奇跡に繋がっていく。
電車の中にもドラマがあるって考えると満員電車も我慢できるかもw
私は第二話の大野栞奈の奇跡 情を放つが特に好きでした(*ˊ˘ˋ*)

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2025年07月02日

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小野寺さんの連作短編集

同じ電車の車両に乗り合わせた
半径3mぐらいの範囲の
見ず知らずの人達の物語

誰でも起きうるような
日常の小さな出来事を
綴ってます
※一部除く

基本はホッコリなので
小野寺さんの小説が好きな人は
読んでみてね

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

タイトルと帯に惹かれて購入(前向きな話が読みたかったので!)。小野寺さんの本は初めてだが、本書は読みやすかった。
7人の物語でそれぞれの行動が作用して奇跡が起きるというもの。前に読んだ記憶がある内容が後々になって出て繋がってくるのが気持ちよかった。

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2025年06月05日

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まさに大矢さんが解説で最後に言った一言に尽きる。

日々の営みそのものが愛おしく、当たり前のものがかけがけのないものに思えてくる。

それこそが小野寺史宜の小説の魅力なのである。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

同じ電車の同じ車両に乗り合わせた男女の巡り合わせを描いた物語。
一人ひとりの物語がもっと続けばいいのに、と思うほど惹き込まれた。
そして、そして、やっぱり出てきた『三年兄妹』。
読んでみたい〜(⁠^⁠^⁠)

それとホワイトシチューうどんもなんか覚えがあるんだけど、
これは『ひと』か『まち』で出てきたかなぁ。
どなたか覚えている方、教えて下さい❢

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

日常の中で起きる小さな奇跡が詰まった連作短編集。
同じ電車に乗り合わせた人々がそれぞれ悩みや不安を抱えているが、その奇跡によって解きほぐれていくのが読んでいて心地よい。改めて人それぞれに大事な人生があり、他者からは認知しづらい思いがある。属性や立場が違っても懸命に生きる姿はやはり見ていて感動する。そんな短編集だったと思います。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一緒の車両に乗り合わせた人達の色んな視点から見た話し。その後各々がどうなったか、と。なので、短編集だけど、全部繋がってる、みたいな感じですね。
1番初めのお腹が痛くなる男の子の状況に共感して読み始めたけど、最終的な感想としては、奇跡というより、ラッキーに近いかなぁ、という印象かな?んー私はどちらかというと、ネガティブだからか、そんな「奇跡だぁ!」ってまで思えなかったとゆうか…ポジティブ変換できる人はそう感じるのかもしれない?

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

タイトル通り、同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見知らぬ男女たちが織りなす奇跡を書いた7つの短編。しかし奇跡とも言い難い話もあったかなあ。それぞれがそれぞれの短編の主役。
最初の話では『僕』は電車内で腹が痛くなり、我慢ができずにしゃがみ込んでしまう。たまたま隣にいた女性も体調が悪くなりしゃがみ込む。
この光景がいずれの話にも登場する。読書していたOLの話にも、事件の容疑者を尾行している刑事の話にも、カップ麺の商品開発のサラリーマンにも…

ちょうどこの小説を比較的混んでいる埼京線の中で座って読んだ。
電車の中で誰かが何かをするような大きなトピックは無かったものの、僕の隣に座っていたOL風の女性、目の前に立つ大学生のような男性。その後ろにいた背の高い外国人男性…皆それぞれの人生の物語では主人公なんだよね、あらためてそんなことを思った。

最後には何か感動する奇跡が起こり、お見事!となるのかと思いきや、淡々と答え合わせして終わった感じ。ちょっと期待しすぎたかな。やっぱり小野寺さんの小説にしては、物足りないなあ。

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2025年05月29日

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初めての小野寺作品
電車に乗り合わせた人の小さな奇跡の短編集
スルスル読めます
ただ驚きはなく凪な感じ

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

 週末恒例の私的行事「お仕事帰り本屋さん散策」で出遭いました。

第1話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」の冒頭です。

 暴れ竜がいる。どこにって、腹に。
 ヤバい。相当ヤバい。ぼく史上最悪レベル。過去最凶の竜だ。
 電車に乗っている。

あららら、この人だいじょうぶなのかしら?
短い文が、畳みかけるように切迫感を伝えます。
文を追いながら惹き寄せられて指が本に吸い付いていくのが分かります。これは、買うしかないわ。

 面白いです♡ オススメです!
電車に乗って揺れと走行音の中で読むのにピッタリかも。(突発的笑い・にやけ顔の制御は必要です)

 全部で7話。同じ車内に居合わせて起こる奇跡が描かれています。

 読めば、同じ電車に乗っている夢を見るかも。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

とある電車のとある出来事を、その車両に居合わせたいろいろな人の目線で書いてあるお話。
続きが気になって早く読みたかったけど、それぞれの考えというか気持ちが細かく書かれていたので、一つ一つ言葉を飛ばさずに読んだ。
最後はどうなるのかと思ったら、「あれ!?終わった!?」という感じだった。
いろいろな事情と立場の人がいるよなぁということがわかった本でした。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

ほっこり、じいんと人生の喜びと哀しみを描く短編集。登場人物たちが少しずつ関わり合い、奇跡を紡いでいく。第二話「大野栞奈の奇跡 情を放つ」が好み。読み終えると、何気ない日常が愛しく思える。小野寺マジックである。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

阪急電車(有川浩)みたいかなあと思いながら手に取った。出掛けて帰りの電車で読むように買ってしまう。
連休なのに通勤電車(笑)まあ、私は飛び石だからまあいいけどさ。
ときどき毎日同じ時間に同じところで会う人(知らない人)や、旅に出た時に隣に座った人の生きざまを妄想するするのが好きな私にとっては格好の本でした。
2話目と4話目がよかったかな。1歩踏み込む勇気。
すこしの奇跡だけど、温かい。
ちょっとしたことで人生というか、その日1日が変わるのだ。
人の繋がりが人生を変えていく。まさにそうだ。

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2025年04月27日

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