感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月20日
コロナに翻弄されたバンドマンたちのその後。
・うたわない 古井絹枝
・うたう 鳥などがさえずる 伊勢航治郎 G
・うたう 明確に主張する 堀岡知哉 B
・うたう 詩歌をつくる 永田正道 D
・うたう 音楽的に発声する 古井絹枝 V
大学で結成したバンド「カニザノビー」。
コンテストにも入賞し、プ...続きを読むロを目指すところまで行くも、コロナの影響でバラバラに。
それぞれが育ってきた生い立ちも交えながら、音楽への姿勢や、人生の歩き方を模索する。
とくに古井絹枝は、母と音楽で衝突したまま、死別したこともあり、母への感謝の思い、音楽への新たな向き合い方が印象的。
カニザノビーが出てくるところが、ファンとしてはくすぐられる。
Posted by ブクログ 2024年03月25日
「ひと」「まち」「いえ」に続く最新作。
個人的には一番好き。
歌っていいな。
好きっていいな。
仲間っていいな。
そして
自分も踏み出したいって思えた作品。
Posted by ブクログ 2024年03月06日
この本に登場する女性は、皆自分を持っていて、逞しい。バンドマンになったら、こんな人達に出会えるのかな
バンドマンを卒業してコーラスになるという道筋があるのは新鮮でした。
コーラスの団体名はオトメザノビー
Posted by ブクログ 2024年02月21日
「ひと、まち、いえ」に継ぐ待望の第4弾!!
この読みやすい小野寺節好きだなぁ〜
大学のときバンドを組んで、
切磋琢磨してきたカニザノビーの4人。
ボーカルのきぬとギターの航治郎と
ベースのともとドラムの永田。
軌道に乗りかけたバンドがコロナをきっかけに
崩れ始めてしまい、解散を強いられた4人。
そ...続きを読むんな過去を何とか乗り越えた彼らの今の生き様に、
胸が熱くなることがかなりあった!!
特にきぬとともの生き方が好きだなぁ。
不器用でたくさん迷って、もがく2人に共感して、たくさんを生きる勇気をもらえた。
早く第5弾が読みたい!!
Posted by ブクログ 2024年02月11日
『ひと』→『まち』→『いえ』→『うたう』
次は、うたうのかぁ…
チャプター1【うたわない】
うたわないんかい!!
という最高のイントロダクションから入る本作。笑
まあ、ただ物語を読み進めていくと、その『うたわない』もちゃんと伏線として活き、最後の数ページで沸かせてくれます。
やっぱし、主人公...続きを読むたちが前進していく姿は、読んでいるこちらも前向きになれていいですね。
そして、何といっても作者さんお馴染みの、つらつらと読めてしまう文体。
どういう意味だろうって考えずとも、読んでいるうちに内容が頭に入ってくるのは作者さんのテクニックのような気がします。
毎度非常に読みやすい!
あと、共感したことは、動画の倍速再生と本の流し読みについて。
話の筋がわかればいいだけなのか。登場人物たちの会話の間とか声の揺らぎとか、そういうのはどうでもいいのか。私はこれで楽しめているのか。何のためにこれをしているのか。(中略)
とりあえず見終えた。とりあえず読み終えた。その満足感はどこか虚しい。虚しい満足感。言葉自体が変だ。満足してないだろう、それは。
たしかに、自分が好きでしていることくらい、楽しく満たされている時間でありたいものです。
最後にわたしは、『ウオザノビー』笑
Posted by ブクログ 2024年04月29日
個人的には5つ星でも良いのだけど、
誰かにお勧めしたいか?と聞かれたら、
お勧めできる良さではないと思ったので、星4つ。
最後で絹枝ちゃんの夢がどんどん膨らんでいく場面が良かった。
無理にポジティブになろうとか、
ポジティブに考えようとかそういう感じではなく、
突然、グングンイメージが広がって、
...続きを読むやりたい事がどんどん出て来て楽しくなる瞬間って
私にも稀にあるのだけど、その感じが小説のラストの方で描かれていて、読んでいるこちらまで
気分が高揚した。
著者の小野寺さんはきっと、(葉)という感じが好き。
小野寺さんの作品、カニザノビーのタイトル変わっちゃったのが、
大分残念だったのか、バンド名がカニザノビーだった。
そして、そのバンド名の由来にカニザノビーが関係してて微笑ましかった。
Posted by ブクログ 2024年04月14日
帯と内容が一致しないから、
裏切られた感が半端ない。
勝手な感想だけど。
連作短編じゃなくて、絹枝メインの長編で
読みたかったなあ。
母子の話だったらなあ。
Posted by ブクログ 2024年03月30日
新しい一歩を踏み出す勇気をくれる小説です。
帯を見た感じでは、暗い話かと思っていました。
しかし、勇気をもらえる小説でした。
バンドメンバーの4人の卒業と新しい挑戦がテーマで心地よく読むことができました。
僕個人的には、ベーシストのトモの話が好きでした。人間的にも凄く惹かれる人物でした。
自分...続きを読むも新しいことに挑戦するワクワクを幸せをもらえたのがとても良かったです。
明日から頑張ろってなりました。
Posted by ブクログ 2024年03月25日
大学時代、一緒にバンドをやっていた面々の、音楽との関係や、音楽をやめてからの其々。
音楽は好きだけど、バンドを生活の糧にするのは難しい。
其々が其々の方向に舵を取る。
そんな様子が清々しい様な寂しい様な。
最後、ヴォーカルの、また歌いたいの思いに救われる。
Posted by ブクログ 2024年03月14日
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。
良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後...続きを読むになって分かる。その構成もいい。
Posted by ブクログ 2024年03月10日
重たい読書が続いたあとの小野寺さん。軽快なタッチとテンポの良い会話に癒される。おまけに今回も都内散歩を楽しめた。久しぶりにカラオケに行って大きな声も出したくなった。
Posted by ブクログ 2024年02月29日
『ひと』『まち』『いえ』と来たので、てっきりタイトル2文字縛りかと思っていたので、今作は3文字!?と驚いた笑
思えば、小野寺さんの作品を読むきっかけは『ひと』でした。一昨年、コロナ禍で出かけることが減ってて本ばかり読んでた時期に出会い、コロナが無かったら出会えてなかった気もする。
好きな本や作家さ...続きを読むんは他にもいても、小野寺さんの文は特に読みやすくてそこも惹かれた理由。
最終章での「結婚する相手は慎重に選んで、幸せになんな。(中略)もうちょっと上の幸せを掴みな。なんでも一番安いものを買うんじゃなくて、せめて一つ上のものを買えるくらいの幸せは、掴みな」って米子さんの文が良かったな。
お店で何か買うときに、好きな味やメーカーを諦めて1番安いのを買うのが当たり前になるのはなんか寂しいもんね。
ブランド品をたくさん買えるようなお金持ちじゃなくて良いから、日々の生活で自分が好きなものを多少の値段の差で諦めないでいいくらいの幸せは欲しいなと思った。独身だろうが結婚しようが、結婚相手が夢追い人でもそのくらいの幸せは欲しいな...。
前作3作は東京23区の東側(江東区、江戸川区とか)メインのイメージ。砂町銀座、平井とか。
でも今回は鐘ヶ淵などの東側も出てくるけど、杉並区の井荻とか目黒区の都立大学だったりで西側がメインなイメージ?
ときわ台のロータリーや、鐘ヶ淵の隅田川と荒川に挟まれてるのを読みながらGoogleマップで確認したりするのも楽しい。
思えば前3作までは主人公が男性だったけど、今作は女性だったし、まだ次回作があるなら3文字タイトル/主人公は女性/23区西側がメイン舞台かな?とか思ったり思わなかったり。
Posted by ブクログ 2024年05月01日
「堀岡知哉 B」と「永田正道 D」は小野寺作品らしくほんのりとポジティブで良かったのだが、残り2人のキャラクターが好みではなかったのか、いまひとつ。ラストもちょっとしっくりこなかった。
Posted by ブクログ 2024年04月30日
大学生の時に組んでいたバンド「カニザノビー」の解散後のそれぞれのメンバーの話。章ごとに語り手が違うので短編集のような読み心地。
これまでのシリーズが面白かったのでこちらも読んでみたが、あまり心に残らない無難な話だった…。そしてやはり、ブツブツと切れる文体が読みにくい。登場人物の話し方も同じなので、こ...続きを読むんなに同じような話し方の人がたくさんいるかなと思うし、書き分けができていないように感じた。
カニザノビーというバンド名に関する説明が最後まで意図的に無いので、どんな秘密が?と思ったら大した話ではなかった。しかも作者の昔の本のタイトルから取っているらしく再利用感がある…。
Posted by ブクログ 2024年04月26日
唐突だけど、もしも今この頭のまま若い頃に戻れるなら私はうたのおねえさんになりたいんだよね。
ずっと人前で歌う事ができなくて、就職して歌うことが仕事の一部になって歌を歌う楽しさを知ったんだよね。
こんなにも自分の思いがストレートに表現できるのはやっぱり身体を楽器にしている歌。
合唱もいいなぁ、どうせな...続きを読むらゴスペルがいいかなぁなんてそんな事を思った。
Posted by ブクログ 2024年04月23日
大学時代から卒業後5年を共にした、元バンドメンバーの物語。
一時は音楽に打ち込んだ4人が、バンド活動を経て今だから思うこととは。
せっかく生きているんだから、やりたいことを見つけて、没頭して進んで行けたら幸せだなと改めて思います。
それが難しいのも分かりますが、そこでの縁があれば尚更人生は豊かにな...続きを読むる。
経験は財産だなと思います。
Posted by ブクログ 2024年04月23日
「ひと」「まち」「いえ」ときて「うたう」
このシリーズは特に好きなので、期待値が高すぎたのかな。
母の合唱団の見学に行った中学生の絹枝はうたわない。
そんな絹枝が大学生になりバンド、カニザノビーのヴォーカルをする。うたう。
カニザノビー。小野寺さん、カニザノビーってタイトルの本書いてたよね。読んでな...続きを読むかったなぁ、なにか繋がりあるのかなと気になり調べたら、文庫化の際にタイトル変わってたんですね。「ナオタの星」に。
読んでんじゃん。関係ないじゃん。と、すこし脱線。
そのバンドメンバーの連作短編、最後にまた絹枝のその後。
歌、うまい人いいなぁー。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
音楽繋がりではありましたが、題名から想像するのとは違いました。最近の小説は段落分けの変化に アレ? アレ? どうなってるの? って書き方が多いですね~
Posted by ブクログ 2024年04月15日
大学時代、軽音サークルでバンド活動に情熱を傾けた4人。だが卒業後にメンバーを待っていたものは……。
VGBD を務めたそれぞれのリスタートを描いた青春連作短編集。
物語の視点人物は各章ごとに4人のメンバーが務める群像劇のスタイルだが、ヴォーカルの絹枝のみ第1章及び最終章の2章を受け持つ。
...続きを読む ◇
6人の女の人が扇形に並んで歌っているのを、私は壁際に置かれたパイプ椅子に座って見ている。
ここは杉並区民センターの音楽室で、楽譜を手に歌の練習に励んでいる6人は区民合唱サークルのメンバーだ。
サークル名は「コーロ・チェーロ」。練習日は月3回。水曜2回と日曜1回で2時間ずつ。練習時間が限られているからか、みんな一生懸命に、しかも楽しそうに歌っている。
その中の1人が私の母だ。9人いる全メンバーの中でいちばん若い。
と言っても41歳。だけど最年長の岩塚さんが 71歳であとは 60代という集まりなので、母が若手であることは間違いない。
母は今日、そんなサークルへの入会を勧めるつもりで、中学2年の私を見学に連れてきたのだった。
帰り道。母は思ったとおり「絹枝もやらない?」と聞いてきた。そして、「月会費は 3000 円なんだけど、絹枝はただでいいって言ってくれてる」という母のことばを聞いて、私は言ってしまった。
「ただだからやるの? そういうの、貧乏くさくて、すごくいや」
母と私は都営住宅で2人暮らしだ。都営住宅は経済的に苦しい人しか入居できないことを、最近になって知った。
母と父はずいぶん前に離婚した。私はまだ2歳だったので、父のことは覚えていない。辻林忠興という名で母より3歳上であることは聞いたけれど、離婚の理由までは教えてもらえなかった。
ただ、高卒で特に資格もない母が女手ひとつで私を育ててくれている苦労を、私は理解しているつもりだった。
なのに、あんなことを言ってしまった。それを聞いたときの悲しそうな母の顔を、私はいつまでも忘れることができないでいる。(第1章「うたわない 古井絹枝」) 全5章。
* * * * *
「うたう」ということ。歌うだけではなくて、楽器を奏でることも含め気持ちを曲に乗せて表現すること。
そのよさみたいなものが、小野寺さんらしいタッチで描かれていました。
各話で視点人物は異なりますが、作品を通しての主人公は古井絹枝です。
14歳のとき、母親の君枝への反発から、君枝が参加している合唱サークル活動をけなしたうえ「うたう」ことを絹枝は拒絶してしまいます。そんな叩きつけるような酷い物言いをした娘に対して、君枝は悲しそうな顔をするだけで叱ろうとはしませんでした。
境遇に対する不満や、身の丈にあった生活で満足しているように見える母を軽んじてしまう気持ち。そしてそんな自分への嫌悪。すべての負の感情が合わさってもっとも身近な母親にぶつけずにはいられない絹枝の描写には、胸が痛みました。
中学生ならこんなものだとは思うのですが、この1年後に君枝は子宮体がんで亡くなってしまうので、母娘の気持ちを考えるとやりきれませんでした。
絹枝を合唱サークルに連れてきたときには、君枝は自分の余命を知っていたことが明かされる最終章。
まだ若い君枝は病気の進行が速く、娘を護ってやれなくなる日が近いのは明白でした。
だからこそ「うたう」ことは心の支えになるということを、君枝は娘に知ってもらいたかったのでした。
残念ながら絹枝が母の愛情に気づいたときには手遅れで、しかも絹枝は最後まで母に詫びることもできませんでした。
母を傷つけたことで、自分も傷を負った絹枝でしたが……。
という重い十字架を背負ったはずの絹枝のキャラ設定が、かなり印象的でした。
なぜ絹枝は、そこまで淡々とクールに青春を送れるのか。
母の死後、自分を引き取ってくれた伯父夫婦と従兄から実の家族のように愛されて高校卒業まで過ごしたことが、絹枝の精神的な安定に繋がったのかも知れません。
そうだとしても絹枝の、大学での生活態度や航治郎に告られたときの反応、さらに航治郎に別れを切り出したときの物言いなど、あまりにも落ち着きすぎているように思えます。
誤解のないように付け加えておくと、絹枝は母に対して、すまないという気持ちとともに感謝の気持ちもきちんと持っています。決して冷たい人間ではありません。
けれどうつむかない、目を閉じない。
常に顔を上げ前を向いて、確実に歩を進めようとする絹枝の姿は、まるで苦悩する間を惜しむかのようです。
これが亡き母の意を汲み、大学4年間打ち込んだ「うたう」という活動の効用なのでしょうか。
バンドのメンバーの男3人は「うたう」ことの名残りを大学卒業後もそれぞれに引きずっていて、新たな一歩を踏み出すまでに時間を要していました。
彼らが見せたそんな青臭さとは対照的な絹枝という人物が妙におもしろいと感じた作品でした。
Posted by ブクログ 2024年04月09日
14歳の絹枝は、地域の合唱団で歌う母から一緒にやらないか?と誘われるが、41歳の母がいちばん若くて平均60歳代になるだろう人たちと⁉︎思わず「無理」だと言ってしまう…
そこから物語は、絹枝が大学時代にバンドを組んでいたメンバー、それぞれの連作短編集となる。
ギターの伊勢は、バンド解散後もプロを目...続きを読む指していたが目が出ずに彼女に同棲しようと言うがフラれてしまう。
ベースの堀岡はバリバリ働く妻がいて、自分はバイトの身であるが、働く妻の姿を見て主夫としてやっていくのも良いかもと。
ドラムスの永田は、家庭教師のバイトをしながら父が超えられなかった資格試験の壁に挑もうとしていた。
大学卒業後も就職せずにやってきた3人だったが、次の目標が朧気ながらも見えてきたところで、絹枝の現在となる。
彼女が、何気なく言った母への言葉を後悔しながら、27歳という年齢で母が自分を産んだことを思い、今の自分はどうなのだろうかと…。
散歩しながら考えているうちにうたおう。合唱しようと。
『ひと』『まち』『いえ』に続く青春譚である。
地名が多く出てくるのも特徴で、庶民的な雰囲気もなんだか懐かしい…とさえ感じてしまう。
ちょっと切なくもあり、孤独さもあり、だけど仲間がいたから…
なんとか自分なりに一歩を踏み出している…
そういう空気感にがんばれってなる。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
版元の紹介ページには「『ひと』『まち』『いえ』に続く感動の青春譚」とあるが、単にひらがなタイトル続きってことじゃないよね? 全部読んでいるけれど、どれも記憶が曖昧だ。
本作は大学で“カニザノビー”というバンドを組んでいた4人の男女の後日譚である。夢破れ、現実に向き合わざるを得なくなった彼らが、それぞ...続きを読むれの目線で当時を振り返り現在を語る。
いつもの小野寺さんらしく、名前の表記にこだわり、「不動産屋か」と突っ込みたくなるほど細々と東京の地理が記されている。が、肝心の「うた」が聴こえてこないのだった。ちょっと残念。
Posted by ブクログ 2024年03月30日
「ひと」「まち」「いえ」ときて、次は「うたう」。
でも歌う場面はあまり出てこなくて、元バンドメンバーか主人公の連作だった。
バンドで食べていくのって、やっぱり難しいことだよなと痛感。それぞれの気持ちの折り合いのつけ方に、個性が感じられて面白いなと思った。
個人的には、トモが一番好き!
歯切れのいい小...続きを読む野寺節に乗せられて、サクサク読めた。
Posted by ブクログ 2024年03月29日
大学生4人が集まって結成したバンド、カニザノビー。メジャーデビューを夢見ながら卒業解散してそれぞれの人生。4人の視点から、挫折を乗り越え、新しい道を選ぶ過程が語られる。バンド崩れの悲惨な人生ではなく4人とも良き方向に向かってのラストでほっとした。
Posted by ブクログ 2024年03月13日
装丁から「ひと」「まち」「いえ」に続く4作目?著者より「これ、自作のなかでもかなり好きです。」とポップでPRしてた。珍しい。アマチュアバンドメンバーの連作短編集。
私にとっては久しぶりの小野寺作品。読み始めは元カノに会った如く小野節に馴染めなかった。それはそれ。すぐに小野寺節を思い出し瞬読。
プロを...続きを読む夢見たバンドメンバーが解散後20代で人生の岐路に立つ。過去と現在と未来。多くの人にはいずれ折り合いをつけかければならない瞬間が来る。音楽はやってなかったけれども、私にもそんな時があった。それは遠い昔だけど。