あちらにいる鬼

あちらにいる鬼

789円 (税込)

3pt

父・井上光晴、母、そして瀬戸内寂聴をモデルに、逃れようもなく交じり合う3人の〈特別な関係〉を、長女である著者が描ききる。愛とは、〈書くこと〉とは何か。各誌で話題沸騰となった問題作、いよいよ文庫化!

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  • 映画化

    「あちらにいる鬼」

    2022年11月公開
    出演:寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子

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あちらにいる鬼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    善き。
    やっと読めた。映画になった時からの積読…

    瀬戸内寂聴と井上荒野のチチ、井上光晴とその妻、1人の男を巡る女達の生涯の物語。
    実話?とも、小説?とも言われ、どちらで読んでも深い。娘の立場で取材し文章にし、そして解説でもあったが、そうやって初めて小説家はそのテーマとの訣別ができるのではないだろう

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    井上光晴とその妻と、瀬戸内寂聴と、そして井上荒野によってできた世界でした。
    他の著を全て読んでいなくとも、井上荒野はこの本を書くために井上荒野として生まれ、作家になったのではないだろうか?と思えるほど。
    川上弘美の解説にあるように、井上荒野の「文章の清潔さ」がこの物語をぎりぎりのところで保っている。

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

     おもしろかった。瀬戸内寂聴さんのイメージがすでにあるからかもしれないが、主要な登場人物3人がそれぞれ互角に強い輝きを放っている感じが滲み出ていて、ずっと内容が濃かった。作者にそれぞれへの思い入れ、愛情が強いからだろうか。
     3人とも非凡で魅力的だが、2人の強くて魅力的な女性と1人の弱くて魅力的な男

    0
    2023年03月03日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内寂聴さんが好きです。
    「子宮作家」と言われた寂聴さんだけど、私は尼さんとしての姿しか知らないし、寂聴さんの恋愛遍歴をあえて知りたいとは思っていませんでした。でも「私小説」を読んだりして、出家前のことも少し知りたいと思っていたところでした。

    小説家同士の不倫。しかもそれを一方の娘が書いたとなる

    0
    2023年01月25日

    Posted by ブクログ

     自分の母親と、父親の愛人。2人の視点から小説を書くというのはどんな心境だったのか⋯想像できない。全てを受け容れたから?恨みつらみ、気持ち悪さはもうない?自分とは違う人間の所業として割り切っている?しかもその語り口が冷静で、淡々としていて、感情的に乱れたりどちらかに肩入れしたり逆に非難したりすること

    0
    2022年12月12日

    Posted by ブクログ

    前情報なしで読んで、あとがきを読んでびっくり。作者への興味が高まり、この人の作品を手に取ってみたくなった。内容としてはひたすら男女の愛の軌跡が描かれている。しかし、なぜだか飽きずに読めてしまう。男のつかみどころのなさ、どこか夢中になりきれていないのにやめられない女の性。自分にはこんな体験ないのに、所

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    嘘つきで女好きで有名な白木という小説家をめぐり、妻と愛人の視点でそれぞれ語られる物語
    途中で出家し尼になった愛人が住職をつとめるお寺に納骨するなど、ほとんど実話ということが信じられなかった

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    ほぼ私小説のような題材で、しかも実の娘が自身の両親とその愛人をモデルに書いた小説に興味があり、映像(映画)→原作の順で読みました。

    何でこんな作品を書いたのかな~とだけ疑問だったけど、原作最後の方や解説にもあるように、ずっと感じていた考えを文字でまとめることで、ハッキリ訣別したかったのかなと思いま

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    父・井上光晴と瀬戸内寂聴をモデルに、父と母、そして寂聴の特別な関係性を描いた小説。

    「恋多き人」の真髄を見た気がする。
    強いなあ。自分に対する自信、というか。自信ではないけれど、揺らがない何か。
    恋は多いけれど、恋に執着はしていない。

    白木の妻、笙子さんがとても魅力的だ。
    ひとりの、どうしようも

    0
    2024年10月28日

    Posted by ブクログ

    男と女、その一挙一動そのひと言に隠れた意味がある、深い洞察による緊張感のある不倫物語。出家の辺りからこれって瀬戸内寂聴物語?ちょっと褪めた。

    0
    2024年07月28日

あちらにいる鬼 の詳細情報

  • 映画化

    「あちらにいる鬼」

    2022年11月公開
    出演:寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子

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