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最後に届けたかったものは――。 読まれるはずのなかった遺言、隠された幻の家訓、ある一族の謎めいた掟…… さまざまな形で残された”ラスト・メッセージ”を綴る、驚きと感動の物語。 各ジャンルで活躍する実力派女性作家11名による、豪華アンソロジー!
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Posted by ブクログ
人気作家によるメッセージを主軸とした11つのショートストーリー集! あたたかいお話しもあれば少しゾッとするようなお話しもあり、一つ一つが長すぎず短すぎず読みやすい長さでした。 私のお気に入りの作品は ☆孤独の谷 ☆そのハッカーの名は ☆青い封筒
贅沢なミステリー集でした。 おどろおどろしいものではなく、茶目っ気がやリアリティーがあって1つひとつにはっとしたり、クスッとしたり、温かくなったり。
優しい作品が多くてほっとする。 近藤史恵さんの「孤独の谷」は、この中ではぞくっとするというか、切ないお話。 「扉を開けて」の不思議な雰囲気も、篠田真由美さんだーっとなって嬉しくなる。母娘のあまりに親密な関係が呼んだ「何か」。 永嶋恵美さんのあれにはしてやられた。うまいなぁ。ああいうのは大好物。 「青...続きを読むい封筒」も素敵。もうっ。どうなるかと思ったらあんな素敵な。 アミの会(仮)のかっこの謎はいつ明らかになるのかなー。ともあれ、このアンソロジーはずっと続けてほしい。
大好きなアミの会(仮)のアンソロジー。ラストメッセージという副題でなんとなく遺書を思い浮かべたけど、そうかぁこんなに色んな最後のメッセージてのがあるもんだ、としみじみしてしまった。近藤史恵さんの久々にゾワッとする怖い話も、福田和代さんのカッコいい刑事さんの話も、楽しんで読めた本。
アミの会(仮)のアンソロジー。書き下ろしが毎度のことながら嬉しい。 11人の11の話。きっとお好みがあるはず。 私のおすすめは、「猫への遺言」「十年日記」「青い封筒」。 「猫への遺言」は、亡くなった夫からの手紙。 知りたくなかった秘密が明かされて、胸が痛む。 それは妻の側からの痛みだが、一方で夫の...続きを読む心も少しわかる気がする。 夫の方の胸の痛みは、甘やかな痛みと、突き刺さるような痛みの2種類。 生きていれば、そういうこともあろうか、と思ってしまう。 最後に伝えられる愛の言葉は、明かされた秘密への悲しみを癒してくれるだろうか。 それとも、それはそれ、なのだろうか。 わたしは、それも含めて、やっぱり夫を愛している、という意味だと思いたい。 「十年日記」は、最後にひっくり返されて嬉しい驚きだった。 これは文章だからこそ、だなぁ… そして、無くした指輪が収まるべきところへ収まったのは、実に胸熱。 初っ端からいきなり日記が途切れるのでどうなることかと思ったが、綺麗な着地で、こんな文が書いてみたい、そんな野望がむくむく。 「青い封筒」は、亭主関白な父親と、思春期真っ只中の息子と。 夕飯を食べていくのに睨め付ける流ような目で見る息子の友達。 これ、嫌な方向にいかないといいなぁ…とドキドキしていたが、涙あふれる展開。 あんまりにも感動して、寝ている子供を抱きしめたり撫でたりしていた。 嫌なこともいっぱいあるけれど、子供って良いなぁ、いい子に育っていてくれているなぁ、世界で一番可愛いなぁと胸がいっぱいになった早朝のこと。
安定の面白さ! 秘密と言えど、中身もシチュエーションも様々で、こんな発想の仕方があるのか〜と感嘆の声を漏らしながら読み進めました。 コロナ禍の出版とあって、時世を反映しているのも特徴的。 私的には、孤独の谷が1番すきでした。
今回も楽しませてもらいました!アミの会(仮)のアンソロジー。 近藤史恵さんの「孤独の谷」はこわい話でしたが最後に見事にやられました。 新津きよみさんの「十年日記」は心温まる話でよかったです。 松村比呂美さんの「青い封筒」はうちでは絶対にないかもと思いました。 232ページの静まり帰ったは静まり返っ...続きを読むたでは?
「ラスト・メッセージ」を描いた11の短編集。 あとがきでも言われてますが、「ラスト」「メッセージ」でここまで世界が広がるんですね!さすが作家さんの発想力。 様々なメッセージを堪能できる一冊でした。
女性作家によるラスト・メッセージをテーマにした短編集。悲惨な話や怖い話はなく、ホッとする話が多かった。他の本と並行して気分転換に読んだ。
実力派女性作家集団・アミの会(仮)による書き下ろしアンソロジーも本作で9作目。 過去の8作品も全て読んで来たが毎回1つのテーマに沿って競作する形が新鮮で面白い。 今回のテーマは「ラスト・メッセージ」 このフレーズから様々なイメージが膨らんだが自分の想像とは全く異なる11の物語を堪能した。 好みは...続きを読む、コロナ感染して亡くなった夫の遺言から発覚した秘密を描いた『猫への遺言・柴田よしき』。 ラスト二頁の鮮やかさが光る『十年日記・新津きよみ』。 もやもやから一転して読後感の良い『青い封筒・松村比呂美』。 バラエティに富んだ短編集。
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11の秘密
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大崎梢
近藤史恵
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