檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

1,210円 (税込)

6pt

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていた。そしてある夜、婿養子が不審な死を遂げる。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でその才を開花させたかな子が辿り着いた真実とは――。小説の醍醐味、その全てが注ぎこまれた、傑作長篇ミステリ。(解説・千街晶之)

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檜垣澤家の炎上(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    妾の子であるかな子が富豪の檜垣澤家に引き取られ、弱い立場ながらも虎視眈々と周りを観察しながら育っていくお話。面白い!!!

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    時代物は苦手なのに、引き込まれて先が楽しみでならなかった。読み応えのある厚さ、伏線回収も素晴らしく、女主人として成功していく続編もあれば読みたかったくらい。まだまだ男性中心の世の中であったろう時代に活躍していたスエや花もすごいなと思う。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    「このミステリーがすごい!2025」国内編第3位。最近本も読めていないし本屋にも行けていない…という状況だったので、このミスでまだ読んだことのない作家さんの小説を選択。
    舞台は明治〜大正期の横浜、ミステリーであり大河小説であり青春小説でもある。
    主人公のかな子は登場時から既に賢い子である。そのかな子

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    妾の子であるかな子は、とても子どもとは思えないほど賢く聡明。
    生き残るためとはいえ、檜垣澤家に入ったかな子の生活は、常に緊張感があり息が詰まりそうで気が抜けない。
    ミステリではないものの、随所に伏線が張られていて、それが終盤に向けて回収されていく展開が面白かった。
    かな子の行く末が気になり、特にラス

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    読み応えのある一冊だったー!(上下巻にしたらいいのではないのかな?ちょっと重い)

    前半は大正時代の上流階級の人々の暮らしや時代の流れに焦点があたっていて、しかも子供から少女時代のかな子目線での語りだから分かりやすい。
    おもしろくなってくるのは、暁子が結婚したあたりから。
    ミステリーとしてもちょっと

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    妾の子供として産まれたかな子のサバイバルミステリー?とでも言うべき一冊。
    なんとか成り上がろうと賢く生きていくかな子だけど、実は愛されていたりするところにぐっときたり。
    でもかな子の賢さが面白いし、いろんな駆け引きにハラハラする。ところどころに散りばめられたミステリー要素もちゃんと回収されて、二重に

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    おっもしろかった!
    必死でサバイブしようとする女の子目線で体験する、レトロ横浜青春サスペンス。
    注意深い、賢い主人公は嫌いではなく、ジリジリ成り上がっていくさまは、仄かな野心とともに目が話せない。

    檜垣澤家のあれこれの関係性の秘密を探り、ほどいていくことに、スリルとわくわくがあるのだけど。終わって

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!700ページ超だけど一気に読んだ。
    強かで賢い主人公、好きだな。主人公以外にも強い女性がたくさん出てくる。
    主人公が未曾有の事態を乗り越えて今後どうしていくのか、続きが読みたかったなー!
    参考文献の量がすごい。物語の厚みはこういうところから出るんだろうな。
    華やかな一族の暮らし。映画

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    大正時代の横濱がとてもリアル(実際に見たことはないけど)で臨場感があった
    主役は当主の妾の子だったかな子、大きな壁となる本妻のスヱとのやりとりは緊迫していて、2人の会話は物語を読み進めるエンジンだった
    女だらけのいびつな富豪檜垣澤家のなかで、かな子がいかに生きていくか、頭と気を使って成長していく姿が

    0
    2025年07月29日

    Posted by ブクログ

    明治時代、妾だった母を亡くした7歳のかな子が、父と父の正妻とその家族が暮らす豪邸に引き取られる。寝たきりの父に代わって家業と館を取り仕切るのは正妻のスエだった。かな子は持ち前の賢さと母が仕込んでくれた知恵を武器に、スエの一族から自分が受けるべき正当な取り分を得るため、演技や嘘を駆使して生き抜いていく

    0
    2025年07月18日

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