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横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていた。そしてある夜、婿養子が不審な死を遂げる。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でその才を開花させたかな子が辿り着いた真実とは――。小説の醍醐味、その全てが注ぎこまれた、傑作長篇ミステリ。(解説・千街晶之)
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Posted by ブクログ
歴史混じる大作 読み応えあった ひさびさにずっと読みたいと思ってた 思うようにいかない展開ばかりで だがきっと かな子は檜垣澤家の伝説の大奥様となったであろう
横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていた。そしてある夜、婿養子が不審な死を遂げる。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でその才を開花させたかな子が辿り着いた真...続きを読む実とは──。 Xで旅行記や読書記録をよく読んでいるファンの方が絶賛していた一冊。めっちゃ面白かった!こういう明治・大正時代のお家騒動みたいな話には少し苦手意識があったのだけれど、妾の子として苦難を浴びつつも自分の頭でしっかりと考えて人生を切り開いていこうとするかな子のたくましさに心を打たれる。血のにじむような努力を重ねても重ねても報われなかったり想定外の展開になったりするんだけれど、いったい真実は何なのか?謎を解き明かそうとするかな子や周りの人々の思惑に翻弄されっぱなしだった。ミステリーとしても面白いけれど、大河ドラマを見ているようなスケールで、ひとりの女性の底力に元気をもらえる。
孤児となった7歳の妾の子が本妻に引き取られて,幼いながら頭を働かせ成長していく物語.明治から大正にかけての世の中の様子と横濱の富豪としての生活,商売の仕組みや社交界,陸軍との関係など社会面での面白さと一族にまつわる火事と不審死などに纏わるミステリーの楽しみがぎゅっと詰まっている物語.大作である.
刑事や探偵が謎を解き明かしていくミステリーものとは違い、 大きな事件が起きたり、 謎を解き明かすために奔走したりするわけではないので それが欲しい人には物足りないかもしれない。 でも、そんなことを忘れてしまうほど 最初から最後まで楽しく読めました。 あの時代のあの土地は 個人的に非常に馴染み深く...続きを読む、 建物やお着物の描写から ああ、こんな感じなのだなと美しい想像を膨らませながら読み進められる幸せを感じながら かな子の半生を楽しみました。 それにしてもあの時代の方々の言葉遣いの綺麗さは、 本当にすてきだな。
時代物(とは言え大正あたりだけど)に苦手意識があったけれど、横浜が舞台だからか読みやすかった。かっこいいかな子。読後、強い女に憧れてしまう。笑 登場人物それぞれ個性豊かで、読んでいて楽しかった。最後の最後までしっかり伏線回収。まさかあの人があの人だったなんて…あぁ面白かった!
800ページ弱とかなりの長編だったが、最初から最後までずっと面白かった。 何気なく出てきた一言が伏線として回収されていくのが気持ち良かった。 特にラスト100ページくらいは読む手を止められないくらいの急展開だった!
大河ミステリー。明治から大正にかけて、妾の娘が頭脳を生かして本家の中で生き抜いていく。大戦・パンデミック・自然災害の中、物語が進んでいく。殺人の謎が伏線を回収しながら解決していくので、面白い。750ページがあっという間にすぎていきます。
ミステリーではない気がするけどとても楽しめた。 1人の妾の子、かな子の目線で檜垣澤家を見たお話。かな子の見る世界を広げすぎず広げなさすぎすでボリュームはあるけどごちゃごちゃせずに濃い内容を効率よく目一杯、という感じだった。 初については結構予想外ではあったし、西原についても想像と違った役割だった...続きを読むことがわかりどんでん返しが面白かった。 もう少しかな子と檜垣澤商店のこの先を読みたい気がする。
昨年12月に読んだ複数の雑誌で見掛けて気になり、読みたかった作品。 昨年のうちに買おうと思ったけれど、在庫が書店にもなく、ネットにもなく、予約すらできず、買えたとしても定価以上の値段…。 メ〇カリではなんと、定価の倍以上の値段で販売されていてびっくり(⊙⊙)!! なので、買うことをすっかり諦めていた...続きを読むのだけれど、重版されたタイミングで手にすることができた。 横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾であった母を亡くしたかな子は、この家に引き取られる。ある夜、婿養子である辰市が不審な死を遂げる。やがて、かな子が辿り着いた真実とはー…? 主人公であるかな子。 幼いながらに母の教えに従い、心を許せる相手がいない檜垣澤家の中でうまく立ち回る。 優れた観察眼を持ち、相手に合わせて臨機応変に接し方を変え、子どもらしさを見せるのは檜垣澤家の三姉妹を喜ばせるための演技をする時だけ。 女中たちからの嫌がらせにも屈しない。 まだ10歳に満たない子どもなのに、達観しすぎていて、そうしなければ生きていけない境遇を思い、読んでいて切なくなった。 かな子の前に立ちはだかる壁、大奥様がまたすごい。 檜垣澤家の中で起こること全てが、大奥様の思惑通りに動いている。 また、同じ妾腹であっても性差があることに驚いた。 男に産まれていたら手に入れられたであろうものが、かな子には手に入らない。 女であることをいいことに、いいように使われ、遠ざけられてしまう。 年齢を重ね、「努力は惜しまない。自らの手で掴み取りたい。」と逆境に立ち向かっていくかな子を心から応援したくなった。 本書は明治から大正時代の物語で、歴史的背景も語られており、歴史に明るくない私はすごく勉強になった。 スペイン風邪の描写はコロナに似ているように感じた。 物語の根底に大きな謎が横たわっているが、ちょっとした謎も織り込まれていて、ボリュームがあっても飽きることなく楽しめた。 読みやすいが故に、サラっと読んでしまいがちで、謎が明らかになる場面では「あっ、あれが伏線だったのか…!」と毎回驚かされた。 それまでのかな子を見守ってきたからこそ、ラストシーンは胸にグッときた。 彼女たちの未来が明るくありますように。
匿名
大正時代の強く生きる少女
愛人の娘なのでつらく当たられるも、本宅の人間の気質を素早く見抜き、幼い頃からうまく転がし戦い抜くことを誓うかな子の姿がとても良すぎてページをめくる手が止まらなかった。 ただ、そうした姑息な姿が苦手とのレビューも見かけたので好きになれるかは人によるかも。 かな子のしたたかさ機転が私には好ましく応援した...続きを読むいものだったので楽しく読みました。
#感動する #ドキドキハラハラ #深い
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檜垣澤家の炎上(新潮文庫)
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永嶋恵美
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