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横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていた。そしてある夜、婿養子が不審な死を遂げる。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でその才を開花させたかな子が辿り着いた真実とは――。小説の醍醐味、その全てが注ぎこまれた、傑作長篇ミステリ。(解説・千街晶之)
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Posted by ブクログ
大河ミステリー。明治から大正にかけて、妾の娘が頭脳を生かして本家の中で生き抜いていく。大戦・パンデミック・自然災害の中、物語が進んでいく。殺人の謎が伏線を回収しながら解決していくので、面白い。750ページがあっという間にすぎていきます。
ミステリーではない気がするけどとても楽しめた。 1人の妾の子、かな子の目線で檜垣澤家を見たお話。かな子の見る世界を広げすぎず広げなさすぎすでボリュームはあるけどごちゃごちゃせずに濃い内容を効率よく目一杯、という感じだった。 初については結構予想外ではあったし、西原についても想像と違った役割だった...続きを読むことがわかりどんでん返しが面白かった。 もう少しかな子と檜垣澤商店のこの先を読みたい気がする。
解説に「細雪」や「華麗なる一族」の系譜に残る逸品との言葉があり納得。 生まれによるどうしようもない壁を主人公と一緒に感じながら、大正という時代に感じるロマンチシズムのようなものも同時に楽しめる小説でした。 癖のある登場人物たちがそれぞれ人間的で面白い。 映像で見ているかのように立ち上がってくる描写も...続きを読む見事。 いつか主人公の活躍を続編として読んでみたい。
主人公が置かれた状況の中でいかに行動して自分のやりたい事を実現するか生き抜くかが早い段階で興味が持て最後まで楽しめました。個人的には西原さん推しです。
妾の子であるかな子が富豪の檜垣澤家に引き取られ、弱い立場ながらも虎視眈々と周りを観察しながら育っていくお話。面白い!!!
時代物は苦手なのに、引き込まれて先が楽しみでならなかった。読み応えのある厚さ、伏線回収も素晴らしく、女主人として成功していく続編もあれば読みたかったくらい。まだまだ男性中心の世の中であったろう時代に活躍していたスエや花もすごいなと思う。
「このミステリーがすごい!2025」国内編第3位。最近本も読めていないし本屋にも行けていない…という状況だったので、このミスでまだ読んだことのない作家さんの小説を選択。 舞台は明治〜大正期の横浜、ミステリーであり大河小説であり青春小説でもある。 主人公のかな子は登場時から既に賢い子である。そのかな子...続きを読むを一枚も二枚も上回るのが大奥様のスヱであるが、この2人は本当に似ている。読めば読むほどこの2人の相似性が際立つ。本妻と妾の子という緊張した関係性ながら、単純な愛憎物語にならない、互いの強かさ。 女系家族である檜垣澤家の他の女性たちもまたそれぞれに強い。これだけの女性を、埋没させず描き切っているところが非常に面白かった。 ミステリーの部分の仕掛けもさりげない部分に張ってある伏線が後半で生きてくる。総じて影の薄い男性陣の中で、謎が際立つ男西原(こいつを一筋縄ではいかないやつに見せる描きっぷりが良い)。そして複雑な家族関係、様々な感情…。 そして青春。かな子と暁子の友情にはときめかざるを得ないではないか。日々智略を巡らせて生きるかな子が自分を出せる瞬間は読んでいてもほっとした。 読み進めるうちに、謀略に満ちていると思われた物語の中に、ずっと優しさがあったことに気づく。一癖も二癖もある家族たちの、隠された優しさ。恐ろしさと並立するそれが救いのように感じる。 読み終えたあと、物語の先がとても知りたくなった。
妾の子であるかな子は、とても子どもとは思えないほど賢く聡明。 生き残るためとはいえ、檜垣澤家に入ったかな子の生活は、常に緊張感があり息が詰まりそうで気が抜けない。 ミステリではないものの、随所に伏線が張られていて、それが終盤に向けて回収されていく展開が面白かった。 かな子の行く末が気になり、特にラス...続きを読むトにかけては夢中で読み進めました。
読み応えのある一冊だったー!(上下巻にしたらいいのではないのかな?ちょっと重い) 前半は大正時代の上流階級の人々の暮らしや時代の流れに焦点があたっていて、しかも子供から少女時代のかな子目線での語りだから分かりやすい。 おもしろくなってくるのは、暁子が結婚したあたりから。 ミステリーとしてもちょっと...続きを読む意外な犯人だったり、まさかの結末だったり。 これは続編があるのかな? あればもちろん読みたいけれど、その時にはかな子には人を敬う気持ちだったり、感謝する気持ちの大切さに気付いてくれるストーリーならいいな。 育った環境故致し方ないとは言え、人を駒呼ばわりするときっと痛い目に合うと思うんだよな。
妾の子供として産まれたかな子のサバイバルミステリー?とでも言うべき一冊。 なんとか成り上がろうと賢く生きていくかな子だけど、実は愛されていたりするところにぐっときたり。 でもかな子の賢さが面白いし、いろんな駆け引きにハラハラする。ところどころに散りばめられたミステリー要素もちゃんと回収されて、二重に...続きを読むも三重にも楽しめた。
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檜垣澤家の炎上(新潮文庫)
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永嶋恵美
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