真夜中乙女戦争

F

2022年 映画化決定！！

東京は、あと一分で終わる。愛していると言えないうちに―。

愛って、なんだ。永遠って、なんだ。眠れない夜は、どうすればいい。
この退屈は、虚しさは、どうすればいい。
どうせ他人になるのに、どうして私たちはどうでもいい話をしたがるのだろう。

どうせ死んでしまうのに、どうして今こうして生きているんだろう。
死ぬまでに本当にやりたかったことって、一体なんだったのだろう。

いま、青春小説史上、恋愛小説史上、犯罪小説史上、
最高に過激で孤独、そして正しく、美しい夜更かしが始まる。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 角川文庫
• 電子版発売日: 2021年11月20日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 9MB

[ブクログ · ★★★★★]

初めて読む感じの小説だった。
学生運動的な側面と恋愛的な側面が同居していて、犯罪映画観ながら恋愛映画観ている感覚に陥った(表現合ってるかわからん)。のくせにミュージカルみたいな華々しさが全体を通してあって色んな要素を感じる。視点はずっと主人公の私だからエッセイ読んでいる感覚にもなったし、読む人によって感じ方が変わる小説だと思う。

[ブクログ · ★★★★★]

このわけ分からん温度感の文章に浸ってるのが心地よいのかもしれないっていう。表現、言葉選びがそこら辺の本じゃ味わえんのよ。ってことで、私は好きなんだけれども。
意味わからんのがいいっていう感覚が分かる人には多分刺さる。くだらないこと言い合ってたいねぇ。

[ブクログ · ★★★★☆]

内容や伝えたいことを理解するのに何度か読み直しました。作者Fさんの独特な世界観が出ていると思いました。私はこの世界観が好きなので読んでて面白かったです。

[ブクログ · ★★★★☆]

中二病くさい大学生の話だなあと思いながらも、文章に魅力があって楽しみながら読んでしまう。

そして東京破壊計画が軸かと思いきや、その過程に重きを置いているのも良い。

やっぱり人の内面がおもしろい。

「私」のひねくれて、生きづらい性格に現実世界で見ない（遠い昔に見たかもしれないけど）誠実さを見た気がして感動しました。

[ブクログ · ★★★★☆]

Fさんが紡ぐフレーズには独特の魅力がある。
人生何周目なんだろうと思わせるような、この世の真理を知り尽くし俯瞰で見ている神視点的なものを感じさせるのに、その一つ一つがこれまでの自分の経験や思い出へのフックになり、表現を反芻したり自分の過去と照らし合わせたりしながら読むところばかりだった。
物語の内容も相まって、孤独に寄り添ってくれるものはやはり芸術や作品だと再認識。

[ブクログ · ★★★★☆]

乙女を含むタイトルからなんとなくポップな印象を抱いていたが、世界の崩壊に向かうストーリーに驚いた。

毎日に鬱憤する孤独な者のネチネチした文言は見事だし、先輩や東京タワーに対する憧れは自分がかつて誰か（何か）に抱いた感情を彷彿とさせる。

黒服と私の関係性は一読では理解しきれなかったところも多い。

[ブクログ · ★★★★☆]

とりあえず、時間を置いてまた読みたい。
読まなければならない。

言葉選びがひとつひとつ丁寧で、大胆で、子供で、大人。に感じる。
でもこの話は1回読むだけだと表面すら掴めない気がするの私だけ？

自分なりに噛み砕いて、理解しようとするのに、なぜか置いていかれてしまう気がしてしまった。

何度でも読んでみたい、その度に新たな発見を得られると共に、物語の核に近づける気がする。

[ブクログ · ★★★☆☆]

やっと読めた


世界観

全然理解できないけど、どこかでやっぱりわかる
みたいな小説

矛盾しまくりなところが共通点？

[ブクログ · ★★★☆☆]

「いつかは別れる。でもそれは今日ではない」「20代で得た知見」が刺さり、こちらも読んでみた

青春と恋愛、サブカル、退廃的、廃墟、学生運動…
学生の頃に読んでいたらハマっていただろうなぁ

私的には読みやすい文章ではなかったしピンとはこなかったけど、不思議と読み進めてしまう作品だった
映画も観てみようかな

[ブクログ · ★★★☆☆]

一貫して強く感じたのは『自意識』。それもひどく滑稽な。
若くて少しだけ頭の良い未熟な大学生の自意識過剰であるが故の破壊行為。結局、自分の中にある至って健全で平凡な恋心を認めてやっと、自身の過ちと取り返しの付かなさを理解する。
青いやつの大掛かりな青春迷惑行為。
東京タワーを愛する自分の平凡さを嫌ってやるなよ、と彼には言いたくなる。